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第六章 憧れの上司はモテモテでした
6-2
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今日は改めてCOCOKAさんとの顔合わせだった。
今回はいくら遅れられてもいいように、以後の約束はすべて整理した。
なんでそこまでしなければならないんだとも思うが、芸能人相手ではよくあることだ。
約束の時間少し前にチャットルームに入るが、彼女はオンラインになっていない。
時間になり、挨拶とともに今からいいかと送ったが、やはり反応はなかった。
「今日はどれくらい待たされるんですかね」
長期戦を覚悟し、他の仕事に手をつける。
しかし予想に反し、十分程度で反応が返ってきた。
【だいじょーぶでーす】
【では今からおかけします】
速攻でイヤホンマイクをつけ、通話ボタンを押す。
すぐに先方と繋がった。
「はじめまして。
KAGETUDOUの井ノ上です。
本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
『うわっ、天下のカゲツドーの社員だからどんな美人が来るのかと思ったら、地味なおばさんだった!』
画面の向こうでCOCOKAさんは笑い転げていて、青筋が浮きそうになった。
だいたい、おばさんって私と彼女はふたつしか変わらない。
あれか、私が老け顔だとでも言いたいのか。
地味は否定しないけれど。
「では、今回の依頼内容を改めて説明します」
『はーい、お願いしまーす』
「新商品のレビューということになりますが……」
画面の向こうで彼女は長い髪の毛を弄びながら退屈そうに私の説明を聞いている。
……本当に大丈夫なの?
いまさらながらそんな疑問が浮かんできた。
インフルエンサーというものはそういう人種なのかと一瞬思ったが他のふたりはとても礼儀正しく、普通にビジネス対応してくれた。
ということは、彼女だけが特別なのか?
「以上の説明でなにかわからないところなどございましたでしょうか」
『ねーえ。
もらえるサンプルってこれだけ?
全然足りないんだけど』
「……は?」
今、足りないっておっしゃいました?
サンプルではなく、製品版一セットですが?
あれか、阿修羅のごとく顔が複数あるのか。
私にはひとつしか見えないが。
「ええっと。
足りない、とは?」
『だってこれっぽっちじゃ友達に配れないじゃん?』
「……は?」
理解が追いつかず、間抜けな同じ一音が私の口から落ちていく。
発売前の新商品、守秘義務があると説明したし、依頼したときにその旨の書類にサインをいただいたはずですが?
もしかして、契約書の類いは読まずにサインする人間なんだろうか。
こういうお仕事をしていてそれなら、反対に心配になる。
弊社を含めクライアント、が。
「こちら、販売前の新商品になりますので、ご友人に配るとかそういうのは控えていただきたく……」
『控えればいいんでしょ?
別にフォロワープレゼントしようっていうんじゃないんだし』
いや、控えろとはするなと同義ですが?
あれか、言葉の通じない新人類というヤツなのか、彼女は。
いるいる、たまに。
前に宇佐神課長にハラスメントハラスメントしてキレて会社をクビになった彼も、そうだった。
「大変申し訳ないのですが、ご自身での使用のみに限らせていただきます」
こういう人間には遠回りに言ったって無駄なのだ。
とはいえ、するなとは言えず、当たり障りのない言葉に言い換える。
『ええーっ、そうなのー。
もう友達に、あげるって言っちゃったのに』
……しゅーひーぎーむー。
と、机を叩きそうになったが、かろうじて耐えた。
頭の中でなんと宇佐神課長に説明しよう、始末書で済むだろうかと考え始めていて、ヤバい。
「あのですね。
先日、守秘義務について契約を取り交わしておりまして、新製品の情報を開示前にご友人に話すのは違反行為となります」
『そんなの、聞いてないしー』
COCOKAさんはたいそう不満そうで、ため息が出た。
……うん。
次からは嫌がられても、全部説明して契約書にサインしてもらおう。
というかこれでよく、今までやってこられたな。
謎だ。
『じゃあさ、販売されたあとに友達にあげるのはいいよね』
「……は?」
『発売前はダメだけど、発売されたあとなら問題ないでしょ?
