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自由
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何となくぎすぎすした朝食も何とか終了し、俺たちはいつものように役場にお仕事に行くための着替えを始めた。
ん?
「どうした女兵士よ」
「皆さんはこれから外出されるのか?」
「ああ、俺たちは仕事に行くのだけどな。そういや女兵士さん、君はこれからどうするんだい?」
「私は仲間が贈ってくれた言葉通り、自由に生きたいと思う」
そう言いながら、女兵士は俺に軽く会釈をした。
ふーん。
「わかりましたわ。それでは女兵士様、ごきげんよう」
なんだよアリス、そりゃちょっと冷たくないか?
「兵隊さんが思う通り、自由にすればいいの」
小町お前、まだ塩辛の件を根に持っているのではないだろうな?
「まあ、自由とやらを謳歌してみればいいさ」
あれま、エミリア何故だかにやついているね。
「それじゃ元気でね、さようなら」
千里も何か、突き放すような物言いだ。
でもさ、このまま放っておくわけにはいかないだろう。
などと考えていたら、アリスが俺の耳を引っ張った。
「なんだよアリス」
「この村ならば、彼女が考えていることがどれだけ浅はかなのかを、彼女を傷つけない程度にやさしく教えてくださいますわ」
「そうかなあ」
ここは爺さんと婆さんだけしかいないし。
「だからこそ放っておいてみましょうよ、ゲンボクちゃん」
アリスの含み笑いに小町もエミリアも千里もいやらしい笑い方で返している。
わかったよ。
「それじゃあ兵士さん、とりあえずごきげんよう」
「ああ、世話になった。この礼は必ずさせてもらう」
兵隊さんは、俺たちにもう一度頭を下げた後、家から出ていった。
通常通り村役場に皆で出勤し、それぞれが業務を行い、間もなくお昼かなというころ合いのこと。
村の婆さんが一人、小町の販売所にやってきた。
「小町ちゃん、今日はちょっと多めにお菓子とお惣菜をもらえるかい?」
当然小町は笑顔でうなずく。
「わかったおばあちゃん。お菓子は黒い雷チョコと、問答無用でカットされるウエハースなの。お惣菜は里芋を出汁で炊いたの。これでいい?」
「おやまあ、お芋がおいしそうに炊けているねえ。それじゃあ、おたまで三杯分もらえるかい?」
「三杯? いつも通りの二杯じゃなくて」
「そうだよ、今日は三杯頼めるかい?」
「わかったの」
ふーん。
午後の仕事も乗り切り、今日も無事に役場の業務は終了。
いつの間にか日が陰り、ちょっと肌寒くなった道を五人で歩き、家へと帰るいつもの時間。
そして玄関前では、五人が予想した通りの展開となっている。
玄関先には、軍服姿で銀の短髪に蒼い瞳をこちらへと申し訳なさそうに向ける、娘の姿があった。
そこにまずはアリスが、意地悪そうな笑顔を向けた。
「いかがでしたか? あなたが思うところの自由は為すことができましたか?」
「アリス、お前って結構意地悪だよな」
って、痛いから耳を引っ張るな。
「私だってこんなことを、言いたくて申し上げているわけではございません!」
「で、女兵士さんよ。今日はどう過ごしていたんだ?」
「あるご夫妻に、お芋をご馳走になった……」
やっぱりお前だったか、おたまの三杯目は。
「美味しかったの?」
小町からの質問に、女兵士は少しだけ頬を緩めて答えた。
「ああ、美味しかった」
「ならよかったの」
どうやら今の会話で、小町のご機嫌は回復したようだ。
「で、自由は手に入ったかい?自由に生きることはできそうかい?」
エミリアからの淡々とした質問に、女兵士は目を伏せた。
「いや、今日はほとほと自分の無力さを痛感した一日だった」
まあそうなるだろうな。
俺たちの家から出た後、女兵士は村のあちこちを歩いてみたらしい。
そしてすぐに気がついた。
彼女は文字通り「何も持っていない」ことにだ。
