27 / 49
第5章 好きって凄い
2.ハジメテのいたずら
しおりを挟む
その後も。
――清人さんは私に、べったりと貼り付いていた。
「涼鳴、どこ行くの?」
ベッドを出ようとした瞬間、清人さんが声をかけてくる。
「えーっと。
お手洗い、です」
「いってらっしゃーい」
トイレに入り苦笑い。
さすがにここまでは着いてくるとは言わないが、なにかしようとするたびに僕がやってあげるからと止められて。
あの超過保護ぶりには笑うしかできない。
「おかえり、涼鳴。
手、大丈夫だった?」
戻ってくれば抱き寄せてちゅっ。
さらには心配そうに右手をさすってくれる。
「大丈夫ですよ」
捻った手首は一晩たってもじんじんと鈍く痛んでいた。
でも言えば清人さんが大騒ぎしそうだから内緒だ。
「でも酷いよね、無灯火でそのうえ違法なブレーキ無しの自転車なんてさ。
あんな人間に乗ってほしくないよ」
清人さんの怒りは今日になってもまだ、収まりそうにない。
私を跳ねただけでも相当なのに、その自転車が違法な自社製品だったとなれば。
「うーんと重い処罰にしてもらうし、彼には二度と、R.Mountainブランドの自転車……ううん、AAの車にすら乗せない」
昨晩、あのこわーい清人さんから散々言われてそれでさらにこれは気の毒な気もするけど。
しかしこれは自業自得なのだ、仕方ない。
「でも涼鳴ってよく、自転車に轢かれてるよね」
「……はい?」
おかしそうに清人さんは笑っているけれど……。
よく、ってなんなんだろう?
清人さんと結婚してから自転車に轢かれたのなんて、これが初めてなんだけど。
「前もさ、……って、前世の話なんだけど。
自転車に轢かれそうになった涼鳴を助けてあげて」
「はぁ」
って、どうでもいいがこの前世設定はいったい、いつの時代の話なんだろうか?
父はジパング渡来の、とか言っていたけど、自転車が出始めるのはほんの二百年ほど前の話だ。
「といっても自転車に轢かれそうになったお婆ちゃんを庇った涼鳴に気づいたけど間に合わなくて、介抱してあげただけなんだけど。
あれが、僕が涼鳴を好きになったきっかけだったな」
「は……ぁ」
ん?
ちょっと待って。
前世は知らないけど、前にそんなことがあった気がする。
相変わらずテンパって、記憶なんてほとんど飛んでいるからあれが清人さんかっていわれると、全くもって自信がないけど。
「もしかして、結婚する前に会ってますか……?」
「だから。
前世で会ってるよ」
にっこりと笑って清人さんは誤魔化してきたけれど、なにか知られるとマズいことでもあるのかな……?
「ねー、涼鳴。
そろそろ敬語、やめない?」
「えっと……」
「涼鳴から清人さん、って呼ばれるのも可愛くていいんだけど。
僕は清人って呼んでほしいなー」
きゅるんと悪戯っぽく瞳を輝かせ、眼鏡の向こうから清人さんが私を見ている。
そんなに可愛くお願いされたら、叶えてあげたいんだけど。
「き、清人…………さん」
呼んだ途端にぼっと顔が火を噴く。
結局、耐えられなくなってさんを付けた。
「えー、ダメだよ。
清人」
「き、き、きき、きよ、きよ、……きよ、と」
「可愛い、涼鳴!」
いきなり、きよ……とから抱きつかれる。
ドキドキと速い心臓の音ばかり聞こえているけど……これってもしかして、私のだけじゃない?
