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第3章 箱入り娘
2.孤独
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手早くシャワーを浴びて浴室を出ると、時任はすでにモバイル端末を片付けていた。
視線は携帯に向いているが、傍らのテーブルの上には買ってきたサンドイッチやコーヒーの残骸が転がっていてくすりと笑いが漏れる。
「時任」
「ん」
ベッドの座って声をかけると、短く返事をした時任がすぐにやってくる。
ネクタイを抜き取り、サイドテーブルの引き出しを開けて避妊具の箱を手に取った。
「残りが少ない」
「わかった。
買っとく」
「ああ」
まるでトイレットペーパーでも買うように言葉を交わす。
いや、時任にとって避妊具はトイレットペーパーと同じくらいの感覚なのかもしれないが。
避妊しないでヤったのは結婚式のあの一回きりだった。
ないときは絶対に時任は朝香を抱かない。
妻帯者のケジメなのかなんなのか。
なら、あの一回はなんだったのかとも思う。
眼鏡を外し時任は避妊具と並べてサイドテーブルの上に置いた。
「家でヤるとさ」
「なに?」
唇の感触を楽しむかのように、時任は短い口付けを繰り返しながら朝香をベッドに押し倒していく。
「声とか気にしなくていいのは楽だけど、眼鏡の時任とヤれないのがちょっと惜しい」
「変な奴」
がっつりと食われた唇に、朝香も貪るように時任を求める。
すぐに狭い部屋の中に熱を帯びた吐息の音が満ちていく。
「相変わらずやらしい下着だな」
バスローブを脱がせた、時任の右の口端が持ち上がる。
赤の地レースに黒のレースをあしらった下着は朝香の白い肌によく栄えていた。
「だって、時任に喜んでもらいたいから……ぁん」
耳朶を甘噛みされて声が漏れた。
そのまま軽い口付けを繰り返しながら時任の顔が少しずつ下へと降りてくる。
「おまえがこんなにやらしい女だなんて知らなかった」
「それは時任、ん、がっ、……あっ」
やわやわと胸のふくらみを揉まれ、その尖りをレース越しに舌で舐られるとぞくぞくとした感覚が背筋を駆け回った。
「俺のせいじゃないだろ」
朝香の胸の先端を唇と舌、ときには歯で弄びながら、時任の手は下へ下へと降りていく。
するりと内ももを撫でられ、迎え入れるように自然と朝香は足を開いていた。
「こんなに簡単に足開いて」
「んんーっ」
下着の上から敏感な花芽を押し潰され、びりびりと脳天まで電流が走る。
時任はかまわずにぐりぐりと押し潰し続けた。
「もうぐしょぐしょ」
真顔の時任に朝香の花弁からはとろとろと蜜が流れ落ち続ける。
紐をほどいて下着を取り去り、時任は朝香の足の間に顔を近づけた。
「シャワー浴びたばかりなのにもう、やらしい匂いがしてる」
「あん」
濡れた間にぬるりと舌を這わされた。
からかうように舌先で存在を主張しはじめた花芽をつつかれ、思わず腰が引ける。
が、時任から逃がさないかのように引き寄せられた。
「んっ、あっ、んんっ」
わざとらしくぴちゃぴちゃと音を立てて舐められるそこに自然と手は時任の後ろあたまに回り、ねだるように押しつける。
「やっ、イく、イっちゃうから……!」
「イけばいいだろ」
「あっ……!」
ぐいっと指を一気に差し込まれ、背中が軽く仰け反る。
けれど時任はかまわずに朝香の媚壁を擦りあげ続けた。
「ん、やっ、ダメ、ダメ、だか、ら……っ」
あたまを振って懇願するが、時任は指の動きをやめない。
「ダメって言う割に俺の指をぎゅうぎゅう締め付けてるのは誰だ?」
「やぁっ……!」
増やされた指に身体ががくがくと震える。
身体は勝手に快楽の階段を駆け上り、その先の世界へダイブする。
「ああっ……!」
朝香の白い喉が仰け反り、口からは短く悲鳴が漏れた。
朝香が荒い呼吸を整えているあいだに、時任は服を脱いでサイドテーブルの避妊具を手に取った。
「時任」
「なに?」
ビリビリとパッケージを破られるそれに、なぜか心臓がきりきりと痛む。
「なんでもない」
結局、今日もつけないでという言葉は飲み込んだ。
膝裏に手を添えて足を開かせ、みしりと時任が入ってくる。
朝香の蜜壷は時任専用のように形がしっかり馴染んでいて、挿れられるだけで達しそうになった。