そう、今日の昼食でさえも。
そうして途方に暮れているところを、老夫婦に声をかけられ、昼食をご馳走になったらしい。
「ライスボウルとサワードサラダとボイルドスイートタロをいただいたが、どれも美味しかった」
老夫婦に昼食をご馳走になったところで、彼女はようやく気がついた。
昨晩彼女が、どれだけの無礼な台詞を、無意識のうちにアリス達へと投げかけてしまっていたのかということに。
「昨日はすまなかった。誰かに頼ることが自由なのか?などと口走ってしまって」
さらに彼女は続けた。
「それだけは謝っておきたくてな、それでは」
そう言い残して、女兵士は立ち去ろうとする。
しかしそれを千里が引き留めた。
「ねえヘリコプターの姉さん、これからどうするつもりだい? 行く当てなんてないんでしょ?」
「ああ、でも何とかしてみるさ」
この能天気な発言に、アリスがぶち切れてしまった。
「まだわかっていないのですかあなたは!ここはファンタジーの世界ではないのです!現代日本なのです!あなたのような娘が、身寄りもない状態で街に出たら、すぐに深淵へと飲まれますわ!それとも分身とともに暴れるつもりかしら!」
そこへ小町が辛辣に続けた。
「身体が大きいだけで頭が空っぽなお姉さんに、じっくりと日本の常識を教えてあげるの」
さらにはエミリアが楽しそうに笑いながら、女兵士の右手を両手で握った。
「ってことらしいよ。それじゃあ今日も泊まっていきな。いいよねゲンボクちゃん?」
「ああ、そうしてやれ」
ということで、本日の夕食はアリス達が寄ってたかって女兵士の無防備っぷりを指摘し、教育する場となった。
曰く、戸籍もパスポートも持っていないのに、身分証明をどうするつもりだったのか?
曰く、無一文で街に出ても何もできないのに、何をどうしようと考えていたのか?
曰く、働かなければ衣食住は得られないのに、どうやって職を得るつもりだったのか?
などなど。
娘たちは、まるで思春期の家出願望娘に説教をかます指導員のような様相を呈してきた。
正座ができない女兵士は、体育座りをして、腕に抱えた両ひざに顔をうずめながら、いちいち泣きそうな声で「申し訳ない」と繰り返している。
女兵士の無力感を漂わせる表情が、俺の嗜虐心をそそる。
もし俺がオークで女兵士が女騎士ならばと、テンプレの想像もしてみる。
あ、ちょっと新鮮かも。
などという妄想はひとまず終了し、アリスたちを止めに入る。
なぜなら、さすがにこれ以上娘達からの説教を続けても、詰め込み過ぎになるだろうから。
「おいお前ら、今日はその辺にしておいてやれ」
「ゲンボクちゃんがそうおっしゃるのでしたら」
「わかったの」
「仕方がないねえ」
「続きは明日だね!」
千里は明日も説教をするつもりか。
ところで女兵士よ。
その「助かった」というような感謝と憂いを持った瞳で俺を見つめるのはやめてくれ。
俺の分身が元気になってしまう。
さて、いつものルーチンに戻すとするか。
「それじゃあ風呂にしよう」
「それではゲンボクちゃんはお先にどうぞ」
あれ?
アリスの対応が冷たくないか?
「ゲンボクちゃん、あたしらはお客さんと一緒にお風呂に入るから、さっさと入って早く出ておくれ!」
そういうことか。
「わかったよエミリア、そう急かすなよ」
って、なんだか俺達、徐々に所帯じみてきていないか?
どうも最近はあいつらにイニシアチブをとられているような気もする。
まあいいか、深く考えるのはやめておこう。
風呂上がりに小町が用意してくれた里芋の一口フライをつまみにビールを楽しみながら、彼女たちが風呂から出てくるのを待つ。
そういえば千里の仮免許講習時間も余裕で十時間を突破したし、そろそろ本免許を取りに行くとしようかな。
などと一人のんびりとした時間を過ごしていたところに、風呂から千里が飛び出してきた。
「ねえゲンボクちゃん、あの女兵士と勝負してよ!」
「ちょっと待て千里」
なぜそうなる?
