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第2章 理想の旦那
2.隠れ家カフェ
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千早から五分程度、さらに次の駅、香椎で下りる。
駅裏に出て住宅街を少し歩き、隠れ家的カフェに着いた。
「へえ。
こんなお洒落なところが近くにあるんだな」
課長は嬉しそうだが……ううっ。
本当はここ、教えたくなかったんだよね。
落ち着いているから休みの日とか、コーヒーを楽しみつつ読書に来たりするから。
ブランチ、なのでキッシュのセットを頼んだ。
課長はがっつり目のトーストサンドだ。
「香坂の実家はどこなんだ?」
店員が下がり、さりげなく課長が訊いてくる。
「行橋ですけど……」
「それってどこだ?
ここから遠いのか?
……あ、すまない。
僕はまだ、このあたりの地理に詳しくないから」
申し訳なさそうに課長は詫びてくるが、あんな田舎を東京から来た課長が知っている方が、返って驚く。
「あー……ここから車で、二時間かからないくらいのところです」
そういえば正月に帰ったっきり、実家には帰っていないなと気づいた。
「そうか。
それなら明日にでもご挨拶に行けそうだが、さすがに急だもんな。
来週、ご両親のご都合はどうか訊いておいてくれ」
「えっ、と……」
爽やかに笑った課長の口もとから白い歯がこぼれる。
もし、私が課長を結婚相手として連れて帰ったら、両親は驚きすぎて昇天してしまうかもしれない。
「あの、ですね、楠木課長。
昨晩のことなんですけど……」
「おまたせしました」
ナイスタイミングで頼んだ料理が届いた。
「とりあえず、食べよう。
昨日は飲んでばかりであまり食べてないから、お腹が空いているんだ」
「そう、ですね」
まあ、食べ終わってからでもいいか……。
駅裏に出て住宅街を少し歩き、隠れ家的カフェに着いた。
「へえ。
こんなお洒落なところが近くにあるんだな」
課長は嬉しそうだが……ううっ。
本当はここ、教えたくなかったんだよね。
落ち着いているから休みの日とか、コーヒーを楽しみつつ読書に来たりするから。
ブランチ、なのでキッシュのセットを頼んだ。
課長はがっつり目のトーストサンドだ。
「香坂の実家はどこなんだ?」
店員が下がり、さりげなく課長が訊いてくる。
「行橋ですけど……」
「それってどこだ?
ここから遠いのか?
……あ、すまない。
僕はまだ、このあたりの地理に詳しくないから」
申し訳なさそうに課長は詫びてくるが、あんな田舎を東京から来た課長が知っている方が、返って驚く。
「あー……ここから車で、二時間かからないくらいのところです」
そういえば正月に帰ったっきり、実家には帰っていないなと気づいた。
「そうか。
それなら明日にでもご挨拶に行けそうだが、さすがに急だもんな。
来週、ご両親のご都合はどうか訊いておいてくれ」
「えっ、と……」
爽やかに笑った課長の口もとから白い歯がこぼれる。
もし、私が課長を結婚相手として連れて帰ったら、両親は驚きすぎて昇天してしまうかもしれない。
「あの、ですね、楠木課長。
昨晩のことなんですけど……」
「おまたせしました」
ナイスタイミングで頼んだ料理が届いた。
「とりあえず、食べよう。
昨日は飲んでばかりであまり食べてないから、お腹が空いているんだ」
「そう、ですね」
まあ、食べ終わってからでもいいか……。
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