「んっ、あっ、ああっ、んっ」
がつがつと奥まで突き上げられ、身体が揺れる。
身体を揺らされながら下から時任の顔を見るのが好きだ。
ほんの僅かに難しそうに寄る眉。
乱れて額に落ちてきた前髪。
吐き出される熱を帯びた息。
それらすべてが、自分の身体で時任が気持ちよくなっているんだと朝香を嬉しくさせる。
「とき、とう。
んっ、愛して、るっ」
こんなときに出る言葉は欲望から出た嘘だと理解していた。
それでも、嘘でかまわないから言って欲しい。
――けれど。
「愛してる、時任、愛して……!」
朝香の言葉を封じるように唇が重なる。
まるで忘れさせるかのように舌を絡められ、思惑通り思考は消し飛んでいく。
唇が離れると時任は朝香の足を肩に担ぎ上げた。
そのままもっとも深いところまで一気に焼けた楔を打ち込む。
「やぁっ……!」
「奥が好きだもんな、おまえ」
容赦なく打ち込まれる楔に見開いた目からはぽろぽろと涙がこぼれ落ち続けた。
身体は強引に最終ステージへと引きずりあげられる。
「あぁっ、イく、……ああぁっ!」
びく、びくと震える朝香の身体にあわせて、どく、どくと時任がゴムの中に欲を吐き出す。
朝香の震えが止まり、ずるりと時任は出ていった。
カチリとライターのつく小さな音に焦点の合いはじめた目を向けると、時任が煙草に火をつけたところだった。
ヤったあとだけ煙草を吸うのが習慣なのだという。
「ねえ。
奥さんと寝たあとも煙草吸うの?」
背中にそっと頬をつけると、灰皿で煙草を消した時任が立ち上がった。
それはまるで拒否されたみたいで淋しい。
「いや。
あいつは煙草の臭い、嫌がるから」
――あいつは。
さりげない言葉に時任は人のものだという現実を突きつけられる。
浴室に消えていく時任を黙って見ていた。
浴室から出てきて時任がネクタイを結びはじめても、膝を抱えてベッドの上に座っていた。
「またくる」
戻ってきた時任が、ちゅっと軽く唇をふれさせる。
顔を見上げ、縋りそうになった手をぎゅっと硬く握って耐えた。
「……うん」
時任が出ていってばたんとドアが閉まると、つーっと涙が滑り落ちていった。
「……あ。
まただ」
時任がいなくなってひとりになったとたん、淋しさが押し寄せてくる。
中途半端な情けをかけられると特に。
何度同じことを繰り返しても、この感覚だけは慣れない。
視線は携帯に向いているが、傍らのテーブルの上には買ってきたサンドイッチやコーヒーの残骸が転がっていてくすりと笑いが漏れる。
「時任」
「ん」
ベッドの座って声をかけると、短く返事をした時任がすぐにやってくる。
ネクタイを抜き取り、サイドテーブルの引き出しを開けて避妊具の箱を手に取った。
「残りが少ない」
「わかった。
買っとく」
「ああ」
まるでトイレットペーパーでも買うように言葉を交わす。
いや、時任にとって避妊具はトイレットペーパーと同じくらいの感覚なのかもしれないが。
避妊しないでヤったのは結婚式のあの一回きりだった。
ないときは絶対に時任は朝香を抱かない。
妻帯者のケジメなのかなんなのか。
なら、あの一回はなんだったのかとも思う。
眼鏡を外し時任は避妊具と並べてサイドテーブルの上に置いた。
「家でヤるとさ」
「なに?」
唇の感触を楽しむかのように、時任は短い口付けを繰り返しながら朝香をベッドに押し倒していく。
「声とか気にしなくていいのは楽だけど、眼鏡の時任とヤれないのがちょっと惜しい」
「変な奴」
がっつりと食われた唇に、朝香も貪るように時任を求める。
すぐに狭い部屋の中に熱を帯びた吐息の音が満ちていく。
「相変わらずやらしい下着だな」
バスローブを脱がせた、時任の右の口端が持ち上がる。
赤の地レースに黒のレースをあしらった下着は朝香の白い肌によく栄えていた。
「だって、時任に喜んでもらいたいから……ぁん」
耳朶を甘噛みされて声が漏れた。
そのまま軽い口付けを繰り返しながら時任の顔が少しずつ下へと降りてくる。
「おまえがこんなにやらしい女だなんて知らなかった」
「それは時任、ん、がっ、……あっ」
やわやわと胸のふくらみを揉まれ、その尖りをレース越しに舌で舐られるとぞくぞくとした感覚が背筋を駆け回った。
「俺のせいじゃないだろ」
