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美菜の危機
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にわか雨の中、ずぶ濡れになって帰ってきた美菜達は、そのまま温泉に直行した。国道沿いに数年前出来た新しい日帰り温泉で、施設も大きく綺麗だった。
本来であれば長風呂な美菜だったが、ここでも摩耶の視線が気になり、1人だけ先に上がり休憩スペースでみんなを待った。
楽しみにしていた旅行のハズが予想外の展開になっていまい、美菜は大きく溜息をついた。
別荘に戻ってからも、美菜はなるべく摩耶に近寄らない様にしていた。夕食の時も、ご飯係の摩耶とは対角線上の反対の席に座った。
摩耶はそんな美菜の態度が気に入らなかったが、みんなの前ではどうすることも出来なかった。
そして翌日。
前日雨に濡れながら動き回ったせいか、美菜は朝から高熱を出してしまった。
この日はみんなで西伊豆方面を観光する事になっていたのだが、美菜は断念し、1人別荘で留守番する事になった。
ところが、みんなが出かけてしばらくして、1人だけ別荘に引き返してきた者がいた。
それは摩耶だった。
「ま、摩耶ちゃん!?
どうして・・」
「ふふふっ、戻って来ちゃいました。みんなには美菜さんを看病するって言ってね。」
摩耶はいたずらっぽい視線を美菜に送りながら言った。
本来であれば長風呂な美菜だったが、ここでも摩耶の視線が気になり、1人だけ先に上がり休憩スペースでみんなを待った。
楽しみにしていた旅行のハズが予想外の展開になっていまい、美菜は大きく溜息をついた。
別荘に戻ってからも、美菜はなるべく摩耶に近寄らない様にしていた。夕食の時も、ご飯係の摩耶とは対角線上の反対の席に座った。
摩耶はそんな美菜の態度が気に入らなかったが、みんなの前ではどうすることも出来なかった。
そして翌日。
前日雨に濡れながら動き回ったせいか、美菜は朝から高熱を出してしまった。
この日はみんなで西伊豆方面を観光する事になっていたのだが、美菜は断念し、1人別荘で留守番する事になった。
ところが、みんなが出かけてしばらくして、1人だけ別荘に引き返してきた者がいた。
それは摩耶だった。
「ま、摩耶ちゃん!?
どうして・・」
「ふふふっ、戻って来ちゃいました。みんなには美菜さんを看病するって言ってね。」
摩耶はいたずらっぽい視線を美菜に送りながら言った。
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