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日常

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ある日の休日その2

 
ガチャ。
「ただいまぁ~。」
その瞬間「わん!わん!」とくるみがぐるぐる部屋中を走り回り、あずきはとててて、とこちらに来た。
「おやついっぱい買ってきたよ~。」
そう言うと待ってましたとばかりに騒がしく部屋中をかけ出す。
おっ〇っとをあげよう、箱から取り出し中身を見ると…やっぱりそのままだ。
「くるみ~、お座り!お手!おかわり!ぐるぐるぐる~!」
上手にできたので2粒をあげた。
カリカリといい音を出しながら食べるくるみ。
あずきにもあげて、これまたいい音を出しながら食べる。
「私も1つも~らい」
ぱくっ    カリカリ…「うっま…」
「下手したら普通のより美味いかも…クセになるお味…」
手が止まらない。
1つ、また1つ食べる。
するとくるみが私の足をガリガリと引っかいてくる。
「イテテテ…ごめんねあげるわね。」
そう言い2匹にあげていく。
あっという間になくなった。
「美味しかった~」
ちょっと満足していたらくるみとあずきがジャーキーの袋を見つけたようでこれも食べたいと言うかのような目で見てくる。
「おやつ食べたからそれは明日ね~」
あげないと伝わったのか不満そうな雰囲気を出す2匹。
「そんな顔してもダメよ~。お腹壊しちゃうからね。」
ほんとにもらえないとわかったのか2匹はそっぽを向きそれぞれ自分の寝床に行ってごろ寝をしだした。
「おやつをあげる時は自分から来るのにそれ以外は構ってくれないのね……」
そう1人呟いたのであった。
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