諦めてください!

なーな

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仲間集め!

仲良し作戦その2~リン~

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「ねぇ、リンってさぁ
私の侍女になるまでは、何してたの?」

「…私でございますか?」

「うん!
前は何してたのかなぁ?って思って!」



私は取りあえず、リンの事について知る事にした。
なんだかんだ言って、私はリン達のことを全然知らない。



「--私はある家に勤めさせてもらっておりました。
しかし、神子様がいらっしゃる3ヶ月程前に
こちらで働かせていただける事になり、
王宮にあがりました」


へぇー。リンは前からここに居ると思ってたけど、違ったんだ~。聞いてみるもんだよねぇ。

「じゃあさ、好きな食べ物とかない?」

「特に好き嫌いはありません」

「じゃあ、好きな色とかは?」

「特にありません」

「じゃ、じゃあ、好きな本とか音楽は?」

「本などは基本読んでいませんので」


う、うぅ。
何にも無いなぁ。好きなものが何もない人って実際にいるんだな。


うーん、困ったなぁ。
もうこうなったら、直球勝負でいこうかな~
案外いけるかも!?



「ねぇ。
リンはさぁ、私のこと『神子様』って呼ぶよね。
ずーっと気になってたんだけど…」

「なにかいけなかったでしょうか?」

本当に分からないといった風に首を傾げるリン。


「ダメじゃないけど、出来れば私は杏里って呼んで欲しいな」

「ですが、私のような者が神子様の名前をお呼びするなど、恐れ多いことです」

「あ、ほらまた『神子様』って言った。
それに、ライアン様は人前以外では、神子って呼ばないよ(この前なんかお前だったし…)」

「…ですが」

「お願い!
本当の本当にお願い!
神子様なんて呼ばれると、なんか変な感じがするの!」

「…かしこまりました、杏里様。
これからは、そう呼ばせていただきます。
それと、他の者達にもそう伝えてもきます」




よっしゃーー!!!
リンに勝ったー(?)

そして、他の人にも言ってくれるなんて…
流石、リン!


これで少しは仲良くなれたかな?

「これからもよろしくね、リン」








    
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