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1章
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庭園の前には護衛の騎士がおりそこからは許可のある人しか入れないようになっているため、侍女達を入り口で待たせることとなった。ただ、エヴァトリスの長年の側使えだけは数少ない許可を得ている人らしく後に続く。その際にお茶の準備の道具を侍女から受け取っており、事前に彼が準備することになっていることが伺えた。
その庭園は、他の王宮内の庭園とは全く異なっていた。他の庭園は見られることが前提で作られているものであるが、ここは自然をそのまま残したような形になっている。もちろん最低限で整えられてはいるがあくまでも最低限である。
「見る人によってはここはあまり楽しくない場所かもしれないね。入る人が限られていることもあって、手入れも最小限なんだよ。ここの手入れは大司教が行うことになっているからね。」
聖女の場所を守る意味もあるのだろう。
「いえ、素敵な場所だと思います。」
どこがと言われると困ってしまう部分もあるが、それはカタリーナにとって嘘偽りのない言葉だった。この場所は気持ちが落ち着くような、魔力が安定するような、そして懐かしいような・・・、カタリーナを何とも言えない気持ちにさせた。
エヴァトリスの側使えは素早くお茶の準備を整えるとそのまま退席しすぐに二人っきりとなる。少し間を空けてエヴァトリスが話し始める。
「リーナが喜んでくれたなら嬉しいよ。でも、私はずっとこの場所が苦手だったんだ。私にとっての聖女であり妻となる人はリーナだけだと思っていたから・・・ここから誰も現れないようにずっと願っていたんだ。」
二人きりになると、愛称で呼び合うのも自然な流れになり、今は違和感も感じない。ただ、今のエヴァトリスの声は少し寂しさをはらんでおりカタリーナは返事ができなくなる。そう、今後も聖女が現れる可能性は否定できないし、国の安定を望むのであれば『聖女が現れなければいい』などは思ってはいけないことだ。この国での王子はエヴァトリスただ一人。もし異世界からの聖女が現れたのであれば年齢を考慮することにはなるだろうが、エヴァトリスと結ばれる可能性は高い。そう考えるとカタリーナの気持ちも重くなりどう返事をして良いのかわからなくなった。カタリーナがふと視線を下げると一輪だけ咲いているバラを見つけた。そのバラは白色で、光の加減の所為だろう時折銀色にも見える不思議なバラだった。
「バラも咲いているんですね」
何気なしに呟いたカタリーナの言葉をひろったエヴァトリスは視線の先をカタリーナが向ける方に向けた。
「本当だ。真っ白だけど、少し銀色にも見えるね。何だかリーナみたいだ。」
少し驚いた後に優しそうに微笑むエヴァトリスはそのまま立ち上がりバラの方へ足を進める。そのまま、バラの花を摘み取るとそれをカタリーナに差し出した。
「勝手に取ってもよろしいのですか?」
「大丈夫だよ。ここは過去に聖女が現れたって場所で知っている人は限られているけれど、この中での行動は湖の中に入ること以外の制限は何もないから。それにこれはリーナのバラだからね。後で取ってもらうけど、今は棘が残ってるから触るときは気をつけて。」
バラを摘み取るときだろう、エヴァトリスの指先には傷がついており血もわずかではあったが出ていた。カタリーナは棘に気をつけながらバラの花を受け取ると、そのまま反対の手でバラの花をひと撫でする。
「とても綺麗ですね。ありがとうございます。」