だってもう、お店に並んでるんだし』
「そう……ですね」
それは確かに言われるとおりだけれど。
どうしてこちらがお友達にプレゼントする分までタダで渡さねばならないのか理解できない。
「しかしそういう特別扱いは……」
『誰かさんのせいでこうやって、改めてわざわざ時間を取ってやったのにお詫びもないの?』
「うっ」
それを言われるとなにも言えなくなる。
しかも昨日と言われたのを、今日にさらに変えてもらったのだ。
『じゃ、そういうことで。
サンプルにプラス三十セット送って』
「さんじゅぅ?」
つい、声が裏返ったが、仕方ない。
二、三セットくらいなら自費でなんとかと思っていたが、三十となればそうはいかない。
「えっ、あの、三十、ですか……?」
聞き間違えであってくれと願いながら聞き直す。
『そう、三十。
なんていったってフォロワー約五百万のニャオチューバーなんだから、これくらいいるに決まってるじゃん。
これでも少なくしてあげたんだからね』
「はぁ……。
ありがとう、ございます」
上から目線が非常にムカつくが、顔に出すわけにはいかず無の心境で返事をした。
『じゃ、そういうことで、よろー』
人の苦労など知らず、軽い調子で言いCOCOKAさんは一方的に通話を終えた。
「はあぁぁーっ」
大きなため息をつき、荷物を抱えて打ち合わせブースを出る。
「おっと」
俯いてぼーっと歩いていたせいで、誰かにぶつかった。
「あ、すみません!」
慌てて謝った相手は、ちょうど外回りから帰ってきた龍志だった。
「どうした?
そんな顔して」
私がよっぽど酷い顔をしているのか、彼が心配そうに眼鏡の下で眉を寄せる。
「あー、えっと。
その」
これは上司に相談案件だとわかっている。
けれど、自分の失態が招いた結果でもあるので言いづらかった。
「はぁーっ」
何事か察したのか、彼が大きなため息をつく。
「こい」
そのまま手を引っ張られ、打ち合わせブースに逆戻りした。
「で。
なにをやらかした?」
やらかした前提なのに腹が立つが、そうなだけになにも言えない。
「COCOKAさんとの顔合わせ、私の都合で日にちを変更してもらったお詫びに、新商品を三十セット送るように言われました」
「三十セット!?
まさか、転売でもするんじゃないだろうな」
そうか、KAGETUDOUの新商品となれば、その可能性もあるのか。
「本人は友達に配ると言っていましたが……」
「そんなの、どこにも保証がないだろ。
それでその、七星の都合って昨日、休んだのか」
龍志の顔が曇っていく。
自分が強引に休ませたのが悪かったんじゃないかと考えているのかもしれない。
「それもあるんですが。
当初の予定の日にCOCOKAさんが約束の時間に大幅に遅れて。
それで外打ち合わせの時間も迫っていたので、後日にしてもらいました。
それで昨日と言われたんですが、さらに今日に延ばしていただいて」
「待て。
それは七星は悪くないだろ」
「そう……ですね?」
そうだ、そもそもは彼女が約束の時間を華麗にスルーしたのが発端だった。
とにかく彼女に機嫌を直してもらって、悪い噂を流されないようにしないといけないと必死で、忘れていた。
「なんで自分が遅れてきたのに詫びるどころか、こっちに詫びの品をせびってくるんだ?
わけがわからん」
龍志は呆れ気味だが、それはそうなるだろう。
「今から外出するので後日に変更してくださいって頼んだら、天下のカゲツドーさんがそんなに不誠実だと思わなかった、友達にもう買わないように言うとか言われてましたね」
思い出すといまさらながらムカムカしてくる。
「しかもですね!
クライアントの会社を『カゲツドー』ってカタカナ表記ですよ!
百歩譲って『カゲツドウ』って伸ばさないのなら許してやってもいいですが、カゲツドー、カゲツドーって、だらしなく伸ばして!
うちの会社はKAGETUDOUだっていうんですよ!」
「わかった、わかった」
それまでしおらしくしていた私が急に興奮して話しだし、彼は苦笑いしていた。
「それはもう、厳重抗議だな。
それで直らないのなら変更も考える」
「よろしくお願いします」
「他にはないか」
「他……」
三十セットに気を取られていたがもっと重大問題があったのを思い出し、みるみる血の気がひいていく。
「どうした?」
急に狼狽えだした私を見て、龍志は怪訝そうだ。
「その。
……機密漏洩をやらかしてくれました」
「マジか」
彼の目がレンズの大きさに迫らんばかりに見開かれる。
「なあ、嘘だと言ってくれ」
なかなかの慌てぶりに、龍志も動揺したりするんだと妙な感心をしていたが、そんな場合ではない。
「友達に発売前のうちの新商品をあげると話したらしいです」
「嘘だろ、おい」
彼が信じたくない理由もよくわかる。
これはそれだけのやらかし案件なのだ。
「そんな契約違反やっておいて、商品三十セット要求?
