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ちょび

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開幕

目覚め

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──何が起こっているか全くわからなかった。
理解出来なかった。

本当に突然の出来事だった。


自分の部屋でくつろいでたはずだった。
ラフな格好でスマホを触りながら寝転んでいた。

……なのに…。


俺は気付いたら学校の教室に居た。
それも制服で。
瞬きをしたら突然学校に居た感覚だ……。
何故か服も着替えて……。
それに……

「よ…よう。大丈夫か?」
異世 圭樹いせ けいじゅ
俺の親友のこいつも一緒だ。

「圭樹……だよな?」

「あ、あぁ。お前こそ隆一か?フルネーム言ってみてくれよ。」

「当たり前だろ…。上川 隆一かみかわ りゅういちだ。これでいいか?」

「あぁ…。なぁ、ここ学校…だよな?俺風呂に入って頭洗ってたはずなんだけど…。」
そう言って頭をポリポリと掻く異世。
しかし、異世の体はどこも濡れていない。

「どこも濡れていないじゃないか……って言いたいとこだが俺もこんな格好でもなかったんだよ。」

「マジか!?なぁ、何が起きたんだ……?ドッキリか?隆一、俺をからかってるのか?」

「馬鹿。俺もわけわかんない状況だよ。でも2人して何もわからないってのは……おかしいよな。」

「…………どうする?」
顎に片手を当て上川を見つめる異世。

「どうするって…何が?」

「いや、考えてもわかんないじゃん。ここで待機しとくのかこの教室から出てみるか…。」

「この状況で外にでるのか?その、普通は考えられないけどさ、拉致とか有り得ないか?」

「一瞬で拉致なんて出来るわけないだろ?それにわざわざ制服なんて着せるか?」
制服をつまむ異世。

「お前もドッキリか?とか言ってたじゃないか。 でもそうだな……。わりぃ、俺も頭混乱してるみたいだ。」

「俺だって混乱してるよ。でも一人じゃなくてよかった。しかも隆一だし安心するよ。」

「俺も圭樹が居て心強いよ。さっきの話だけど、そうだな。二人だしとりあえず廊下に出てみよう。」

「よっし、なら二人でいくか!とりあえずあれ持ってこうぜ!」
そう言って掃除用具入れを指さす異世。

「……何を持っていくんだ?」

「ん?箒だよ箒!何も無いよりマシだろ?」

「箒か…まぁ無いよりはマシだな。よし、持っていこう。」
二人は掃除用具入れから箒を一本ずつ取り出した。

「よ、よし行くぞ。武器もあるんだ。」
 扉に手をかけるが震えて開けることの出来ない異世。

「……大丈夫か?」

「大丈夫!……って言いたいけど怖いわ。ごめん。」
異世の肩をポンと叩く上川。

「じゃあ俺が先頭になるよ。着いてきてくれ圭樹。」

「だ、大丈夫なのか?」

「怖いけど二人だしな。とりあえず動いてみよう。」
扉に手をかけ横に引く上川。
ドアはガララと音を立て廊下が顔を覗かせた。

「大丈夫…圭樹もいる。大丈夫……!」
上川は小さく自分を鼓舞すると廊下へと1歩踏み出した。
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