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第1章
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しおりを挟む「すごい……。」
少しの間薬屋の方には来ていなかったが、少しの間にだいぶ中は変わっていた。
いつの間にか棚が増えていて、湿布や包帯などの外部の怪我に対する薬品が増えていた。
「順位戦の影響ですかねぇ。
今は傷薬や湿布などの売れ行きがいいですよ。」
「なるほど。
じゃあ在庫を増やしたほうがいいかもしれませんね。
話を聞く限り毎年怪我が絶えないようですし、万が一のためにポーション系も。」
「そうですね。」
調薬室に行けば、ここも様変わりしていた。
薬研などの薬を作る道具しか置いてなくて材料はあんまりなかったのだが、薬品棚はパンパンで貴重な生薬まであった。
「あ、そうだ、ユーリさんちょっといいですか?」
「?はい。」
エルヴィスさんに連れられて2階に行きリビングに通された。
「うわぁ。」
以前一緒に買いに行ったときにエルヴィスさんが買っていた家具が並んでいた。
備え付けの家具より優雅で豪華になっていた。
エルヴィスさんしばらくここでお世話になるって言っていたけれど、この家具じゃずっといれるくらい立派だ。
……薬屋としてはありがたいけれど、いつまでいてくれるんだろう。
「息抜きしたいときなどいつでも来てくださいね。」
「は、はぁ……ありがとうございます?」
来るかな、そんなとき。
* * *
1階でポーションや傷薬を3人で手分けして作る。
「どの種族も強さを競いたがるものですねぇ。」
「他の種族も順位戦みたいなものがあるんですか?」
「魔人族は数年に一度、魔力量や強さを競い合って魔王を決めます。
血統主義じゃなくて強さが全てな種族なんですよ。」
「竜人族はどうなんですか?」
「竜人族は皇帝がいますよ。
皇帝に仕える者が皇帝の血族の近くいけるための座を競い合います。
皇帝は特別な力を持って生まれるので強さも桁違いです。
そしてその特別な力は皇帝の血族者からしか生まれません。
ですから人族や獣人族と魔人族の中間のシステムですね。」
エルヴィスさんがわかりやすく教えてくれた。
エルヴィスさんって説明が上手なんだよな。
いつもわかりやすい。
「竜の戦いもなかなか見応えがあるんですよ。
ユーリさんも見たいですか?」
「俺はそれよりもファントーム皇国の料理の方が気になります。
あとは食器とかどんなものがあるんだろうとか、どんな建物があるんだろう、とかそっちの方が気になっちゃいますね。」
「では、ユーリさんが我が国に来てくれたときにはぜひ案内役をさせてください。」
「ぜひお願いします。」
より一層ファントーム皇国へ行くのが楽しみになった。
2人と話しているうちに、チェルロさんが敬語が苦手なことがわかった。
双子とは素で話していたらしい。
だから双子も早くなついたのかも。
俺にも気を遣わなくていいと言えば今までの緊張が解けたのか、なかなかに軟派なお兄さんに様変わりした。
ちなみにエルヴィスさんが普段から丁寧に話してくれるのはもとからだそう。
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