どうやったらそんな考えになるのか教えてくれ」
完全に龍志は頭を抱えてしまったが、私もどうやったらそうなるのか聞きたいところだ。
「とりあえず報告書、作ってくれ。
俺は上に報告する」
「わかりました」
一緒に立ち上がり、部署に戻る。
龍志はこれからの段取り等ブツブツ言っていた。
COCOKAさんが契約書をちゃんと読んで守らなかったせいだが、私もきちんと説明したのかと責任問題が出てくるし、そうなると上司である龍志も責任を問われる。
彼に迷惑をかけ、いまさらながら申し訳なくなった。
今回はいくら遅れられてもいいように、以後の約束はすべて整理した。
なんでそこまでしなければならないんだとも思うが、芸能人相手ではよくあることだ。
約束の時間少し前にチャットルームに入るが、彼女はオンラインになっていない。
時間になり、挨拶とともに今からいいかと送ったが、やはり反応はなかった。
「今日はどれくらい待たされるんですかね」
長期戦を覚悟し、他の仕事に手をつける。
しかし予想に反し、十分程度で反応が返ってきた。
【だいじょーぶでーす】
【では今からおかけします】
速攻でイヤホンマイクをつけ、通話ボタンを押す。
すぐに先方と繋がった。
「はじめまして。
KAGETUDOUの井ノ上です。
本日はお時間をいただき、ありがとうございます」
『うわっ、天下のカゲツドーの社員だからどんな美人が来るのかと思ったら、地味なおばさんだった!』
画面の向こうでCOCOKAさんは笑い転げていて、青筋が浮きそうになった。
だいたい、おばさんって私と彼女はふたつしか変わらない。
あれか、私が老け顔だとでも言いたいのか。
地味は否定しないけれど。
「では、今回の依頼内容を改めて説明します」
『はーい、お願いしまーす』
「新商品のレビューということになりますが……」
画面の向こうで彼女は長い髪の毛を弄びながら退屈そうに私の説明を聞いている。
……本当に大丈夫なの?
いまさらながらそんな疑問が浮かんできた。
インフルエンサーというものはそういう人種なのかと一瞬思ったが他のふたりはとても礼儀正しく、普通にビジネス対応してくれた。
ということは、彼女だけが特別なのか?
「以上の説明でなにかわからないところなどございましたでしょうか」
『ねーえ。
もらえるサンプルってこれだけ?
全然足りないんだけど』
「……は?」
今、足りないっておっしゃいました?
サンプルではなく、製品版一セットですが?
あれか、阿修羅のごとく顔が複数あるのか。
私にはひとつしか見えないが。
「ええっと。
足りない、とは?」
『だってこれっぽっちじゃ友達に配れないじゃん?』
「……は?」
理解が追いつかず、間抜けな同じ一音が私の口から落ちていく。
発売前の新商品、守秘義務があると説明したし、依頼したときにその旨の書類にサインをいただいたはずですが?
もしかして、契約書の類いは読まずにサインする人間なんだろうか。
こういうお仕事をしていてそれなら、反対に心配になる。
弊社を含めクライアント、が。
「こちら、販売前の新商品になりますので、ご友人に配るとかそういうのは控えていただきたく……」
『控えればいいんでしょ?
別にフォロワープレゼントしようっていうんじゃないんだし』
いや、控えろとはするなと同義ですが?
あれか、言葉の通じない新人類というヤツなのか、彼女は。
いるいる、たまに。
前に宇佐神課長にハラスメントハラスメントしてキレて会社をクビになった彼も、そうだった。
「大変申し訳ないのですが、ご自身での使用のみに限らせていただきます」
こういう人間には遠回りに言ったって無駄なのだ。
とはいえ、するなとは言えず、当たり障りのない言葉に言い換える。
『ええーっ、そうなのー。
もう友達に、あげるって言っちゃったのに』
……しゅーひーぎーむー。
と、机を叩きそうになったが、かろうじて耐えた。
頭の中でなんと宇佐神課長に説明しよう、始末書で済むだろうかと考え始めていて、ヤバい。
「あのですね。
先日、守秘義務について契約を取り交わしておりまして、新製品の情報を開示前にご友人に話すのは違反行為となります」
『そんなの、聞いてないしー』
COCOKAさんはたいそう不満そうで、ため息が出た。
……うん。
次からは嫌がられても、全部説明して契約書にサインしてもらおう。
というかこれでよく、今までやってこられたな。
謎だ。
『じゃあさ、販売されたあとに友達にあげるのはいいよね』
「……は?」
『発売前はダメだけど、発売されたあとなら問題ないでしょ?