「もう一回、呼んで?」
落ちる髪を私の耳にかけ、見つめる清人の瞳はどこか、艶を帯びている。
「き、清人」
「うん、もっと」
「清人」
「可愛い、涼鳴。
愛してる……」
清人の顔が近づいてきて私も目を閉じる。
ちゅっと一回だけ触れて離れれば、なぜか淋しかった。
「もっと触れてほしい?」
自然とあたまが、こくりと頷く。
「じゃあ、眼鏡、外してくれる?」
意味がわからないままも、まるで操られているかのように清人の顔から眼鏡を抜き取る。
そっと清人の両手が私の顔を挟み、再び重なったそれはさっきとは比べものにならないほど、深い。
「……んっ……はぁ……」
いつの間にか後頭部に回った清人の手が、私の髪をぐちゃぐちゃにかき乱していく。
もっと、もっと清人が欲しくてぎこちないまでも彼に応えた。
「……」
唇が離れてじっと清人を見つめる。
欲に濡れた瞳で彼は私を見ているが、私も彼と同じ瞳で見ているのだろう。
「そんな顔しないの。
もっとしたくなっちゃうでしょ」
ちゅっと軽く唇を触れさせ、清人が困ったように笑う。
「……もっと、して」
清人の服を掴み、ぽそっと呟いた。
自分の大胆な言葉に顔は上げられない。
「んー、だから。
涼鳴の怪我に障るから。
いまは、ダメ。
それに……きっと、止まらなくなっちゃうからね」
耳もとで囁いて清人が離れる。
おそるおそる見上げたら、彼が目を細めてにっこりと笑った。
途端にボン!とあたまから煙を噴き、へなへなと崩れ落ちる。
「涼鳴!?」
清人は慌てているけれど、ひさしぶりの容量オーバーでなにも言えなかった……。
夕食もやっぱり食べさせてくれて、お風呂も恥ずかしかったけど入れてくれた……けど。
今日の清人は眼鏡あり。
「き、きよ、……と?」
「だって、可愛い涼鳴をよく見たいし?」
そんなことを言いつつ、昨日はスポンジだったのに今日は素手を私の肌に滑らせてくる。
「えっ、だって」
清人の手が私の肌を滑るたび、くすぐったいような変な気持ちになった。
「きれいだよ、涼鳴の身体」
「えっ、あっ、……ん」
胸の頂を手のひらでくるくると滑らされ、鼻から甘い吐息が抜けていく。
「ヤ、ヤダ……」
「ヤダって、きれいに洗わないとだよね」
清人の指先が赤く熟れきった果実を摘まみ、こりこりと捏ねる。
そのたびに背中へ、じん、じんと、鈍い電流が流れていった。
「今日はここも、きれいに洗おうね」
ようやく清人の手が離れ、ほっと息をついたのも束の間。
するりと滑った手が私の足の間に差し込まれる。
「じ、自分でするから!」
昨日は、ここは自分でしてね、って言われて自分で洗った。
なのに今日は。
「ヌルヌルでいっぱい汚れてるよ?」
耳もとで囁かれ、顔が火を噴く。
止めようと手を掴むものの、清人は止めてくれない。
「ダ、ダメ」
「ダメってなんで?
洗っても洗っても涼鳴のここ、ヌルヌルなのに」
「……!」
滑らされた手が、まだ硬い花芽を掠っていく。
ビリッ、と感じた知らない感覚。
でも清人はそこを擦るのを止めてくれない。
「イヤ、イヤ……」
清人が濡れるなんてかまわずに、その肩に顔を押し付けて首を振る。
ようやく、清人は手を止めてくれた。
「んー、一回、流そうか」
困ったように笑い、シャワーで私の泡を流してくれる。
足も開かされ、そこも念入りに。
「涼鳴がイヤならもうしないけど……。
でも」
〝モットシテホシインデショ〟
淫靡な響きを持ったそれが耳に入ってきた途端、身体がさらに熱を持つ。
口では嫌と言いながらも身体は熱を持ち、いまだに治まらない。
黙ってこくんと、ひとつ頷いた。
そっとまた、清人の手が足の間に入ってくる。
「中途半端は返ってつらいからね」
「……んっ」
漏れそうになった声は唇を噛んで閉じ込めた。
けれど清人の空いた手が、私の口を開かせる。
「声、我慢しなくていいよ。
可愛い涼鳴の声、僕に聞かせて」
「ああっ」
主張をはじめた尖りを摘ままれ、声が漏れる。
くすりと耳に届いた小さな笑い声が、さらに身体の熱を上げた。
「可愛い、涼鳴」
口を開けた清人が、胸の朱い果実を食べる。
指先で花芽を、舌で果実をころころと転がされ、あたまは気が狂いそうだった。
「ダメ、ダメ……!」
襲いくる未知の快楽から逃れたくて、清人の腕をきつく掴む。
けれど彼は動きを止めてくれない。
「いいよ、イって」
「あっ、ああーっ!」
果実を強く吸い上げられ、花芽を摘まみげられた瞬間、なにかが弾けた。
身体ががくがくと震え、目の前がチカチカする。
「涼鳴、可愛かったよ」
ぐったりと寄りかかる私に、清人がちゅっと口付けを落としてくれる。
はぁはぁと息をしながら、彼に身体を預けた。
「きれいにしてあがろうね」
全身をシャワーで流し、バスタオルでくるんで清人は私を抱き上げた。
されるがままに身体を拭かれ、パジャマに着替えさせてもらう。
ベッドまで抱き抱えて連れていき、水を飲ませてくれた。
おかげでようやく、落ち着いてくる。
「今日も一緒に寝ていい?」
わざわざ、訊いてくるあたりが清人らしい。
「あのね。
今日も、……明日も、明後日も、いいですよ」
「ほんとに!?」
目をキラキラさせている清人に、こくこくと頷く。
「その、あの、えっと」
――これからはずっと、一緒のベッドで寝たいです。
って言いたいんだけど。
ぐるぐる回ってばかりで全然口から出てこない。
「じゃあ、明明後日もその次もそのまた次も、……ずーっと、涼鳴と一緒に寝ていい?」
さっきよりさらに勢いよく、こくこくと頷く。
「ありがとー」
ぎゅーっと、清人から抱き締められた。
それだけで、滅茶苦茶幸せなのってなんでだろう?
