転生物語~君と見る未来~

ナオヒラ

文字の大きさ
21 / 37
2章~王都・少年期~

6話 ギルマスとアベル

しおりを挟む
ジークはギルドの2階にある、ギルドマスター部屋に来ていた。

「ジーク君といったね、私が当ギルドでギルドマスターをしているアーロンだ。
基本、ギルドはよほどのことがない限り冒険者同士の事情には不介入であることを承知願いたい。」

「ちなみに、"よほど"とはどの程度を言っておりますか?」

「うむ、基本は犯罪に関わることだな。今回の場合、ジーク君が罪もない冒険者を殺してしまう所だったので介入させてもらった」

「罪がないですか? 親を侮辱されたのですよ?」

「直接、侮辱をした者たちなら君の栄誉騎士の権限で不敬罪にもできるが、侮辱してない者たちもあの場には大勢いた。」

「あの場にいた人たちは、みな笑い、止めもしなかったから同罪ですよ」

「それは拡大解釈に過ぎない、公の場では通用しない。」

「でも...」

「君は気に入らないと殺すのかい?」

「いえ...」
この一言はジークを正気に戻した。
誰でも気に入らないから殺す。侮辱したから殺す。力を手にした途端、力で解決しようなんて最低なやつだ…考えただけでゾッとした...

「まぁギルマスその辺にしといてあげて、ジークも落ち着け」
赤毛のアベルが助け船を出す。

「俺の名はアベル、昔カインさんとカーラさんのパーティーに入れてもらった時は、二人にはお世話になった。そして君のことは、以前カインさんくれた手紙に書いてあったから知っている。」

「手紙ですか?」

「あぁ、君のことは天才だとバカ褒めしてて、親バカだなって思ってたけど、今日の魔法見て本当に天才だと思ったよ...なんだいあの黒い炎は...」
頭をボリボリ掻きながら人懐っこい笑顔で喋ってるアベルをみて、なんとなくカインに似てるなと思った。

「父様達と一緒のパーティーだったら、アベルさんは今ランクはなんですか?」

「一応、Sランクだけどな...」

「単独でSですか!? 凄いんですね」

「でも、君に謝らないといけない。」
なぜか突然謝罪をしてくるアベル
それにはカインから、この数年のうちに魔物の氾濫が起こるかもしれないので力を貸してほしいと手紙があり、カルネ村に向かっている最中に氾濫が起きてしまい間に合わなかったと言うことだ。

それから、ギルマスとアベルにジークは謝罪し、今回の件で自分もやりすぎて相手に怪我をさせたので、それで罰はしたことで仲介に入ってもらった。

「ところでジーク君は冒険者登録に来たんだよね?」

「はい、これから生活していく為に強くなりたいので、一般冒険者登録がしたいのですが...」

「うむ...君の実力なら問題ないが、その実力でFランクでは勿体ない。
ただ、立場上ルールを破るわけにもいかん...でだ....」

ギルマスから言われたのは、今日にFランクの依頼を達成し、そこでEランクに上げて、またEランクの依頼を受けて達成したところでDランクにあげる...今日明日でCランクになって貰うとのことだ...

ギルマスとしてはAランクまで上げたいらしいが、これ以上目立ちたくもないので当面の間はCランクでいいと、丁重にお断りした。
(元Aランクの父様にも一度も勝てなかったのに、僕にはまだAランクは早い...前世と合わせて20歳は越しているが、まだ未熟だからな...)

それで、1階に戻り手続きをする。

「ジーク君ではこちらのカードに魔力を込めてくれるかな?」
ジークが魔力を込めると、カードが光った。

「うんこれで登録は完了です。」
なんでも魔力は指紋みたいなもので、一人として同じ魔力を持つ者はいないとされている。
したがって、魔力を登録したカードに登録した人が魔力を流すと光り、そうでない人だと反応しないので、身元保証にも使えるしカードの複製はできなく、カードの書き換えもギルドで開発された特殊なインクを使うので勝手に書き換えることはできないみたいだ。

ただ、街ごとにネットワークがあるわけではないので、例えばFランクの依頼を10件達成すればEランクになれるとしたとき、この町で9件達成して、他の街に移動したら9件達成したことが分らないのでゼロスタートになるみたい。
お金を払えば、ギルドで証明書を発行をしてくれるみたいだけど....
当然、お金も預かってくれないし引出もできない.....
(だから違うんだって....もっと、こうガツンとくるファンタジー感がほしいのよ....)
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業

ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

没落ルートの悪役貴族に転生した俺が【鑑定】と【人心掌握】のWスキルで順風満帆な勝ち組ハーレムルートを歩むまで

六志麻あさ
ファンタジー
才能Sランクの逸材たちよ、俺のもとに集え――。 乙女ゲーム『花乙女の誓約』の悪役令息ディオンに転生した俺。 ゲーム内では必ず没落する運命のディオンだが、俺はゲーム知識に加え二つのスキル【鑑定】と【人心掌握】を駆使して領地改革に乗り出す。 有能な人材を発掘・登用し、ヒロインたちとの絆を深めてハーレムを築きつつ領主としても有能ムーブを連発して、領地をみるみる発展させていく。 前世ではロクな思い出がない俺だけど、これからは全てが報われる勝ち組人生が待っている――。

生まれ変わったら飛べない鳥でした。~ドラゴンのはずなのに~

イチイ アキラ
ファンタジー
生まれ変わったら飛べない鳥――ペンギンでした。 ドラゴンとして生まれ変わったらしいのにどうみてもペンギンな、ドラゴン名ジュヌヴィエーヴ。 兄姉たちが巣立っても、自分はまだ巣に残っていた。 (だって飛べないから) そんなある日、気がつけば巣の外にいた。 …人間に攫われました(?)

1歳児天使の異世界生活!

春爛漫
ファンタジー
 夫に先立たれ、女手一つで子供を育て上げた皇 幸子。病気にかかり死んでしまうが、天使が迎えに来てくれて天界へ行くも、最高神の創造神様が一方的にまくしたてて、サチ・スメラギとして異世界アラタカラに創造神の使徒(天使)として送られてしまう。1歳の子供の身体になり、それなりに人に溶け込もうと頑張るお話。 ※心は大人のなんちゃって幼児なので、あたたかい目で見守っていてください。

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活

天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです

NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた

処理中です...