瞳の奥の漁火～女をいたぶる狂気の女～

惨劇の一夜

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夜９時を回った。
賑やかだった校内に、急速に静けさが訪れようとしていた。

弥生は１人で美術室に残っていた。
鮎良達が会いに来る予定だったからだ。
彼女達は、自分の事を誤解していたと言った。

仲直りしたいと。。

弥生は、それですぐに彼女達と打ち解けられるとは思ってはいなかった。ただ、一歩前進した事は間違いないだろう。
そう信じたかった。

弥生が壁の時計を見ようと振り返った時、急に教室の明かりが消え、辺りは真っ暗になった。