朝香の胸の先端を唇と舌、ときには歯で弄びながら、時任の手は下へ下へと降りていく。
するりと内ももを撫でられ、迎え入れるように自然と朝香は足を開いていた。
「こんなに簡単に足開いて」
「んんーっ」
下着の上から敏感な花芽を押し潰され、びりびりと脳天まで電流が走る。
時任はかまわずにぐりぐりと押し潰し続けた。
「もうぐしょぐしょ」
真顔の時任に朝香の花弁からはとろとろと蜜が流れ落ち続ける。
紐をほどいて下着を取り去り、時任は朝香の足の間に顔を近づけた。
「シャワー浴びたばかりなのにもう、やらしい匂いがしてる」
「あん」
濡れた間にぬるりと舌を這わされた。
からかうように舌先で存在を主張しはじめた花芽をつつかれ、思わず腰が引ける。
が、時任から逃がさないかのように引き寄せられた。
「んっ、あっ、んんっ」
わざとらしくぴちゃぴちゃと音を立てて舐められるそこに自然と手は時任の後ろあたまに回り、ねだるように押しつける。
「やっ、イく、イっちゃうから……!」
「イけばいいだろ」
「あっ……!」
ぐいっと指を一気に差し込まれ、背中が軽く仰け反る。
けれど時任はかまわずに朝香の媚壁を擦りあげ続けた。
「ん、やっ、ダメ、ダメ、だか、ら……っ」
あたまを振って懇願するが、時任は指の動きをやめない。
「ダメって言う割に俺の指をぎゅうぎゅう締め付けてるのは誰だ?」
「やぁっ……!」
増やされた指に身体ががくがくと震える。
身体は勝手に快楽の階段を駆け上り、その先の世界へダイブする。
「ああっ……!」
朝香の白い喉が仰け反り、口からは短く悲鳴が漏れた。
朝香が荒い呼吸を整えているあいだに、時任は服を脱いでサイドテーブルの避妊具を手に取った。
「時任」
「なに?」
ビリビリとパッケージを破られるそれに、なぜか心臓がきりきりと痛む。
「なんでもない」
結局、今日もつけないでという言葉は飲み込んだ。
膝裏に手を添えて足を開かせ、みしりと時任が入ってくる。
朝香の蜜壷は時任専用のように形がしっかり馴染んでいて、挿れられるだけで達しそうになった。
「んっ、あっ、ああっ、んっ」
がつがつと奥まで突き上げられ、身体が揺れる。
身体を揺らされながら下から時任の顔を見るのが好きだ。
ほんの僅かに難しそうに寄る眉。
乱れて額に落ちてきた前髪。
吐き出される熱を帯びた息。
それらすべてが、自分の身体で時任が気持ちよくなっているんだと朝香を嬉しくさせる。
「とき、とう。
んっ、愛して、るっ」
こんなときに出る言葉は欲望から出た嘘だと理解していた。
それでも、嘘でかまわないから言って欲しい。
――けれど。
「愛してる、時任、愛して……!」
朝香の言葉を封じるように唇が重なる。
まるで忘れさせるかのように舌を絡められ、思惑通り思考は消し飛んでいく。
唇が離れると時任は朝香の足を肩に担ぎ上げた。
そのままもっとも深いところまで一気に焼けた楔を打ち込む。
「やぁっ……!」
「奥が好きだもんな、おまえ」
容赦なく打ち込まれる楔に見開いた目からはぽろぽろと涙がこぼれ落ち続けた。
身体は強引に最終ステージへと引きずりあげられる。
「あぁっ、イく、……ああぁっ!」
びく、びくと震える朝香の身体にあわせて、どく、どくと時任がゴムの中に欲を吐き出す。
朝香の震えが止まり、ずるりと時任は出ていった。
カチリとライターのつく小さな音に焦点の合いはじめた目を向けると、時任が煙草に火をつけたところだった。
ヤったあとだけ煙草を吸うのが習慣なのだという。
「ねえ。
奥さんと寝たあとも煙草吸うの?」
背中にそっと頬をつけると、灰皿で煙草を消した時任が立ち上がった。
それはまるで拒否されたみたいで淋しい。
「いや。
あいつは煙草の臭い、嫌がるから」
――あいつは。
さりげない言葉に時任は人のものだという現実を突きつけられる。
浴室に消えていく時任を黙って見ていた。
浴室から出てきて時任がネクタイを結びはじめても、膝を抱えてベッドの上に座っていた。
「またくる」
戻ってきた時任が、ちゅっと軽く唇をふれさせる。
顔を見上げ、縋りそうになった手をぎゅっと硬く握って耐えた。
「……うん」
時任が出ていってばたんとドアが閉まると、つーっと涙が滑り落ちていった。
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