土日ももちろん、清人からお世話されて過ごした。
だって、ベッドから一歩でも出たら怒られるんだもん。
そんな過保護も、愛おしくてたまらない。
――清人さんは私に、べったりと貼り付いていた。
「涼鳴、どこ行くの?」
ベッドを出ようとした瞬間、清人さんが声をかけてくる。
「えーっと。
お手洗い、です」
「いってらっしゃーい」
トイレに入り苦笑い。
さすがにここまでは着いてくるとは言わないが、なにかしようとするたびに僕がやってあげるからと止められて。
あの超過保護ぶりには笑うしかできない。
「おかえり、涼鳴。
手、大丈夫だった?」
戻ってくれば抱き寄せてちゅっ。
さらには心配そうに右手をさすってくれる。
「大丈夫ですよ」
捻った手首は一晩たってもじんじんと鈍く痛んでいた。
でも言えば清人さんが大騒ぎしそうだから内緒だ。
「でも酷いよね、無灯火でそのうえ違法なブレーキ無しの自転車なんてさ。
あんな人間に乗ってほしくないよ」
清人さんの怒りは今日になってもまだ、収まりそうにない。
私を跳ねただけでも相当なのに、その自転車が違法な自社製品だったとなれば。
「うーんと重い処罰にしてもらうし、彼には二度と、R.Mountainブランドの自転車……ううん、AAの車にすら乗せない」
昨晩、あのこわーい清人さんから散々言われてそれでさらにこれは気の毒な気もするけど。
しかしこれは自業自得なのだ、仕方ない。
「でも涼鳴ってよく、自転車に轢かれてるよね」
「……はい?」
おかしそうに清人さんは笑っているけれど……。
よく、ってなんなんだろう?
清人さんと結婚してから自転車に轢かれたのなんて、これが初めてなんだけど。
「前もさ、……って、前世の話なんだけど。
自転車に轢かれそうになった涼鳴を助けてあげて」
「はぁ」
って、どうでもいいがこの前世設定はいったい、いつの時代の話なんだろうか?
父はジパング渡来の、とか言っていたけど、自転車が出始めるのはほんの二百年ほど前の話だ。
「といっても自転車に轢かれそうになったお婆ちゃんを庇った涼鳴に気づいたけど間に合わなくて、介抱してあげただけなんだけど。
あれが、僕が涼鳴を好きになったきっかけだったな」
「は……ぁ」
ん?
ちょっと待って。
前世は知らないけど、前にそんなことがあった気がする。
相変わらずテンパって、記憶なんてほとんど飛んでいるからあれが清人さんかっていわれると、全くもって自信がないけど。
「もしかして、結婚する前に会ってますか……?」
「だから。
前世で会ってるよ」
にっこりと笑って清人さんは誤魔化してきたけれど、なにか知られるとマズいことでもあるのかな……?
