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第2章
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しおりを挟む翌日、チェルロさんを送り出すために双子と薬屋の前まで行く。
双子は俺のズボンを掴んで離さない。
寂しくて寂しくて仕方ないのだろう。
「じゃ、ユーリさん、ちびちゃんたち、また後で!」
流石に少しは話があるかな、なんて思っていたがチェルロさんは荷物をまとめてそんな挨拶で薬屋を出て行った。
そしてそのままカフェの前を通ってカフェの右隣にある建物に入って行った。
…………はい?
入ったと思ったらすぐに出てきたチェルロさん。
「あ、ここが俺の家です。
ラディカー挨拶してー。」
チェルロさんが家の中に呼びかけると家の中から美しい男性が出てきた。
金色の短髪に尖った耳。
その耳にはバチバチにピアスがついている。
翡翠のような翠の瞳は宝石のように美しい。
そしてその腕には同じように金髪の男の子が抱かれていた。
「ラディカ=レッテ=トルク=ソーリャです。
この子は息子のジル=ソーリャ=フユ=シェルメ。
チェルロから話は聞いています。
とても美味しいごはんを作れる人だって。
それに元気でかわいい双子ちゃんがいるって。」
「これはご丁寧に……。
ユーリ=トウカです。
ほら2人も。」
「ミクロ=L=トウカ、です。」
「……フィラ=R=トウカ……です。」
「よろしくな。
よければ息子と仲良くしてやってくれ。」
「……で、ここは?」
そうチェルロさんが入って行ったのはカフェの右隣、元は雑貨屋さんの倉庫があったところだった。
「雑貨屋さんにここにあった倉庫はもう使っていないとのことだったので安く購入させてもらったんです。
そして倉庫を改築して家にしたんです。
そろそろラディカとジルと共に過ごしたかったですし。
変えたのはほぼ中だけなので工事していたのに気づかなかったのかも。」
とりあえず、一度話し合いも兼ねてチェルロさんのところにお邪魔させてもらった。
「うわあ……。」
中に入ると外と中ではずいぶん印象が違った。
外は無骨な倉庫、という感じ。
中は暖かそうな暖炉に、レトロなキッチン。
リビングは広々としていて螺旋階段の先には寝室などがあるのだろう。
なんというか温かな我が家、という感じだ。
入り組んだところにある家とはいえ、天井に窓を設けているため採光もバッチリだし、出入り口近くにもカフェのように窓があった。
大きなテーブルに大人組は座り、双子はベビーベッドに寝かされたジルくんを興味深々に覗き込んでいた。
孤児院でも赤ちゃんはいただろうけれど孤児院での2人は2人の世界にいたから周囲を見ていなかったのだろう。
赤ちゃん、という存在を初めて見たかのような反応をしていた。
双子はジルくんの手に指を突っ込んでは握り返され、ぴゃ、と引っ込める。
それを繰り返していた。
……なんの遊び?それ。
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