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第1章 結婚はファーストキスの相手と!?
8.夫婦、とは?
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目を開けたら、至近距離にはるくんの顔があった。
「おはよう、雪花」
そのままちゅっ、と唇が額に触れる。
はるくんが起き上がるから、私も起きた。
「準備が済んだら朝食を食べに行こう」
「その、私が作るので」
「雪花が?」
ぐいっ、と彼の顔が寄ってくる。
目を細めて見られるのは睨まれているようでちょっと、怖い。
「そんなの、いい。
食べにいけば済むことだ」
「はぁ……」
もしかしてすべて外食の人なんだろうか。
そういえば家事はハウスキーパーがしてくれるとか言っていたような……。
顔を洗い、昨日買ってくれた服に着替える。
化粧は帰り、ドラッグストアに寄ってくれて一式揃えてくれたので、それで済ませた。
「できました」
「……」
はるくんの視線があたまのてっぺんからつま先まで、舐めるように往復する。
もし、似合っていないというのならお門違いだ。
これを選んだのは彼なんだし。
「髪はほどいた方がいい」
「はぁ……」
渋々、だけどゴムを抜く。
バサッと広がった黒髪は多くて重い。
一度、飲み会で酔った上司から貞子みたいだ、って言われたくらいだ。
「うん、雪花の髪はきれいだから、ほどいていた方がいい」
「そう、ですか……?」
この人の感性が全く理解できない。
私にパステルの服を着せてみたり、髪をほどかせてみたり。
きっと、私をからかって愉しんでいるだけだろうけど。
本気だったとしたらかなり変わった人だとしか思えない。
「じゃあ、行こうか」
連れられていったガレージには、昨日は気にしていなかったがもう二台、車が停められていた。
今日はそのうちの、セダン調の白いスポーツカーに乗せられた。
少しだけ走って街に出て、カフェで朝食を取る。
「その、お菓子屋さんに寄ってもいいでしょうか……?」
「なぜ?」
椅子に背を預け、コーヒーを飲むはるくんは絵になった。
事実、周囲の女性の視線を集めている。
「なにか手土産を……。
あ、でも、お財布を持ってきてないので、貸していただかないといけないんですが」
「わかった」
意外と簡単に、はるくんは頷いてくれてほっとした。
カフェを出て歩く。
はるくんはやはり、私の手を掴んでいる。
途中、ちょうどよさそうな菓子店があったもののはるくんは足を止めてくれない。
少し歩いてフランスの片田舎風の、どこか素朴でおしゃれなお店に入った。
「うちの両親はここのエクレアに目がないんだ」
これは、わざわざお勧めのお店に連れてきてくれたのかな。
「じゃあ、それで……」
店員に注文し、包んでもらう。
支払いははるくんにしてもらった。
「あとでお返しますので」
「これは僕たち夫婦間のことだろ?
なら返す必要はない」
――夫婦。
まだ籍も入れていないのにそんなことを言われても困る。
「おはよう、雪花」
そのままちゅっ、と唇が額に触れる。
はるくんが起き上がるから、私も起きた。
「準備が済んだら朝食を食べに行こう」
「その、私が作るので」
「雪花が?」
ぐいっ、と彼の顔が寄ってくる。
目を細めて見られるのは睨まれているようでちょっと、怖い。
「そんなの、いい。
食べにいけば済むことだ」
「はぁ……」
もしかしてすべて外食の人なんだろうか。
そういえば家事はハウスキーパーがしてくれるとか言っていたような……。
顔を洗い、昨日買ってくれた服に着替える。
化粧は帰り、ドラッグストアに寄ってくれて一式揃えてくれたので、それで済ませた。
「できました」
「……」
はるくんの視線があたまのてっぺんからつま先まで、舐めるように往復する。
もし、似合っていないというのならお門違いだ。
これを選んだのは彼なんだし。
「髪はほどいた方がいい」
「はぁ……」
渋々、だけどゴムを抜く。
バサッと広がった黒髪は多くて重い。
一度、飲み会で酔った上司から貞子みたいだ、って言われたくらいだ。
「うん、雪花の髪はきれいだから、ほどいていた方がいい」
「そう、ですか……?」
この人の感性が全く理解できない。
私にパステルの服を着せてみたり、髪をほどかせてみたり。
きっと、私をからかって愉しんでいるだけだろうけど。
本気だったとしたらかなり変わった人だとしか思えない。
「じゃあ、行こうか」
連れられていったガレージには、昨日は気にしていなかったがもう二台、車が停められていた。
今日はそのうちの、セダン調の白いスポーツカーに乗せられた。
少しだけ走って街に出て、カフェで朝食を取る。
「その、お菓子屋さんに寄ってもいいでしょうか……?」
「なぜ?」
椅子に背を預け、コーヒーを飲むはるくんは絵になった。
事実、周囲の女性の視線を集めている。
「なにか手土産を……。
あ、でも、お財布を持ってきてないので、貸していただかないといけないんですが」
「わかった」
意外と簡単に、はるくんは頷いてくれてほっとした。
カフェを出て歩く。
はるくんはやはり、私の手を掴んでいる。
途中、ちょうどよさそうな菓子店があったもののはるくんは足を止めてくれない。
少し歩いてフランスの片田舎風の、どこか素朴でおしゃれなお店に入った。
「うちの両親はここのエクレアに目がないんだ」
これは、わざわざお勧めのお店に連れてきてくれたのかな。
「じゃあ、それで……」
店員に注文し、包んでもらう。
支払いははるくんにしてもらった。
「あとでお返しますので」
「これは僕たち夫婦間のことだろ?
なら返す必要はない」
――夫婦。
まだ籍も入れていないのにそんなことを言われても困る。
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