「ねー、涼鳴。
そろそろ敬語、やめない?」
「えっと……」
「涼鳴から清人さん、って呼ばれるのも可愛くていいんだけど。
僕は清人って呼んでほしいなー」
きゅるんと悪戯っぽく瞳を輝かせ、眼鏡の向こうから清人さんが私を見ている。
そんなに可愛くお願いされたら、叶えてあげたいんだけど。
「き、清人…………さん」
呼んだ途端にぼっと顔が火を噴く。
結局、耐えられなくなってさんを付けた。
「えー、ダメだよ。
清人」
「き、き、きき、きよ、きよ、……きよ、と」
「可愛い、涼鳴!」
いきなり、きよ……とから抱きつかれる。
ドキドキと速い心臓の音ばかり聞こえているけど……これってもしかして、私のだけじゃない?
「もう一回、呼んで?」
落ちる髪を私の耳にかけ、見つめる清人の瞳はどこか、艶を帯びている。
「き、清人」
「うん、もっと」
「清人」
「可愛い、涼鳴。
愛してる……」
清人の顔が近づいてきて私も目を閉じる。
ちゅっと一回だけ触れて離れれば、なぜか淋しかった。
「もっと触れてほしい?」
自然とあたまが、こくりと頷く。
「じゃあ、眼鏡、外してくれる?」
意味がわからないままも、まるで操られているかのように清人の顔から眼鏡を抜き取る。
そっと清人の両手が私の顔を挟み、再び重なったそれはさっきとは比べものにならないほど、深い。
「……んっ……はぁ……」
いつの間にか後頭部に回った清人の手が、私の髪をぐちゃぐちゃにかき乱していく。
もっと、もっと清人が欲しくてぎこちないまでも彼に応えた。
「……」
唇が離れてじっと清人を見つめる。
欲に濡れた瞳で彼は私を見ているが、私も彼と同じ瞳で見ているのだろう。
「そんな顔しないの。
もっとしたくなっちゃうでしょ」
ちゅっと軽く唇を触れさせ、清人が困ったように笑う。
「……もっと、して」
清人の服を掴み、ぽそっと呟いた。
自分の大胆な言葉に顔は上げられない。
「んー、だから。
涼鳴の怪我に障るから。
いまは、ダメ。
それに……きっと、止まらなくなっちゃうからね」
耳もとで囁いて清人が離れる。
おそるおそる見上げたら、彼が目を細めてにっこりと笑った。
途端にボン!とあたまから煙を噴き、へなへなと崩れ落ちる。
「涼鳴!?」
清人は慌てているけれど、ひさしぶりの容量オーバーでなにも言えなかった……。
夕食もやっぱり食べさせてくれて、お風呂も恥ずかしかったけど入れてくれた……けど。
今日の清人は眼鏡あり。
「き、きよ、……と?」
「だって、可愛い涼鳴をよく見たいし?」
そんなことを言いつつ、昨日はスポンジだったのに今日は素手を私の肌に滑らせてくる。
「えっ、だって」
清人の手が私の肌を滑るたび、くすぐったいような変な気持ちになった。
「きれいだよ、涼鳴の身体」
「えっ、あっ、……ん」
胸の頂を手のひらでくるくると滑らされ、鼻から甘い吐息が抜けていく。
「ヤ、ヤダ……」
「ヤダって、きれいに洗わないとだよね」
清人の指先が赤く熟れきった果実を摘まみ、こりこりと捏ねる。
そのたびに背中へ、じん、じんと、鈍い電流が流れていった。
「今日はここも、きれいに洗おうね」
ようやく清人の手が離れ、ほっと息をついたのも束の間。
するりと滑った手が私の足の間に差し込まれる。
「じ、自分でするから!」
昨日は、ここは自分でしてね、って言われて自分で洗った。
なのに今日は。
「ヌルヌルでいっぱい汚れてるよ?」
耳もとで囁かれ、顔が火を噴く。
止めようと手を掴むものの、清人は止めてくれない。
「ダ、ダメ」
「ダメってなんで?
