転生物語~君と見る未来~

ナオヒラ

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1章~転生・幼少期~

12話 戦いはまだ続く

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熱風の余波は氷壁アイスウォールでなんとか防げたが、穴は土で埋もれた。

土から這い上がり、なんとか地上に出る。

「ハァハァハァ・・・ケルベロスは?」

辺りを見渡すと、魔の森は消し飛び大きなになっていた、その中心部に焼け焦げたケルベロスが横たわっていたが、まだ微かに動いている。

「まじか!?あれでも死なないのか」

しかし、流石のケルベロスももう動けなく虫の息である、3つの頭のうち2つはもう動かない。
だが、ジークも特大魔法を使った影響で、脳へのダメージが大きく脳の血管が切れ、目や鼻や耳から出血して意識が飛びそうになっていた。

「ここで倒れたら死ぬな。。。もう少し持ってくれ。。。」

「生命の根源たる魔力マナよ、大地に恵みを与える水のよう、大地に息吹く生命のごとき、この者にも恵みを与えたまえエクストラルヒール」

上級治癒魔法により傷付いた場所は回復したが、流れた血は戻らないため意識はまだ朦朧としていたがふら付きながら歩く。

ケルベロスはジークが近づいてきたのに気付き、目を動かすがそれが最後の抵抗だった。

ドスッ!

ジークは最後の頭の眉間にカインの魔剣を突き刺した。


「父様・・・やったよ・・・父様・・・」
ジークは剣を抜き、剣を抱きながら泣いた。

辺りはすでに暗くなっていつの間にか夜になっていた。

しかし、村の方が明るく燃えていた。

「え? なんで? ボスは倒したのに」

そう、ジークは前世で平和な日本で生き、戦いはなどしか知らなかったため、ボスを倒したら全てが終わると

中央部に向かう途中に、魔物を倒しながら進んで撃ち漏らした魔物が追撃してこなかったのは、村に向かっていたためだった。

村の方角から、風に乗って煙と微かに悲鳴が聞こえる。

「そんな・・・急いで戻らないと!! 頼む母様、ミラ無事でいてくれ」

魔力はまだ余裕はあるが、5歳という体がいうことをきかない。

フラフラとしながらも、カインの魔剣に魔力を通し、サイズを自分サイズにして杖替わりしながら村へ向かい歩き出す。

「急がないと....くそ....ハァハァ....」




なんとか村に辿り着くと、あちらこちらから悲鳴が聞こえ、地獄絵図とかしていた。

あるものは頭からかぶり付かれ、あるものは四肢を喰いちぎられ、あるものは生きながら腸を食われ、頭を噛みつかれ死ねた者は逆に幸せだったのかもしれない。

辺り一面、むせ返るような血と焼けた人の匂いが充満しており、食べられている村人たちを見て胃から込み上げてくる
「ウプッ・・・ゲェェェェ・・・酷い・・・ウェェェェ」

そんな中、村の王都側の出口でカーラが必死に抵抗しているのが見えた。

「か・母様ーーーー」

そばにいたウォーウルフ達に風刃エァーカッターを飛ばし、カーラの元へ行く

「ジーク!? よかった無事で・・・」
「母様も無事でよかった!?え!?母様その左手は!?」
「ああ 少し油断しちゃったけど大丈夫よ」
カーラの左肘から下が無くなっていた。

「ところでカインは?」
「父様は...僕を庇って死にました...ごめ..んな...さい」
ジークがカインの愛剣を持っていたことである程度察していたが、まさかジークを庇っていたとは思わなかった。

カーラは力強く、そして優しくジークを抱きしめ
「そう大変だったのね、でもジークのせいじゃないわ」
「でも…」
「お父さんも息子を守れて幸せだったはずよ」
「うっうっ」
「母様・・・ヒック・・・ミラは何処にいるのですか?」
「ミラは・・・・・・ごめんなさいジーク、母さんミラを助けてあげられなかった。。。」
「え!?」
カーラは目を伏せた。
目の前が真っ暗になり、膝が震えて立ってられない
「う・嘘ですよね? 嘘だと言ってよ母様。。。。」
「嘘ならよかったのにね・・・ごめんなさい・・・」
「それよりジークは早く逃げなさい!」
「母様は?」
「ここを死守するわ」
「ならここは僕がやるから母様こそ逃げて!その腕じゃ無理だよ」
ジークはカーラより自分の方が強いと思っていた。
だから、カーラが残るより自分が残る方がと思っていた。
「ジークお願い逃げて、ミラだけじゃなく、あなたまで失いたくないの」
「大丈夫だよ岩弾ストーンバレット
少しづつ近づいてきていたウォーウルフにぶつける。
それを皮切りにウォーウルフの群れが襲い掛かってきた。
「我の魔力マナを使いて敵を撃つ大地の弾となれ岩弾ストーンバレットジーク早く逃げなさい」
「嫌だ、僕だってこれ以上家族を失いたくないんだ!」
火球ファイヤーボールを無数に展開し魔物をロックオンしていくが、そこで意識が遠のき火球が消えていく
「な・・・ん…で・・・」
「ジーーーク!!!」
母様の声を聴きながら意識が落ちた。
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