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仲間集め!
ハーブランド・ベッドフォード
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「初めてお目にかかります、ベッドフォート公爵。杏里と申します。以後お見知りおきを」
上手く言えただろうか?可笑しくないかな?
緊張でガチガチに固まっているとハッハッハッと朗らかな笑い声が聞こえてきた。
「ご丁寧にどうも。私はハーブランド・アーサー・ラセル・ベッドフォートという。たまに会うだろうから、覚えておいてくれ」
公爵はサンタクロースみたいな真っ白いひげを腰まで伸ばした優しそうな人だった。
「それで?この方が神子様かな?」
「あぁ。間違いない。私が確認をした」
あれ?ライアン様『私』じゃなくて『俺』じゃなかった?それに、言葉も丁寧じゃない?
「天地人に会えるとは…なんたる光栄…
伝承の通り綺麗な黒髪黒目…」
公爵は神子に会えたのが余程嬉しかったようで、横でぶつぶつ言っている。
私の顔がげんなりしていたのか、ライアン様が助けてくれた。
「公爵、すまないが神子様はお疲れのようだ。この後は、私の政務室に場所を移さないか?」
「神子様!お気づきできず申し訳なかった。
また今度お会いしましょう」
あれ、もしかして私の役目はもう終わり?
どうせならもう少し居たかったな~
「そういえば、今日新しく女官をつけることにしました」
「ライアン様、ありがたいですが女官は他のお仕事にお回しください」
これ以上人を増やすものかと断った。
が、
「それは無理です。女官は決定事項です。
もう少し人手が必要なら女官にお言いつけください。手配してくれるはずです」
何で毎回ライアン様に負けるんだろう。私が反対してもライアン様の意見がいつも通るんだよね…
なんだかんだで結局女官が来ることになった。
それなら、皆でお茶会でもしようかな?
リンに相談してみよう!
「扉の外に侍女達もいるはずです。後でお部屋に伺います」
重そうな扉をどのようにして開けるか悩んでいると、扉が勝手に開いた!
と思ったけど、それはこの部屋の前に立っていた騎士が開けたらしかった。
どうして分かったんだろう?
後でアリスに聞いとこう!
「神子様、終わりましたか?」
「えぇ、部屋に帰りましょう」
「そういえば、今日新しく女官が来るのよね?皆でお茶会でもしたいのだけど、どうかしら?」
「お茶会、ですか…
違っていたら申し訳ございませんが私たちは無理ですよ」
えっ?なんで?
「私たちは給仕する方です。主と同じ席につくなどできません」
そういうものなのかなぁ?
「どうしてもダメ?」
「そこだけはダメです。お茶の準備は致します。テラスでお飲みになられますか?」
絶対に譲る気はないようだ。
よし、それならこっちだって!
「でも、1人でしょ…
楽しくなさそう」
「神子様、話し相手くらいならなれます!
それで如何でしょう?」
よっしゃ来た!これで、少し強引だけど座らせれば…完璧!
「ほんと!?
それなら楽しそう!
じゃあ、お菓子は人数分用意してね!
ええっと、女官は何人くるのかな?
じゃあ、取り合いず、10人くらい用意してね!」
「……かしこまりました」
渋々ながらだけど了承してくれた。
お茶会、楽しみだな~
上手く言えただろうか?可笑しくないかな?
緊張でガチガチに固まっているとハッハッハッと朗らかな笑い声が聞こえてきた。
「ご丁寧にどうも。私はハーブランド・アーサー・ラセル・ベッドフォートという。たまに会うだろうから、覚えておいてくれ」
公爵はサンタクロースみたいな真っ白いひげを腰まで伸ばした優しそうな人だった。
「それで?この方が神子様かな?」
「あぁ。間違いない。私が確認をした」
あれ?ライアン様『私』じゃなくて『俺』じゃなかった?それに、言葉も丁寧じゃない?
「天地人に会えるとは…なんたる光栄…
伝承の通り綺麗な黒髪黒目…」
公爵は神子に会えたのが余程嬉しかったようで、横でぶつぶつ言っている。
私の顔がげんなりしていたのか、ライアン様が助けてくれた。
「公爵、すまないが神子様はお疲れのようだ。この後は、私の政務室に場所を移さないか?」
「神子様!お気づきできず申し訳なかった。
また今度お会いしましょう」
あれ、もしかして私の役目はもう終わり?
どうせならもう少し居たかったな~
「そういえば、今日新しく女官をつけることにしました」
「ライアン様、ありがたいですが女官は他のお仕事にお回しください」
これ以上人を増やすものかと断った。
が、
「それは無理です。女官は決定事項です。
もう少し人手が必要なら女官にお言いつけください。手配してくれるはずです」
何で毎回ライアン様に負けるんだろう。私が反対してもライアン様の意見がいつも通るんだよね…
なんだかんだで結局女官が来ることになった。
それなら、皆でお茶会でもしようかな?
リンに相談してみよう!
「扉の外に侍女達もいるはずです。後でお部屋に伺います」
重そうな扉をどのようにして開けるか悩んでいると、扉が勝手に開いた!
と思ったけど、それはこの部屋の前に立っていた騎士が開けたらしかった。
どうして分かったんだろう?
後でアリスに聞いとこう!
「神子様、終わりましたか?」
「えぇ、部屋に帰りましょう」
「そういえば、今日新しく女官が来るのよね?皆でお茶会でもしたいのだけど、どうかしら?」
「お茶会、ですか…
違っていたら申し訳ございませんが私たちは無理ですよ」
えっ?なんで?
「私たちは給仕する方です。主と同じ席につくなどできません」
そういうものなのかなぁ?
「どうしてもダメ?」
「そこだけはダメです。お茶の準備は致します。テラスでお飲みになられますか?」
絶対に譲る気はないようだ。
よし、それならこっちだって!
「でも、1人でしょ…
楽しくなさそう」
「神子様、話し相手くらいならなれます!
それで如何でしょう?」
よっしゃ来た!これで、少し強引だけど座らせれば…完璧!
「ほんと!?
それなら楽しそう!
じゃあ、お菓子は人数分用意してね!
ええっと、女官は何人くるのかな?
じゃあ、取り合いず、10人くらい用意してね!」
「……かしこまりました」
渋々ながらだけど了承してくれた。
お茶会、楽しみだな~
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