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最終章 最高に幸せそうに微笑みあうウェディングの写真が飾ってあった
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ニキに会ったらどうしようと思っていたが、幸い会わないまま近所の喫茶店に着いた。
「なんでも好きなもの、頼んでください」
「ふん。
こちらの食べ物がオレの口に合うとは思えないけどな」
鼻で笑い、自称勇者がメニューを開く。
さっきからなにかと、彼の言うことは鼻についた。
それにしても彼は向こうから来た勇者のわりに日本語が堪能でメニューも読めているみたいだが、ニキが言っていたチャンネルを合わせたとかいう奴なんだろうか。
「それで。
勇者様はなんで、わざわざ魔王を追ってこちらに?」
注文を済ませ、本題に入る。
あんなにバカにしていたくせに勇者は、ハンバーグにパスタ、さらにパフェまで頼んでいた。
私はニキの夕飯が入らないと困るので、コーヒーのみだ。
「オレはあのとき確かに、メガフレイムエクスプローションで魔王ニキシアス・ベリト・キュラバムを爆散させたつもりだった。
しかし魔術師が水晶で確認すると、異世界で生きているという。
魔王は諸悪の根源だ、必ず滅ばさなければならない。
それでオレはこの世界に渡ってきた」
得意げに彼はべらべらしゃべっている。
それにしてもメガフレイムエクスプローションとか恥ずかしげもなく出てくるあたり、彼が厨二病でなければ勇者で間違いないだろう。
「そうなんですね。
魔王ってそんなに悪い人なんですか?
そんなふうには見えないんですが……」
無知を装い、なにも知りませんでしたと言う顔でさらに彼の話を促す。
「お前は騙されている。
もっとも、ニキシアスは歴代魔王の中でも最もずる賢く、最も極悪非道だからな。
仕方ない」
ニキの悪口を言う彼を殴りたくなったが、かろうじて抑えた。
我慢、我慢よ、苺。
いまは従順なフリをして、彼からニキを向こうへ帰すための情報を引き出さなければ。
「オレが教えてやる、魔王ニキシアスの真の姿をな」
蕩々と勇者は、ニキがいかに残虐な魔王か語り出した。
曰く、人間はすべて八つ裂き、さらにその血を溜めた風呂に浸かり、人肉を食らう。
ニキに滅ぼされた村は数知れず、人々は魔王に怯えて暮らしている。
……んだそうだ。
いや、それはどこのニキだ?
私の知っているニキは困っている人を放っておけない、とても優しい人だ。
しかし私は、ニキの口から語られた魔族像と勇者像しか知らない。
もしかしたら本当に私は騙されていて、勇者が言うのが真実なのかもしれない。
それでも、さっきからの勇者態度から、彼を信じようなんて気はまったく起きなかったが。
途中、何度か携帯が鳴ったが、全部無視した。
ニキからなのはわかっていたが、勇者と在っているなんて知られるわけにはいかない。
「これでお前は魔王に騙されているとわかっただろ?
おとなしく魔王ニキシアスを引き渡せ」
ハンバーグとパスタを平らげ、勇者はフォークを置いた。
「ええっと……。
その、魔王をどうするんですか?」
はい、そうですかと、ほいほいニキを引き渡す阿呆はいない。
とりあえずもっと、情報を引き出さなければ。
「向こうに連れて帰って処刑する」
勇者はそれが当然といった顔をしているが、そうですよねー。
「生き残った魔族を掃討しているんだが、あいつら上手く隠れていてなかなか見つからないんだ。
魔王であるニキシアスを見せしめに処刑すれば、出てくるだろ?
これで魔族を殲滅できる」
ひとつの種族を〝殲滅〟なんてさらっと言う彼に、ゾッとした。
生かしておいたらまた、自分たちに危害を及ぼすかもしれない。
だから滅ぼさなければならない。
それはわかる。
でも、魔族だって老人や、女子供もいるはずだ。
それを躊躇なく殲滅だなんて。
これでますます、ニキを勇者に引き渡せなくなった。
彼に渡せばニキが死ぬだけではなく、潜んでいる、魔族の生き残りたちの命も危ない。
「そう、ですか」
「わかったなら、さっさとニキシアスを引き渡せ」
空になったパフェグラスに勇者がスプーンを投げ入れる。
どうして彼はこんなに横柄なんだろう。
ニキとは大違いだ。
「そのー」
「なんだ?」
さらなる私の質問が不快そうに、勇者は私を睨んだ。
「魔王を引き渡したとしても、素直に彼があなたに従うとは思えません」
「まあ、それはそうだな。
戦闘になるかもしれないが、仕方ない」
仕方ないで周辺への被害を済ませてしまうなんて、彼はなにを考えているんだろう。
話を聞く限り、彼とニキが衝突すれば人死にが出かねない。
それもひとりふたりじゃなく、ダース単位で。
それが、仕方ない?