カタリーナはバラをテーブルの上に乗せると今度はエヴァトリスの傷ついた指先に触れ魔力を流す。エヴァトリスの気遣いがうれしかった。その傷ついてしまった指も愛おしくて仕方がない。カタリーナの中で気持ちが溢れてくるのが分かる。今なら自然に気持ちを伝えられる気がした。治癒が終わったらそのまま思いを告げようと心に決めて治癒魔法を発動させる。小さな白銀の光がエヴァトリスの指先を包み傷が跡形もなく消えていく。普通であれば、治癒が終わればそのまま光が消えて終わりだが、カタリーナの体から過剰に魔力が吸い上げられる。いつの間にか治癒の光の玉があちこちに浮かび上がっている。
「リーナ?」
先ほどエヴァトリスが取ってきたバラもいつの間にか光始めている。バラが光始めると、カタリーナの魔力が落ち着き始める。ただ、治癒の光がそこらじゅうに浮遊している景色は変わらず、どこか幻想的な雰囲気を出している。
「これはどう言う事だ・・・。こんなの、聞いたことがない」
呆然と話すエヴァトリスにカタリーナは返事ができずにいる。
「まずは、神殿と、父上に報告に行こう。」
エヴァトリスの言葉に二人が立ち上がった時、光が泉の方へ移動を始める。光が集まり大きな一つの集合体になっていく。
「まさか・・・」
カタリーナのつぶやきに、エヴァトリスも泉にに視線を移し目を見開く。
嫌だ・・・それはカタリーナに自然と思い浮かんだ気持ちだった。
嫌だ、嫌だ、嫌だ・・・、やっと気づけたのに。やっと、勇気を持てたのに。まだ、この気持ちを・・・何も伝えていないのに・・・。
カタリーナの思いとは裏腹に光はどんどん大きくなっていく。カタリーナの視界が歪んでいく。涙をこぼさないように、必死でこらえていても溢れ出てくるものは止まってはくれない。そんなカタリーナに気がついたのだろう、エヴァトリスがカタリーナを抱きしめる。カタリーナは抱きしめられながらも、泉に集まる光から目を離すことはできない。全ての光が集まると、その光の中から人影が見えてくる。
「辞めろ!止まれ!!やっとここまで来たんだ!!」
近くでエヴァトリスが叫んでいるのがわかる。これほど取り乱すエヴァトリスは初めてだった。エヴァトリスの声が聞こえたのか近衛が集まり始めると、エヴァトリスとカタリーナを守るように近衛は光の玉を取り囲んだ。
次第に光が弱くなり、それとともに人影がはっきりとしてくる。光が収束すると、そこに現れたのは黒髪の少女だった。
その庭園は、他の王宮内の庭園とは全く異なっていた。他の庭園は見られることが前提で作られているものであるが、ここは自然をそのまま残したような形になっている。もちろん最低限で整えられてはいるがあくまでも最低限である。
「見る人によってはここはあまり楽しくない場所かもしれないね。入る人が限られていることもあって、手入れも最小限なんだよ。ここの手入れは大司教が行うことになっているからね。」
聖女の場所を守る意味もあるのだろう。
「いえ、素敵な場所だと思います。」
どこがと言われると困ってしまう部分もあるが、それはカタリーナにとって嘘偽りのない言葉だった。この場所は気持ちが落ち着くような、魔力が安定するような、そして懐かしいような・・・、カタリーナを何とも言えない気持ちにさせた。
エヴァトリスの側使えは素早くお茶の準備を整えるとそのまま退席しすぐに二人っきりとなる。少し間を空けてエヴァトリスが話し始める。
「リーナが喜んでくれたなら嬉しいよ。でも、私はずっとこの場所が苦手だったんだ。私にとっての聖女であり妻となる人はリーナだけだと思っていたから・・・ここから誰も現れないようにずっと願っていたんだ。」
二人きりになると、愛称で呼び合うのも自然な流れになり、今は違和感も感じない。ただ、今のエヴァトリスの声は少し寂しさをはらんでおりカタリーナは返事ができなくなる。そう、今後も聖女が現れる可能性は否定できないし、国の安定を望むのであれば『聖女が現れなければいい』などは思ってはいけないことだ。この国での王子はエヴァトリスただ一人。もし異世界からの聖女が現れたのであれば年齢を考慮することにはなるだろうが、エヴァトリスと結ばれる可能性は高い。そう考えるとカタリーナの気持ちも重くなりどう返事をして良いのかわからなくなった。カタリーナがふと視線を下げると一輪だけ咲いているバラを見つけた。そのバラは白色で、光の加減の所為だろう時折銀色にも見える不思議なバラだった。