洗っても洗っても涼鳴のここ、ヌルヌルなのに」
「……!」
滑らされた手が、まだ硬い花芽を掠っていく。
ビリッ、と感じた知らない感覚。
でも清人はそこを擦るのを止めてくれない。
「イヤ、イヤ……」
清人が濡れるなんてかまわずに、その肩に顔を押し付けて首を振る。
ようやく、清人は手を止めてくれた。
「んー、一回、流そうか」
困ったように笑い、シャワーで私の泡を流してくれる。
足も開かされ、そこも念入りに。
「涼鳴がイヤならもうしないけど……。
でも」
〝モットシテホシインデショ〟
淫靡な響きを持ったそれが耳に入ってきた途端、身体がさらに熱を持つ。
口では嫌と言いながらも身体は熱を持ち、いまだに治まらない。
黙ってこくんと、ひとつ頷いた。
そっとまた、清人の手が足の間に入ってくる。
「中途半端は返ってつらいからね」
「……んっ」
漏れそうになった声は唇を噛んで閉じ込めた。
けれど清人の空いた手が、私の口を開かせる。
「声、我慢しなくていいよ。
可愛い涼鳴の声、僕に聞かせて」
「ああっ」
主張をはじめた尖りを摘ままれ、声が漏れる。
くすりと耳に届いた小さな笑い声が、さらに身体の熱を上げた。
「可愛い、涼鳴」
口を開けた清人が、胸の朱い果実を食べる。
指先で花芽を、舌で果実をころころと転がされ、あたまは気が狂いそうだった。
「ダメ、ダメ……!」
襲いくる未知の快楽から逃れたくて、清人の腕をきつく掴む。
けれど彼は動きを止めてくれない。
「いいよ、イって」
「あっ、ああーっ!」
果実を強く吸い上げられ、花芽を摘まみげられた瞬間、なにかが弾けた。
身体ががくがくと震え、目の前がチカチカする。
「涼鳴、可愛かったよ」
ぐったりと寄りかかる私に、清人がちゅっと口付けを落としてくれる。
はぁはぁと息をしながら、彼に身体を預けた。
「きれいにしてあがろうね」
全身をシャワーで流し、バスタオルでくるんで清人は私を抱き上げた。
されるがままに身体を拭かれ、パジャマに着替えさせてもらう。
ベッドまで抱き抱えて連れていき、水を飲ませてくれた。
おかげでようやく、落ち着いてくる。
「今日も一緒に寝ていい?」
わざわざ、訊いてくるあたりが清人らしい。
「あのね。
今日も、……明日も、明後日も、いいですよ」
「ほんとに!?」
目をキラキラさせている清人に、こくこくと頷く。
「その、あの、えっと」
――これからはずっと、一緒のベッドで寝たいです。
って言いたいんだけど。
ぐるぐる回ってばかりで全然口から出てこない。
「じゃあ、明明後日もその次もそのまた次も、……ずーっと、涼鳴と一緒に寝ていい?」
さっきよりさらに勢いよく、こくこくと頷く。
「ありがとー」
ぎゅーっと、清人から抱き締められた。
それだけで、滅茶苦茶幸せなのってなんでだろう?
土日ももちろん、清人からお世話されて過ごした。
だって、ベッドから一歩でも出たら怒られるんだもん。
そんな過保護も、愛おしくてたまらない。
0
あなたにおすすめの小説
とろける程の甘美な溺愛に心乱されて~契約結婚でつむぐ本当の愛~
けいこ
恋愛
「絶対に後悔させない。今夜だけは俺に全てを委ねて」
燃えるような一夜に、私は、身も心も蕩けてしまった。
だけど、大学を卒業した記念に『最後の思い出』を作ろうなんて、あなたにとって、相手は誰でも良かったんだよね?
私には、大好きな人との最初で最後の一夜だったのに…
そして、あなたは海の向こうへと旅立った。
それから3年の時が過ぎ、私は再びあなたに出会う。
忘れたくても忘れられなかった人と。
持ちかけられた契約結婚に戸惑いながらも、私はあなたにどんどん甘やかされてゆく…
姉や友人とぶつかりながらも、本当の愛がどこにあるのかを見つけたいと願う。
自分に全く自信の無いこんな私にも、幸せは待っていてくれますか?
