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第4章 私が叶えたい恋ってなんだろう……?
5.どうして比べてしまうんだろう
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ぼーっと部屋に入り、確認した携帯には英人からLINEが入っていた。
【オレが苦いの苦手って知ってこれ?】
【最悪】
【捨てたけど】
そんなこともうすでに忘れていたし、そもそもあれは英人に選んだものじゃない。
さらに。
【しかもこのキーホルダーなに?】
【趣味わりーし】
【いらないからフリマアプリに出したら、速攻で売れたからいいけど】
せっかく、いい気分で帰ってきたのに、一気に最悪にまで落ちていく。
滝島さんならきっと、苦手なものをもらっても捨てたりしない。
いらないものだってちゃんと理由を言って返すなりしてくれるはず。
そこまで考えて、英人と滝島さんを比べている自分に気づいた。
「どうして……」
身の回りに比べられる男性が他にいないから?
でも気づくのは滝島さんは俺様だけど、誠実な人間ということばかり。
「お世話になってるからだよね、きっと」
それよりも英人の方だ。
既読スルーとかしたらなにを言われるのかわからない。
「えっと……」
しばらく悩んで画面に指を走らせる。
【ごめんなさい】
【気をつけます】
なんで私が、あやまらないといけないのだろう。
滝島さんに用意したものを勝手に奪っていったのは英人だ。
「滝島さんに渡したかったな」
間に合わせでコンビニで買ったのでも、彼はあんなに喜んでくれた。
笑顔と共にふんわりと香った匂いを思いだす。
「いい匂い、だったな……」
そんなことを考えて、慌てて打ち消した。
お風呂から上がったら、滝島さんと英人からメッセージが届いていた。
いい知らせと悪い知らせ、両方舞い込んできた心境だ。
どっちがどっちだって?
そんなの……。
少し考えて、英人の方を開ける。
【遅い!】
【オレからのLINEは秒で返せって言っただろ】
面倒。
なんか面倒。
付き合っていたときはそれが普通だったのに。
【はい、すみませんでした】
全くそんなことは思っていないのに、そう返信した。
たぶんもう、英人との性格からいってこれ以上の返信はない……どころか、未読スルーだろうとこっちはそのまま放置する。
【今日はチョコ、ありがとう】
お疲れ、ありがとうのスタンプと共に出てきた滝島さんのメッセージにほっこりした。
【ホワイトデーはちゃんと三倍返しするから期待してていいからな】
【じゃあ、おやすみ】
【冷えてきたから温かくして寝ろよ】
さっきとは違い、うきうきと指を動かす。
【こちらこそ、今日はありがとうございました】
【滝島さんも温かくして寝てくださいね】
【おやすみなさい】
送った端から既読が付いていく。
おやすみのスタンプを送ったあと、すぐに滝島さんからもまたスタンプが貼られた。
「いい人、だよね」
ほっこりして気分も変わったので、眠くなるまで少しでもプレゼンの準備を進めることにした。
こんなに私のためにしてくれる人のためにも、ちゃんと成果は出したいから。
【オレが苦いの苦手って知ってこれ?】
【最悪】
【捨てたけど】
そんなこともうすでに忘れていたし、そもそもあれは英人に選んだものじゃない。
さらに。
【しかもこのキーホルダーなに?】
【趣味わりーし】
【いらないからフリマアプリに出したら、速攻で売れたからいいけど】
せっかく、いい気分で帰ってきたのに、一気に最悪にまで落ちていく。
滝島さんならきっと、苦手なものをもらっても捨てたりしない。
いらないものだってちゃんと理由を言って返すなりしてくれるはず。
そこまで考えて、英人と滝島さんを比べている自分に気づいた。
「どうして……」
身の回りに比べられる男性が他にいないから?
でも気づくのは滝島さんは俺様だけど、誠実な人間ということばかり。
「お世話になってるからだよね、きっと」
それよりも英人の方だ。
既読スルーとかしたらなにを言われるのかわからない。
「えっと……」
しばらく悩んで画面に指を走らせる。
【ごめんなさい】
【気をつけます】
なんで私が、あやまらないといけないのだろう。
滝島さんに用意したものを勝手に奪っていったのは英人だ。
「滝島さんに渡したかったな」
間に合わせでコンビニで買ったのでも、彼はあんなに喜んでくれた。
笑顔と共にふんわりと香った匂いを思いだす。
「いい匂い、だったな……」
そんなことを考えて、慌てて打ち消した。
お風呂から上がったら、滝島さんと英人からメッセージが届いていた。
いい知らせと悪い知らせ、両方舞い込んできた心境だ。
どっちがどっちだって?
そんなの……。
少し考えて、英人の方を開ける。
【遅い!】
【オレからのLINEは秒で返せって言っただろ】
面倒。
なんか面倒。
付き合っていたときはそれが普通だったのに。
【はい、すみませんでした】
全くそんなことは思っていないのに、そう返信した。
たぶんもう、英人との性格からいってこれ以上の返信はない……どころか、未読スルーだろうとこっちはそのまま放置する。
【今日はチョコ、ありがとう】
お疲れ、ありがとうのスタンプと共に出てきた滝島さんのメッセージにほっこりした。
【ホワイトデーはちゃんと三倍返しするから期待してていいからな】
【じゃあ、おやすみ】
【冷えてきたから温かくして寝ろよ】
さっきとは違い、うきうきと指を動かす。
【こちらこそ、今日はありがとうございました】
【滝島さんも温かくして寝てくださいね】
【おやすみなさい】
送った端から既読が付いていく。
おやすみのスタンプを送ったあと、すぐに滝島さんからもまたスタンプが貼られた。
「いい人、だよね」
ほっこりして気分も変わったので、眠くなるまで少しでもプレゼンの準備を進めることにした。
こんなに私のためにしてくれる人のためにも、ちゃんと成果は出したいから。
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