話が見えないぞ。
って、小町も出てきたか。
「兵隊さんは自分より強い男性が好きなの、小町はゲンボクちゃんが好きなの」
「だから何だ小町?」
いよいよ訳がわからない。
するとエミリアも出てきた。
これは何か言われる前にこちらから確認するとしよう。
「エミリア、何があったのかちょっと説明してくれよ」
あれ、エミリアはちょっと嫌そうな表情をしているな。
「どうした?」
「いえね、実は風呂場でゲンボクちゃん自慢が始まっちまってね」
どうやら、なんで女兵士には俺の良さがわからないのかと、アリス達四人は問い正したらしいのだ。
しかし、付喪となる前から俺との絆があった彼女達とは異なり、女兵士と俺の間にはそんなものはない。
要は女兵士は俺のことを「嫌い」なのではなく、俺に対して「興味がない」のだ。
そこで女兵士に向かって、エミリア達が好みのタイプをあれやこれやと尋ねていくうちに「この女兵士は、自分より強い男が好みだ」という結論に至ったらしい。
そうこうしているうちに、女兵士もアリスと一緒に風呂から出てきた。
ちなみに寝間着はエミリアが洗っておいた、昨日と同じロングTシャツ。
「すまないが、彼女たちがどうしてもご主人殿と勝負をしてくれと言うのでな。お願いできるか?」
いったい何が起きているのかよくわからないような表情のまま、女兵士は俺にそう告げた。
俺と勝負をするのは、女兵士の希望ではないらしい。
すると、いつの間にか俺の横に来たアリスが俺の脇腹を肘で軽くつついた。
「なんだよアリス」
「ゲンボクちゃんの素晴らしさを、存分に体感させてあげてくださいな」
にやりと悪い笑みを浮かべたアリスの表情によって、俺の嗜虐心に火がついた。
それじゃあ仕方がねえ、頑張るとするかい。
おそらく俺も悪い笑みを浮かべているのだろうな。
ん?
「どうした女兵士よ」
「皆さんはこれから外出されるのか?」
「ああ、俺たちは仕事に行くのだけどな。そういや女兵士さん、君はこれからどうするんだい?」
「私は仲間が贈ってくれた言葉通り、自由に生きたいと思う」
そう言いながら、女兵士は俺に軽く会釈をした。
ふーん。
「わかりましたわ。それでは女兵士様、ごきげんよう」
なんだよアリス、そりゃちょっと冷たくないか?
「兵隊さんが思う通り、自由にすればいいの」
小町お前、まだ塩辛の件を根に持っているのではないだろうな?
「まあ、自由とやらを謳歌してみればいいさ」
あれま、エミリア何故だかにやついているね。
「それじゃ元気でね、さようなら」
千里も何か、突き放すような物言いだ。
でもさ、このまま放っておくわけにはいかないだろう。
などと考えていたら、アリスが俺の耳を引っ張った。
「なんだよアリス」
「この村ならば、彼女が考えていることがどれだけ浅はかなのかを、彼女を傷つけない程度にやさしく教えてくださいますわ」
「そうかなあ」
ここは爺さんと婆さんだけしかいないし。
「だからこそ放っておいてみましょうよ、ゲンボクちゃん」
アリスの含み笑いに小町もエミリアも千里もいやらしい笑い方で返している。
わかったよ。
「それじゃあ兵士さん、とりあえずごきげんよう」
「ああ、世話になった。この礼は必ずさせてもらう」
兵隊さんは、俺たちにもう一度頭を下げた後、家から出ていった。
通常通り村役場に皆で出勤し、それぞれが業務を行い、間もなくお昼かなというころ合いのこと。
村の婆さんが一人、小町の販売所にやってきた。
「小町ちゃん、今日はちょっと多めにお菓子とお惣菜をもらえるかい?」
当然小町は笑顔でうなずく。
「わかったおばあちゃん。お菓子は黒い雷チョコと、問答無用でカットされるウエハースなの。お惣菜は里芋を出汁で炊いたの。これでいい?」
