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第1章
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しおりを挟む雪の季節から春の季節に変わり、春の訪れを祝う花祭りが近々開催される。
銀行やギルドを抜けた先に教会があってその前は市民街のシンボルと言える大きな大きな広場があるのだが、そこに出店が立ち並ぶそう。
それを知ったのは申し込み最終日で、雑貨屋のおばちゃんにどこに店を出すんだい?って聞かれて初めて知り、おばちゃんに引っ張られて申込所に行き申し込んだが申し込んだ順番で場所を選べるらしく、俺は最後の方だったこともありすみっこのすみっこだった。
まぁ、仕方ないか。
でもでも、常連さんに売り込めば少しは売れるかもと思い直した。
「と、いうわけで第2回家族会議を始めます!」
双子にも花祭りは頑張ってもらおう。
家を買って懐が寂しくなったから、少しでも売り上げを!
まだまだ神様からのお金があるとはいえ、家の改築で一気になくなった残高に少し焦りのようなものを感じてしまったのは仕方のないことだろう。
売り込むのは焼きそばとチョコバナナ。
「ヤキソバ?」
「……チョコバナナ?」
「そう、今日試作品として作ってあげる。
ふたりにはチョコバナナを売るための台を作ってもらおう。」
双子には雑貨屋に行って渡したメモに書いたものを買ってきてもらい俺は果物屋さんへ。
「あら今日はユーリちゃんだけかい。」
「ええ、弟たちはおつかいに行ってもらってます。」
「そうかいそうかい。
双子ちゃん、だいぶ果物の目利きができるようになったねぇ。」
「弟たちは賢いので、覚えるのも早いんですよ。
あ、あまり熟れていないバナナンだけください。」
「お、新しいメニューかい。
それに熟れてなくていいのかい?」
「花祭りに出そうかと。
それで今日から花祭りまで熟れていないバナナン毎日買いにきます。」
「そうかいそうかい、多めに仕入れておこうかね。」
今日は10房手に入れることができた。
バナナはアイテムボックスに入れて花祭りまで入れておく。
家に帰ると買い物を終えたふたりが戻ってきていた。
小さな木材とネジとリボン。
「これどうするの?」
「んー花祭りで使う道具を作ろうかなって。」
A4サイズの薄めの木の板2枚の間に7cmくらい間が開くように小さい木材を挟んでネジで固定する。
そして片方の木の板に穴を等間隔にあけて、最後にリボンで首にかけられるようにすれば完成!
串に刺したチョコバナナを売る台!
「花祭り当日ふたりにはこれを首にかけて出店の前でチョコバナナを売ってもらうよ。
チョコバナナの売り上げはふたりにかかっているからね。」
そういえばふたりは途端に意気込む。
いいぞいいぞ、そのかわいさで頑張ってくれ。
俺は焼きそば担当だ。
その日の夜は焼きそばとチョコバナナになった。
焼きそばの中華麺は普通にパスタが売っているお店に売っていた。
ソースは手作りでなんとか作る。
米を売っていた店で、なんとしょうゆ瓶が5本手に入ったので、今回はそれを使う。
酒:しょうゆ:ウスターソース:オイスターソースを2:1:1:1で作り、塩胡椒で味を整える。
このソースも手作りしなきゃいけなくて、スーパーの偉大さを感じた。
自家製しょうゆと味噌は食品棚でただいま発酵中。
花祭りには間に合わない。
チョコバナナはバナナを一口大に切って4個くらいを串に刺してチョコをかける。
花祭りのときは大量に作るからディップさせる予定。
バナナも熟れてたら串が刺さってくれないんだよね。
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