冗談じゃない。
「えと、だからですね。
私はこのまま魔王を信じているフリをして、あなたが向こうへ帰る準備ができた頃に連れていきますよ。
そうすればあなたも無駄な労力を使わないでいいですよね?」
さもいい案のように勇者に提案する。
これで乗ってくれなければ代替え案は考えていないので、アウトだ。
「それはいいアイディアだ。
魔王ごときに勇者のオレが破れるはずがないが、疲れることはしたくないからな。
まかせたぞ、女」
「わかりました」
どうも勇者は、自分の利益のなること以外は労力を使いたくないタイプじゃないかと思ったが、ビンゴだった。
これであとは、私が上手くやればいいはず。
勇者とこのあとの段取りを打ち合わせ、店を出たところで、ちょうど走ってきた小さな男の子が勇者にぶつかった。
「あっ」
「……無礼な」
助け起こそうとしゃがんだところで、頭上から冷たい声が降ってくる。
「服が汚れてしまったではないか」
汚れなどついていないのに、穢らわしそうに勇者が服を払う。
「うっ、うっ、うわーん!」
その空気に少しのあいだ凍りついていた男の子だが、とうとう恐怖に耐えかねて大泣きしだした。
「大丈夫、大丈夫だよー」
「す、すみません!」
すぐに母親が追いついてきて、男の子が彼女に抱きつく。
「ふん。
母親ならしっかり見張っておけ」
「すみません、すみません」
母親は完全に恐縮しきってぺこぺこあたまを下げていて、反対に私のほうが申し訳ない気持ちになった。
「行くぞ」
「えっ、あっ、こちらこそすみません!
お気になさらないでくださいね。
じゃあ」
手早く母親に告げ、勇者を追う。
勇者、感じ悪すぎ。
ニキなら男の子を助け起こして、たとえ服が汚れたとしても笑って許すはず。
ますます、勇者の語った魔族像が信じられなくなった。
「あとはまかせたぞ」
「はい、おまかせください」
家からかなり離れたところで勇者とは別れた。
彼は近くのホテルに泊まっているらしい。
お金はどうしたのかと思ったが、宝石等を持ってきて売り払ったのだと言っていた。
ニキは身ひとつで苦労したというのに、腹立たしい。
「なんでも好きなもの、頼んでください」
「ふん。
こちらの食べ物がオレの口に合うとは思えないけどな」
鼻で笑い、自称勇者がメニューを開く。
さっきからなにかと、彼の言うことは鼻についた。
それにしても彼は向こうから来た勇者のわりに日本語が堪能でメニューも読めているみたいだが、ニキが言っていたチャンネルを合わせたとかいう奴なんだろうか。
「それで。
勇者様はなんで、わざわざ魔王を追ってこちらに?」
注文を済ませ、本題に入る。
あんなにバカにしていたくせに勇者は、ハンバーグにパスタ、さらにパフェまで頼んでいた。
私はニキの夕飯が入らないと困るので、コーヒーのみだ。
「オレはあのとき確かに、メガフレイムエクスプローションで魔王ニキシアス・ベリト・キュラバムを爆散させたつもりだった。
しかし魔術師が水晶で確認すると、異世界で生きているという。
魔王は諸悪の根源だ、必ず滅ばさなければならない。
それでオレはこの世界に渡ってきた」
得意げに彼はべらべらしゃべっている。
それにしてもメガフレイムエクスプローションとか恥ずかしげもなく出てくるあたり、彼が厨二病でなければ勇者で間違いないだろう。
「そうなんですね。
魔王ってそんなに悪い人なんですか?
そんなふうには見えないんですが……」
無知を装い、なにも知りませんでしたと言う顔でさらに彼の話を促す。
「お前は騙されている。
もっとも、ニキシアスは歴代魔王の中でも最もずる賢く、最も極悪非道だからな。
仕方ない」
ニキの悪口を言う彼を殴りたくなったが、かろうじて抑えた。
我慢、我慢よ、苺。
いまは従順なフリをして、彼からニキを向こうへ帰すための情報を引き出さなければ。
「オレが教えてやる、魔王ニキシアスの真の姿をな」
蕩々と勇者は、ニキがいかに残虐な魔王か語り出した。
曰く、人間はすべて八つ裂き、さらにその血を溜めた風呂に浸かり、人肉を食らう。
ニキに滅ぼされた村は数知れず、人々は魔王に怯えて暮らしている。
……んだそうだ。
いや、それはどこのニキだ?