だってもう、お店に並んでるんだし』
「そう……ですね」
それは確かに言われるとおりだけれど。
どうしてこちらがお友達にプレゼントする分までタダで渡さねばならないのか理解できない。
「しかしそういう特別扱いは……」
『誰かさんのせいでこうやって、改めてわざわざ時間を取ってやったのにお詫びもないの?』
「うっ」
それを言われるとなにも言えなくなる。
しかも昨日と言われたのを、今日にさらに変えてもらったのだ。
『じゃ、そういうことで。
サンプルにプラス三十セット送って』
「さんじゅぅ?」
つい、声が裏返ったが、仕方ない。
二、三セットくらいなら自費でなんとかと思っていたが、三十となればそうはいかない。
「えっ、あの、三十、ですか……?」
聞き間違えであってくれと願いながら聞き直す。
『そう、三十。
なんていったってフォロワー約五百万のニャオチューバーなんだから、これくらいいるに決まってるじゃん。
これでも少なくしてあげたんだからね』
「はぁ……。
ありがとう、ございます」
上から目線が非常にムカつくが、顔に出すわけにはいかず無の心境で返事をした。
『じゃ、そういうことで、よろー』
人の苦労など知らず、軽い調子で言いCOCOKAさんは一方的に通話を終えた。
「はあぁぁーっ」
大きなため息をつき、荷物を抱えて打ち合わせブースを出る。
「おっと」
俯いてぼーっと歩いていたせいで、誰かにぶつかった。
「あ、すみません!」
慌てて謝った相手は、ちょうど外回りから帰ってきた龍志だった。
「どうした?
そんな顔して」
私がよっぽど酷い顔をしているのか、彼が心配そうに眼鏡の下で眉を寄せる。
「あー、えっと。
その」
これは上司に相談案件だとわかっている。
けれど、自分の失態が招いた結果でもあるので言いづらかった。
「はぁーっ」
何事か察したのか、彼が大きなため息をつく。
「こい」
そのまま手を引っ張られ、打ち合わせブースに逆戻りした。
「で。
なにをやらかした?」
やらかした前提なのに腹が立つが、そうなだけになにも言えない。
「COCOKAさんとの顔合わせ、私の都合で日にちを変更してもらったお詫びに、新商品を三十セット送るように言われました」
「三十セット!?
まさか、転売でもするんじゃないだろうな」
そうか、KAGETUDOUの新商品となれば、その可能性もあるのか。
「本人は友達に配ると言っていましたが……」
「そんなの、どこにも保証がないだろ。
それでその、七星の都合って昨日、休んだのか」
龍志の顔が曇っていく。
自分が強引に休ませたのが悪かったんじゃないかと考えているのかもしれない。
「それもあるんですが。
当初の予定の日にCOCOKAさんが約束の時間に大幅に遅れて。
それで外打ち合わせの時間も迫っていたので、後日にしてもらいました。
それで昨日と言われたんですが、さらに今日に延ばしていただいて」
「待て。
それは七星は悪くないだろ」
「そう……ですね?」
そうだ、そもそもは彼女が約束の時間を華麗にスルーしたのが発端だった。
とにかく彼女に機嫌を直してもらって、悪い噂を流されないようにしないといけないと必死で、忘れていた。
「なんで自分が遅れてきたのに詫びるどころか、こっちに詫びの品をせびってくるんだ?
わけがわからん」
龍志は呆れ気味だが、それはそうなるだろう。
「今から外出するので後日に変更してくださいって頼んだら、天下のカゲツドーさんがそんなに不誠実だと思わなかった、友達にもう買わないように言うとか言われてましたね」
思い出すといまさらながらムカムカしてくる。
「しかもですね!
クライアントの会社を『カゲツドー』ってカタカナ表記ですよ!
百歩譲って『カゲツドウ』って伸ばさないのなら許してやってもいいですが、カゲツドー、カゲツドーって、だらしなく伸ばして!
うちの会社はKAGETUDOUだっていうんですよ!」
「わかった、わかった」
それまでしおらしくしていた私が急に興奮して話しだし、彼は苦笑いしていた。
「それはもう、厳重抗議だな。
それで直らないのなら変更も考える」
「よろしくお願いします」
「他にはないか」
「他……」
三十セットに気を取られていたがもっと重大問題があったのを思い出し、みるみる血の気がひいていく。
「どうした?」
急に狼狽えだした私を見て、龍志は怪訝そうだ。
「その。
……機密漏洩をやらかしてくれました」
「マジか」
彼の目がレンズの大きさに迫らんばかりに見開かれる。
「なあ、嘘だと言ってくれ」
なかなかの慌てぶりに、龍志も動揺したりするんだと妙な感心をしていたが、そんな場合ではない。
「友達に発売前のうちの新商品をあげると話したらしいです」
「嘘だろ、おい」
彼が信じたくない理由もよくわかる。
これはそれだけのやらかし案件なのだ。
「そんな契約違反やっておいて、商品三十セット要求?
どうやったらそんな考えになるのか教えてくれ」
完全に龍志は頭を抱えてしまったが、私もどうやったらそうなるのか聞きたいところだ。
「とりあえず報告書、作ってくれ。
俺は上に報告する」
「わかりました」
一緒に立ち上がり、部署に戻る。
龍志はこれからの段取り等ブツブツ言っていた。
COCOKAさんが契約書をちゃんと読んで守らなかったせいだが、私もきちんと説明したのかと責任問題が出てくるし、そうなると上司である龍志も責任を問われる。
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2021/05/29 公開
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