ホテル リベルテ 鳳条グループ 御曹司
鳳条 龍聖 25歳
×
外車販売「AYAI」受付
桜木 琴音 25歳
花咲くように 微笑んで 【書籍化】
葉月 まい
恋愛
初恋の先輩、春樹の結婚式に
出席した菜乃花は
ひょんなことから颯真と知り合う
胸に抱えた挫折と失恋
仕事への葛藤
互いの悩みを打ち明け
心を通わせていくが
二人の関係は平行線のまま
ある日菜乃花は別のドクターと出かけることになり、そこで思わぬ事態となる…
✼•• ┈┈┈ 登場人物 ┈┈┈••✼
鈴原 菜乃花(24歳)…図書館司書
宮瀬 颯真(28歳)…救急科専攻医
副社長の甘い罠 〜これって本当に「偽装婚約」なのでしょうか?〜
有明波音
恋愛
ホテル・ザ・クラウンの客室課に勤務する倉田澪は、母親から勧められたお見合いをやむなく受けるかと重い腰をあげた矢先、副社長の七瀬飛鳥から「偽装婚約」を提案される。
「この婚約に愛は無い」と思っていたのに、飛鳥の言動や甘々な雰囲気に、つい翻弄されてしまう澪。
様々な横やり、陰謀に巻き込まれながらも
2人の関係が向かう先はーーー?
<登場人物>
・倉田 澪(くらた・みお)
ホテル・ザ・クラウン 客室課勤務
・七瀬 飛鳥(ななせ・あすか)
七瀬ホールディグス 副社長
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体・出来事などとは一切関係ありません。
※本作品は、他サイトにも掲載しています。
※Rシーンなど直接的な表現が出てくる場合は、タイトル横に※マークなど入れるようにしています。
シンデレラは王子様と離婚することになりました。
及川 桜
恋愛
シンデレラは王子様と結婚して幸せになり・・・
なりませんでした!!
【現代版 シンデレラストーリー】
貧乏OLは、ひょんなことから会社の社長と出会い結婚することになりました。
はたから見れば、王子様に見初められたシンデレラストーリー。
しかしながら、その実態は?
離婚前提の結婚生活。
果たして、シンデレラは無事に王子様と離婚できるのでしょうか。
思い出のチョコレートエッグ
ライヒェル
恋愛
失恋傷心旅行に出た花音は、思い出の地、オランダでの出会いをきっかけに、ワーキングホリデー制度を利用し、ドイツの首都、ベルリンに1年限定で住むことを決意する。
慣れない海外生活に戸惑い、異国ならではの苦労もするが、やがて、日々の生活がリズムに乗り始めたころ、とてつもなく魅力的な男性と出会う。
秘密の多い彼との恋愛、彼を取り巻く複雑な人間関係、初めて経験するセレブの世界。
主人公、花音の人生パズルが、紆余曲折を経て、ついに最後のピースがぴったりはまり完成するまでを追う、胸キュン&溺愛系ラブストーリーです。
* ドイツ在住の作者がお届けする、ヨーロッパを舞台にした、喜怒哀楽満載のラブストーリー。
* 外国での生活や、外国人との恋愛の様子をリアルに感じて、主人公の日々を間近に見ているような気分になれる内容となっています。
* 実在する場所と人物を一部モデルにした、リアリティ感の溢れる長編小説です。
初恋は溺愛で。〈一夜だけのはずが、遊び人を卒業して平凡な私と恋をするそうです〉
濘-NEI-
恋愛
友人の授かり婚により、ルームシェアを続けられなくなった香澄は、独りぼっちの寂しさを誤魔化すように一人で食事に行った店で、イケオジと出会って甘い一夜を過ごす。
一晩限りのオトナの夜が忘れならない中、従姉妹のツテで決まった引越し先に、再会するはずもない彼が居て、奇妙な同居が始まる予感!
◆Rシーンには※印
ヒーロー視点には⭐︎印をつけておきます
◎この作品はエブリスタさん、pixivさんでも公開しています
あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。
ただ…
トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。
誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。
いや…もう女子と言える年齢ではない。
キラキラドキドキした恋愛はしたい…
結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。
最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。
彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して…
そんな人が、
『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』
だなんて、私を指名してくれて…
そして…
スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、
『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』
って、誘われた…
いったい私に何が起こっているの?
パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子…
たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。
誰かを思いっきり好きになって…
甘えてみても…いいですか?
※after story別作品で公開中(同じタイトル)
冷酷総長は、彼女を手中に収めて溺愛の檻から逃さない
彩空百々花
恋愛
誰もが恐れ、羨み、その瞳に映ることだけを渇望するほどに高貴で気高い、今世紀最強の見目麗しき完璧な神様。
酔いしれるほどに麗しく美しい女たちの愛に溺れ続けていた神様は、ある日突然。
「今日からこの女がおれの最愛のひと、ね」
そんなことを、言い出した。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる