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2章
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その話はエヴァトリスから告げられた。デリケートな問題だからと前置きされ、夕食後のいつもなら二人でゆっくり話をしている時間を話しの時間として指定された。それも、翌日はカタリーナの休日という念の入れようにカタリーナは不安しか生まれなかった。
その日の夕食はカタリーナも緊張で何を食べたか分からなかったが、エヴァトリスも同じように緊張していたのだろう。一言も話す事なく夕食の時間は過ぎていった。
食事が終わりお茶の準備をしてもらったあと、人払いを行う。そして、その重苦しい雰囲気の中話は始まった。
「前に、リーナを正妃とする代わりに子を成すことは許されないと議会から通達があったと思う。だが、王妃も1人の人であり、思い合っている相手がいるのにそれは女性にとって酷ではないかという意見が一部の女性当主や王妃からあり見直される事になった・・・。」
カタリーナは驚きから目を見開いた。だが、エヴァトリスは一度大きく深呼吸した後に言葉を続けた。
「結論だけ言うならば子を産む事は可能だが、リーナの子には王位継承権は与えられない。」
言い切った後、エヴァトリスは視線を自身の手元に向ける。その後無言の時間が続き、それに先にじれたであろうエヴァトリスがおずおずと視線を上げた。それは、カタリーナの反応を伺っているような、心配しているような行動だった。カタリーナは未だに驚いた表情を続けている。
「いや、その・・・、リーナが欲しくないならそれでもいいんだ。私は一緒に居られるだけでも幸せだから。でも、もし同じ気持ちでいるのなら・・・、リーナの子どもを抱くことが抱くことができるならと・・・」
エヴァトリスの言葉の途中でカタリーナの瞳からは涙が溢れる。
「いや!リーナが嫌なら気にしなくても良いんだ!!」
慌てたであろうエヴァトリスは勢いよく立ち上がり、弁解を始めるがそれを見たカタリーナは緩く首をふる。
「違うのです。嫌などではないのです。」
その言葉だけを呟き、カタリーナは視線を下に向けた。そして、ポツリポツリと話し始める。
「王妃様や他の女性の声もあったと言ってましたが、エヴァもきっと頑張ってくれたのですよね。ありがとうございます。」
そう話しカタリーナは口元だけ笑みを浮かべる。
「周りの女性の声が上がったことも、そしてエヴァとの子どもを望めることも嬉しく思います。」
だがカタリーナの笑みはすぐに消えることになる。
「ただ、私が嬉しいだけでこの国の・・・王位争いの元になるのではと心配なのです。」
カタリーナの心配は最もだろう。議会でも同様の話題は繰り替えされた。ゆえに出た結論は一つでもあった。そして、それを話すエヴァトリスはとても苦しそうな顔をしている。
「子を望む場合は、もし妊娠した場合には『王位を望まない』という旨の書類に公爵家とリーナにサインをしてもらわなくてはいけない」
もし、その書類にサインをせずに妊娠をした場合・・・その時のお腹の子とカタリーナ、公爵家の行く末など聞くまでもないだろう。そして、カタリーナは思う。エヴァトリスの話す内容に従った場合・・・
「生まれてくる子は幸せになることができるのでしょうか、せっかく生まれてくるのだから、皆に祝福されて生まれて来てほしいと思うのは私のわがままでしょうか?」
その言葉にエヴァトリスはハッと息を飲む。だが、それをなかった事にするように勢いよく話し始めた。
「私とカタリーナからの愛情をいっぱいに受ける子が、私たちの子が幸せになれないはずがない!父上だって、母上だってきっと喜んでくれる。公爵家のみんなだって同じだ!空いた時間に皆んなで食事をしたり、時々はピクニックに行ったり、王子なら私が剣術を教えよう!姫なら、リーナと揃いの服を着てもらって・・・」