「バラも咲いているんですね」
何気なしに呟いたカタリーナの言葉をひろったエヴァトリスは視線の先をカタリーナが向ける方に向けた。
「本当だ。真っ白だけど、少し銀色にも見えるね。何だかリーナみたいだ。」
少し驚いた後に優しそうに微笑むエヴァトリスはそのまま立ち上がりバラの方へ足を進める。そのまま、バラの花を摘み取るとそれをカタリーナに差し出した。
「勝手に取ってもよろしいのですか?」
「大丈夫だよ。ここは過去に聖女が現れたって場所で知っている人は限られているけれど、この中での行動は湖の中に入ること以外の制限は何もないから。それにこれはリーナのバラだからね。後で取ってもらうけど、今は棘が残ってるから触るときは気をつけて。」
バラを摘み取るときだろう、エヴァトリスの指先には傷がついており血もわずかではあったが出ていた。カタリーナは棘に気をつけながらバラの花を受け取ると、そのまま反対の手でバラの花をひと撫でする。
「とても綺麗ですね。ありがとうございます。」
カタリーナはバラをテーブルの上に乗せると今度はエヴァトリスの傷ついた指先に触れ魔力を流す。エヴァトリスの気遣いがうれしかった。その傷ついてしまった指も愛おしくて仕方がない。カタリーナの中で気持ちが溢れてくるのが分かる。今なら自然に気持ちを伝えられる気がした。治癒が終わったらそのまま思いを告げようと心に決めて治癒魔法を発動させる。小さな白銀の光がエヴァトリスの指先を包み傷が跡形もなく消えていく。普通であれば、治癒が終わればそのまま光が消えて終わりだが、カタリーナの体から過剰に魔力が吸い上げられる。いつの間にか治癒の光の玉があちこちに浮かび上がっている。
「リーナ?」
先ほどエヴァトリスが取ってきたバラもいつの間にか光始めている。バラが光始めると、カタリーナの魔力が落ち着き始める。ただ、治癒の光がそこらじゅうに浮遊している景色は変わらず、どこか幻想的な雰囲気を出している。
「これはどう言う事だ・・・。こんなの、聞いたことがない」
呆然と話すエヴァトリスにカタリーナは返事ができずにいる。
「まずは、神殿と、父上に報告に行こう。」
エヴァトリスの言葉に二人が立ち上がった時、光が泉の方へ移動を始める。光が集まり大きな一つの集合体になっていく。
「まさか・・・」
カタリーナのつぶやきに、エヴァトリスも泉にに視線を移し目を見開く。
嫌だ・・・それはカタリーナに自然と思い浮かんだ気持ちだった。
嫌だ、嫌だ、嫌だ・・・、やっと気づけたのに。やっと、勇気を持てたのに。まだ、この気持ちを・・・何も伝えていないのに・・・。
カタリーナの思いとは裏腹に光はどんどん大きくなっていく。カタリーナの視界が歪んでいく。涙をこぼさないように、必死でこらえていても溢れ出てくるものは止まってはくれない。そんなカタリーナに気がついたのだろう、エヴァトリスがカタリーナを抱きしめる。カタリーナは抱きしめられながらも、泉に集まる光から目を離すことはできない。全ての光が集まると、その光の中から人影が見えてくる。
「辞めろ!止まれ!!やっとここまで来たんだ!!」
近くでエヴァトリスが叫んでいるのがわかる。これほど取り乱すエヴァトリスは初めてだった。エヴァトリスの声が聞こえたのか近衛が集まり始めると、エヴァトリスとカタリーナを守るように近衛は光の玉を取り囲んだ。
次第に光が弱くなり、それとともに人影がはっきりとしてくる。光が収束すると、そこに現れたのは黒髪の少女だった。
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