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*特別編*夜の音楽室~摩耶の高校時代~
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それはクリスマスイブを前日に控えた、12月23日の夜の事だった。
都内にある某有名私立女子高校、その人気のない深夜の校舎を、1人の少女が歩いていた。
既に一度家に帰って着替えてきたのか、学生服は着ていなかったが、彼女はこの学校の生徒だった。
少女は、チェックのミニスカートに白い無地のセーターを着込み、赤いコートを羽織っていた。
手袋は忘れてしまったのか、冷えきった廊下を歩きながら、時折寒そうに両手を擦り合わせていた。
少女はこの校舎の3階の奥にある、音楽室に向かっていた。
こんな時間だというのに、何か楽しいことでも待っているのか、彼女の足取りは軽く、ミニから覗く長い足で階段を軽快に駆け上がった。
やがて音楽室の前までやってきた彼女は、静かにドアを開け、中に入っていった。
少女は中に入ると、閉めたドアに寄りかかって部屋の中を見据えた。
暗い部屋の中央、かすかに人影のようなものが見える。
少女はその影を見て満足そうに微笑むと、部屋の照明のスイッチを入れた。
影の正体は若い女だった。女は、ピアノの椅子に背板が前にくる様に逆向きに座らされ、両手を背板に縛り付けられていた。手だけではない。足首もご丁寧に椅子の足にしっかりと縛り付けられていた。
都内にある某有名私立女子高校、その人気のない深夜の校舎を、1人の少女が歩いていた。
既に一度家に帰って着替えてきたのか、学生服は着ていなかったが、彼女はこの学校の生徒だった。
少女は、チェックのミニスカートに白い無地のセーターを着込み、赤いコートを羽織っていた。
手袋は忘れてしまったのか、冷えきった廊下を歩きながら、時折寒そうに両手を擦り合わせていた。
少女はこの校舎の3階の奥にある、音楽室に向かっていた。
こんな時間だというのに、何か楽しいことでも待っているのか、彼女の足取りは軽く、ミニから覗く長い足で階段を軽快に駆け上がった。
やがて音楽室の前までやってきた彼女は、静かにドアを開け、中に入っていった。
少女は中に入ると、閉めたドアに寄りかかって部屋の中を見据えた。
暗い部屋の中央、かすかに人影のようなものが見える。
少女はその影を見て満足そうに微笑むと、部屋の照明のスイッチを入れた。
影の正体は若い女だった。女は、ピアノの椅子に背板が前にくる様に逆向きに座らされ、両手を背板に縛り付けられていた。手だけではない。足首もご丁寧に椅子の足にしっかりと縛り付けられていた。
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