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向こう側の光へ
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しおりを挟むそして、摩耶は自分の腰の下にある道具を指さして恐ろしい事をさらりと言ってのけた。
「いい?。今奈緒美さんを挟んでいるこの道具、この2本の棒の端が付くまで締め上げるから。棒の片端に小さな輪が取り付けてあるでしょ?棒の両端がぴたりとくっついたら、この輪を引っかけて固定するの。まだまだ道のりは長いけどね。」
激しい苦痛の中、これを聞いて奈緒美は恐ろしさのあまり言葉を失った。
そ、そんなの耐えられる訳がない。
足が、太股が潰れてしまう。いや、大腿骨が砕けてしまうかもしれない。
今や奈緒美の心は、先程摩耶が言った通り、今にも崩れそうな程脆くなっていた。
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