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第1章
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しおりを挟む「お昼どきだけれど2人は昼食は孤児院で食べてきた?」
聞けば2人揃って首を振る。
よし、前に余ったお弁当があったな。
アイテムボックスにいれてるから大丈夫。
「今すぐ出せるのはこれくらいかな。」
お弁当を2人に渡し、スープも添える。
「お弁当って言ってね、朝売っているんだ。」
「「おべんとう……」」
蓋を開けて中を見た2人の目がキラキラしている、かわいい。
好き嫌いもないのか、2人はお弁当箱に野菜ひとつ残さずピッカピカに食べてくれた。
「えらいぞ、残さず、綺麗に食べれて!」
思わずサラサラの髪を撫でてしまった。
「さ、ごはんでお腹も膨れたところで、お仕事を頼みたいのだけれどいい?」
2人にはまずは売り出しているものの値段を覚えてもらうことにした。
お金も見たことなかった2人にお金を見せ、実際にものを覚えさせていく。
これくらいの子どもなら遊び感覚のほうが早く覚えてくれるだろうから。
「ミクロ、クッキーをください。」
「クッキーは500イェンだから、これ?」
「正解だ!すごいぞ!」
「フィラ、ラスクをください。」
「えと、400イェン……。」
2人はお金の種類も、商品の値段も覚えるのもとんでもなく早かった。
なんと一日でお釣りの計算までできたのだ。
「2人ともすごいな!
本当にすごい!
これなら明後日の営業から大活躍だよ!」
明後日はお弁当を手渡す、という作業をしてもらおうと思っていたけれど、ランチタイムのお菓子の販売を任せられそうだ。
「そんなすごい子たちにはお小遣いをあげよう。」
2人にお金の勉強も兼ねて、100イェン硬貨を5枚、500イェン硬貨を1枚渡した。
「このお小遣いは“弟”にあげるお金だよ。
毎月1の日に渡そう。
給料と一緒で使ってもいいし貯めてもいい。」
あちらの世界とは常識が違うから、働き方などもやっぱり違うし、契約内容びっくりしたものだ。
そもそも5歳で働くとは、ってなったけれど義務教育がある世界でもなく、孤児は生きることがまず重要なのだ。
これは孤児に限らず市民だってそうなのかも。
双子たちと計算の勉強をしていればあっというまに夜ごはんの時間になり、少しだけ余らせていた米を炊いてオムライスを作る。
家族になったからには今後米が出てくることが多々あるし慣れてほしい。
「これ、なに?」
「オムライス、っていうものだよ。
俺の故郷の主食米……ここではサクラマイか。
それを味付けしたものを卵で包んだんだ。
じゃ、食べようか。
いただきます。」
「「……イタダキマス?」」
「いただきますは作ってくれた人への感謝や、料理の具材を作ってくれた人、食材自体に感謝する挨拶なんだ。
俺は大事な言葉だと思っているよ。」
「「いただきます。」」
「はい召し上がれ。」
やっぱり子どもにも人気のメニューだからか、お昼のお弁当よりさらに食いつきが良かった。
米への抵抗もないみたいだ。
ごはんを食べた後はお風呂で2人を丸洗いして、髪を乾かし、歯を磨き、夢の中に片足突っ込んでいる2人をベッドに入れたのだった。
突如として増えた家族。
家族に縁が薄かった俺だけれど、これからの生活がきっと楽しくなるのだろうとワクワクしながら眠りについた。
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