少しずつエヴァトリスの声が小さくなっていく。
「・・・私は、リーナ以外との子など欲しくない。」
最後に呟いた一言はとても小さな声であったが、しっかりとカタリーナの耳にも届いた。
その日の夕食はカタリーナも緊張で何を食べたか分からなかったが、エヴァトリスも同じように緊張していたのだろう。一言も話す事なく夕食の時間は過ぎていった。
食事が終わりお茶の準備をしてもらったあと、人払いを行う。そして、その重苦しい雰囲気の中話は始まった。
「前に、リーナを正妃とする代わりに子を成すことは許されないと議会から通達があったと思う。だが、王妃も1人の人であり、思い合っている相手がいるのにそれは女性にとって酷ではないかという意見が一部の女性当主や王妃からあり見直される事になった・・・。」
カタリーナは驚きから目を見開いた。だが、エヴァトリスは一度大きく深呼吸した後に言葉を続けた。
「結論だけ言うならば子を産む事は可能だが、リーナの子には王位継承権は与えられない。」
言い切った後、エヴァトリスは視線を自身の手元に向ける。その後無言の時間が続き、それに先にじれたであろうエヴァトリスがおずおずと視線を上げた。それは、カタリーナの反応を伺っているような、心配しているような行動だった。カタリーナは未だに驚いた表情を続けている。
「いや、その・・・、リーナが欲しくないならそれでもいいんだ。私は一緒に居られるだけでも幸せだから。でも、もし同じ気持ちでいるのなら・・・、リーナの子どもを抱くことが抱くことができるならと・・・」
エヴァトリスの言葉の途中でカタリーナの瞳からは涙が溢れる。
「いや!リーナが嫌なら気にしなくても良いんだ!!」
慌てたであろうエヴァトリスは勢いよく立ち上がり、弁解を始めるがそれを見たカタリーナは緩く首をふる。
「違うのです。嫌などではないのです。」
その言葉だけを呟き、カタリーナは視線を下に向けた。そして、ポツリポツリと話し始める。
「王妃様や他の女性の声もあったと言ってましたが、エヴァもきっと頑張ってくれたのですよね。ありがとうございます。」
そう話しカタリーナは口元だけ笑みを浮かべる。
「周りの女性の声が上がったことも、そしてエヴァとの子どもを望めることも嬉しく思います。」
だがカタリーナの笑みはすぐに消えることになる。
「ただ、私が嬉しいだけでこの国の・・・王位争いの元になるのではと心配なのです。」
カタリーナの心配は最もだろう。議会でも同様の話題は繰り替えされた。ゆえに出た結論は一つでもあった。そして、それを話すエヴァトリスはとても苦しそうな顔をしている。
「子を望む場合は、もし妊娠した場合には『王位を望まない』という旨の書類に公爵家とリーナにサインをしてもらわなくてはいけない」
もし、その書類にサインをせずに妊娠をした場合・・・その時のお腹の子とカタリーナ、公爵家の行く末など聞くまでもないだろう。そして、カタリーナは思う。エヴァトリスの話す内容に従った場合・・・
「生まれてくる子は幸せになることができるのでしょうか、せっかく生まれてくるのだから、皆に祝福されて生まれて来てほしいと思うのは私のわがままでしょうか?」
その言葉にエヴァトリスはハッと息を飲む。だが、それをなかった事にするように勢いよく話し始めた。
「私とカタリーナからの愛情をいっぱいに受ける子が、私たちの子が幸せになれないはずがない!父上だって、母上だってきっと喜んでくれる。公爵家のみんなだって同じだ!空いた時間に皆んなで食事をしたり、時々はピクニックに行ったり、王子なら私が剣術を教えよう!姫なら、リーナと揃いの服を着てもらって・・・」
少しずつエヴァトリスの声が小さくなっていく。
「・・・私は、リーナ以外との子など欲しくない。」
最後に呟いた一言はとても小さな声であったが、しっかりとカタリーナの耳にも届いた。
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