「おやまあ、お芋がおいしそうに炊けているねえ。それじゃあ、おたまで三杯分もらえるかい?」
「三杯? いつも通りの二杯じゃなくて」
「そうだよ、今日は三杯頼めるかい?」
「わかったの」
ふーん。
午後の仕事も乗り切り、今日も無事に役場の業務は終了。
いつの間にか日が陰り、ちょっと肌寒くなった道を五人で歩き、家へと帰るいつもの時間。
そして玄関前では、五人が予想した通りの展開となっている。
玄関先には、軍服姿で銀の短髪に蒼い瞳をこちらへと申し訳なさそうに向ける、娘の姿があった。
そこにまずはアリスが、意地悪そうな笑顔を向けた。
「いかがでしたか? あなたが思うところの自由は為すことができましたか?」
「アリス、お前って結構意地悪だよな」
って、痛いから耳を引っ張るな。
「私だってこんなことを、言いたくて申し上げているわけではございません!」
「で、女兵士さんよ。今日はどう過ごしていたんだ?」
「あるご夫妻に、お芋をご馳走になった……」
やっぱりお前だったか、おたまの三杯目は。
「美味しかったの?」
小町からの質問に、女兵士は少しだけ頬を緩めて答えた。
「ああ、美味しかった」
「ならよかったの」
どうやら今の会話で、小町のご機嫌は回復したようだ。
「で、自由は手に入ったかい?自由に生きることはできそうかい?」
エミリアからの淡々とした質問に、女兵士は目を伏せた。
「いや、今日はほとほと自分の無力さを痛感した一日だった」
まあそうなるだろうな。
俺たちの家から出た後、女兵士は村のあちこちを歩いてみたらしい。
そしてすぐに気がついた。
彼女は文字通り「何も持っていない」ことにだ。
そう、今日の昼食でさえも。
そうして途方に暮れているところを、老夫婦に声をかけられ、昼食をご馳走になったらしい。
「ライスボウルとサワードサラダとボイルドスイートタロをいただいたが、どれも美味しかった」
老夫婦に昼食をご馳走になったところで、彼女はようやく気がついた。
昨晩彼女が、どれだけの無礼な台詞を、無意識のうちにアリス達へと投げかけてしまっていたのかということに。
「昨日はすまなかった。誰かに頼ることが自由なのか?などと口走ってしまって」
さらに彼女は続けた。
「それだけは謝っておきたくてな、それでは」
そう言い残して、女兵士は立ち去ろうとする。
しかしそれを千里が引き留めた。
「ねえヘリコプターの姉さん、これからどうするつもりだい? 行く当てなんてないんでしょ?」
「ああ、でも何とかしてみるさ」
この能天気な発言に、アリスがぶち切れてしまった。
「まだわかっていないのですかあなたは!ここはファンタジーの世界ではないのです!現代日本なのです!あなたのような娘が、身寄りもない状態で街に出たら、すぐに深淵へと飲まれますわ!それとも分身とともに暴れるつもりかしら!」
そこへ小町が辛辣に続けた。
「身体が大きいだけで頭が空っぽなお姉さんに、じっくりと日本の常識を教えてあげるの」
さらにはエミリアが楽しそうに笑いながら、女兵士の右手を両手で握った。
「ってことらしいよ。それじゃあ今日も泊まっていきな。いいよねゲンボクちゃん?」
「ああ、そうしてやれ」
ということで、本日の夕食はアリス達が寄ってたかって女兵士の無防備っぷりを指摘し、教育する場となった。
曰く、戸籍もパスポートも持っていないのに、身分証明をどうするつもりだったのか?
曰く、無一文で街に出ても何もできないのに、何をどうしようと考えていたのか?
曰く、働かなければ衣食住は得られないのに、どうやって職を得るつもりだったのか?