私の知っているニキは困っている人を放っておけない、とても優しい人だ。
しかし私は、ニキの口から語られた魔族像と勇者像しか知らない。
もしかしたら本当に私は騙されていて、勇者が言うのが真実なのかもしれない。
それでも、さっきからの勇者態度から、彼を信じようなんて気はまったく起きなかったが。
途中、何度か携帯が鳴ったが、全部無視した。
ニキからなのはわかっていたが、勇者と在っているなんて知られるわけにはいかない。
「これでお前は魔王に騙されているとわかっただろ?
おとなしく魔王ニキシアスを引き渡せ」
ハンバーグとパスタを平らげ、勇者はフォークを置いた。
「ええっと……。
その、魔王をどうするんですか?」
はい、そうですかと、ほいほいニキを引き渡す阿呆はいない。
とりあえずもっと、情報を引き出さなければ。
「向こうに連れて帰って処刑する」
勇者はそれが当然といった顔をしているが、そうですよねー。
「生き残った魔族を掃討しているんだが、あいつら上手く隠れていてなかなか見つからないんだ。
魔王であるニキシアスを見せしめに処刑すれば、出てくるだろ?
これで魔族を殲滅できる」
ひとつの種族を〝殲滅〟なんてさらっと言う彼に、ゾッとした。
生かしておいたらまた、自分たちに危害を及ぼすかもしれない。
だから滅ぼさなければならない。
それはわかる。
でも、魔族だって老人や、女子供もいるはずだ。
それを躊躇なく殲滅だなんて。
これでますます、ニキを勇者に引き渡せなくなった。
彼に渡せばニキが死ぬだけではなく、潜んでいる、魔族の生き残りたちの命も危ない。
「そう、ですか」
「わかったなら、さっさとニキシアスを引き渡せ」
空になったパフェグラスに勇者がスプーンを投げ入れる。
どうして彼はこんなに横柄なんだろう。
ニキとは大違いだ。
「そのー」
「なんだ?」
さらなる私の質問が不快そうに、勇者は私を睨んだ。
「魔王を引き渡したとしても、素直に彼があなたに従うとは思えません」
「まあ、それはそうだな。
戦闘になるかもしれないが、仕方ない」
仕方ないで周辺への被害を済ませてしまうなんて、彼はなにを考えているんだろう。
話を聞く限り、彼とニキが衝突すれば人死にが出かねない。
それもひとりふたりじゃなく、ダース単位で。
それが、仕方ない?
冗談じゃない。
「えと、だからですね。
私はこのまま魔王を信じているフリをして、あなたが向こうへ帰る準備ができた頃に連れていきますよ。
そうすればあなたも無駄な労力を使わないでいいですよね?」
さもいい案のように勇者に提案する。
これで乗ってくれなければ代替え案は考えていないので、アウトだ。
「それはいいアイディアだ。
魔王ごときに勇者のオレが破れるはずがないが、疲れることはしたくないからな。
まかせたぞ、女」
「わかりました」
どうも勇者は、自分の利益のなること以外は労力を使いたくないタイプじゃないかと思ったが、ビンゴだった。
これであとは、私が上手くやればいいはず。
勇者とこのあとの段取りを打ち合わせ、店を出たところで、ちょうど走ってきた小さな男の子が勇者にぶつかった。
「あっ」
「……無礼な」
助け起こそうとしゃがんだところで、頭上から冷たい声が降ってくる。
「服が汚れてしまったではないか」
汚れなどついていないのに、穢らわしそうに勇者が服を払う。
「うっ、うっ、うわーん!」
その空気に少しのあいだ凍りついていた男の子だが、とうとう恐怖に耐えかねて大泣きしだした。
「大丈夫、大丈夫だよー」
「す、すみません!」
すぐに母親が追いついてきて、男の子が彼女に抱きつく。
「ふん。
母親ならしっかり見張っておけ」
「すみません、すみません」
母親は完全に恐縮しきってぺこぺこあたまを下げていて、反対に私のほうが申し訳ない気持ちになった。
「行くぞ」
「えっ、あっ、こちらこそすみません!
お気になさらないでくださいね。
じゃあ」
手早く母親に告げ、勇者を追う。
勇者、感じ悪すぎ。
ニキなら男の子を助け起こして、たとえ服が汚れたとしても笑って許すはず。
ますます、勇者の語った魔族像が信じられなくなった。
「あとはまかせたぞ」
「はい、おまかせください」
家からかなり離れたところで勇者とは別れた。
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ニキは身ひとつで苦労したというのに、腹立たしい。
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