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残酷なご褒美

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「よく頑張りましたね。いい子ですよ。」

摩耶は、貴子をシャワー室から連れ出し、更衣室の床にバスタオルを敷いて彼女を寝かせた。

「針を抜かないといけないですね。でも。。」

摩耶はうつ伏せに横たわる、貴子の背中越しに静かに話しかけた。

「その前に、頑張ったからご褒美だな。。うん!」

「ご褒美って。。私に?」

すっかり衰弱しきった貴子が、顔を伏せたまま訪ねる。

摩耶は貴子に

「いいえ、残念ながら、わ・た・し・に!」

と、茶目っ気たっぶりに答えると、ホッチキスの針が大量に刺さった貴子の二の腕を、スリッパを履いたまま、思いっきり踏みつけた。


静寂を取り戻したと思われた夜の更衣室内に、再び絶叫が響きわたった。

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