などなど。
娘たちは、まるで思春期の家出願望娘に説教をかます指導員のような様相を呈してきた。
正座ができない女兵士は、体育座りをして、腕に抱えた両ひざに顔をうずめながら、いちいち泣きそうな声で「申し訳ない」と繰り返している。
女兵士の無力感を漂わせる表情が、俺の嗜虐心をそそる。
もし俺がオークで女兵士が女騎士ならばと、テンプレの想像もしてみる。
あ、ちょっと新鮮かも。
などという妄想はひとまず終了し、アリスたちを止めに入る。
なぜなら、さすがにこれ以上娘達からの説教を続けても、詰め込み過ぎになるだろうから。
「おいお前ら、今日はその辺にしておいてやれ」
「ゲンボクちゃんがそうおっしゃるのでしたら」
「わかったの」
「仕方がないねえ」
「続きは明日だね!」
千里は明日も説教をするつもりか。
ところで女兵士よ。
その「助かった」というような感謝と憂いを持った瞳で俺を見つめるのはやめてくれ。
俺の分身が元気になってしまう。
さて、いつものルーチンに戻すとするか。
「それじゃあ風呂にしよう」
「それではゲンボクちゃんはお先にどうぞ」
あれ?
アリスの対応が冷たくないか?
「ゲンボクちゃん、あたしらはお客さんと一緒にお風呂に入るから、さっさと入って早く出ておくれ!」
そういうことか。
「わかったよエミリア、そう急かすなよ」
って、なんだか俺達、徐々に所帯じみてきていないか?
どうも最近はあいつらにイニシアチブをとられているような気もする。
まあいいか、深く考えるのはやめておこう。
風呂上がりに小町が用意してくれた里芋の一口フライをつまみにビールを楽しみながら、彼女たちが風呂から出てくるのを待つ。
そういえば千里の仮免許講習時間も余裕で十時間を突破したし、そろそろ本免許を取りに行くとしようかな。
などと一人のんびりとした時間を過ごしていたところに、風呂から千里が飛び出してきた。
「ねえゲンボクちゃん、あの女兵士と勝負してよ!」
「ちょっと待て千里」
なぜそうなる?
話が見えないぞ。
って、小町も出てきたか。
「兵隊さんは自分より強い男性が好きなの、小町はゲンボクちゃんが好きなの」
「だから何だ小町?」
いよいよ訳がわからない。
するとエミリアも出てきた。
これは何か言われる前にこちらから確認するとしよう。
「エミリア、何があったのかちょっと説明してくれよ」
あれ、エミリアはちょっと嫌そうな表情をしているな。
「どうした?」
「いえね、実は風呂場でゲンボクちゃん自慢が始まっちまってね」
どうやら、なんで女兵士には俺の良さがわからないのかと、アリス達四人は問い正したらしいのだ。
しかし、付喪となる前から俺との絆があった彼女達とは異なり、女兵士と俺の間にはそんなものはない。
要は女兵士は俺のことを「嫌い」なのではなく、俺に対して「興味がない」のだ。
そこで女兵士に向かって、エミリア達が好みのタイプをあれやこれやと尋ねていくうちに「この女兵士は、自分より強い男が好みだ」という結論に至ったらしい。
そうこうしているうちに、女兵士もアリスと一緒に風呂から出てきた。
ちなみに寝間着はエミリアが洗っておいた、昨日と同じロングTシャツ。
「すまないが、彼女たちがどうしてもご主人殿と勝負をしてくれと言うのでな。お願いできるか?」
いったい何が起きているのかよくわからないような表情のまま、女兵士は俺にそう告げた。
俺と勝負をするのは、女兵士の希望ではないらしい。
すると、いつの間にか俺の横に来たアリスが俺の脇腹を肘で軽くつついた。
「なんだよアリス」
「ゲンボクちゃんの素晴らしさを、存分に体感させてあげてくださいな」
にやりと悪い笑みを浮かべたアリスの表情によって、俺の嗜虐心に火がついた。
それじゃあ仕方がねえ、頑張るとするかい。
おそらく俺も悪い笑みを浮かべているのだろうな。
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