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伝説の武器編 後編 ドキッ! 男だらけの試練の迷宮
一人の少女としての
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一方、ジンが穴に落ちた直後のティナとレイナルド。
当の本人がいつの間にか姿を消しているとは露知らず、ティナはジンに対する当てつけのような会話をレイナルドと続けていた。
「……というわけですから、これからどんな敵が出て来ても私に任せてください! 師匠の力を借りずとも『試練の迷宮』を攻略してみせます」
「ほっほっほ」
頼もしい限りですな、などと続きそうなものだが言葉はそこで終わっていた。
大分腹が減って来た様子のレイナルドである。ティナはそのことにすぐ気付いたらしく、クッキーを取り出す。
「はい師匠。案内が出来なくなるからこれ食べてください」
「御意」
クッキーを受け取り、もしゃもしゃと食べ出すレイナルド。
ティナはその様子を見ながらふふんっと得意気な顔になって口を開く。
「あれれー? ジン君もクッキーを持ってたはずなの、に……」
気が利かないなあ、と続けようとして後ろを振り向き、ティナは初めて異変に気が付いた。
いつの間にかジンがいなくなっている。
しかし拗ねたジンが悪戯でもしていると思ったのだろうか。
「まあいっか。放っといて行きましょ」
「ですが……」
そう言いながら、ティナはツンとした表情でやや戸惑い気味のレイナルドの先をずんずんと歩き出す。
そしてある程度歩いたところでちらっ。また少し歩いてからちらっ。そう後ろを振り返るも、一向にジンが出て来る気配はない。
「…………」
「…………」
思わず二人が顔を見合わせると、ティナはてててっとジンがいなくなったと思われる十字路まで走り、きょろきょろと左右の通路を確認しながら呼びかける。
「ジン君? ジンく~ん」
そのまま脇の通路に入って行こうとするも、追いついてきたレイナルドに肩を引っ張られて引き留められた。
ティナが振り返るとレイナルドが落ち着いた声音で語りかける。
「落ち着いてくだされ。我々まで道に迷っては合流することはますます困難になります。張り巡らされた罠の中には落とし穴もありますから、姿を消したとなるとジン殿は地下に落ちた可能性が最も高い」
「地下……そんな……」
ティナは俯き、胸の前で手を組んで悲しそうな表情をした。すると次に右の手は拳を強く握り、心配や後悔といった気持ちを表わし始める。
その様子を見たレイナルドは優しく微笑みながら声をかけた。
「大丈夫です。平時の立ち居振る舞いを見たところ、ジン殿はかなり戦闘に慣れておられる様子でした。冒険者カードで拝見したステータスから考えても、守護者程度ならそうそう遅れをとることはないでしょう」
「そうでしょうか……」
レイナルドの言葉を受けてもその顔があがることはない。
さっきまでのジンへの態度はどこへやら、今のティナからは元気のげの字も感じることが出来なかった。
自分の娘ほどの年齢の少女を元気づけようと、レイナルドは力強くうなずいてから言う。
「もちろんです。それよりも、地下をうまく抜けることが出来た場合は試練の部屋のすぐ近くに出るはずですから、このまま進みましょう。先にそこで待っておくのが一番合流しやすいはずです」
「わかりました」
いつまでも落ち込んでいてもしょうがないと考えたようだ。説得に応じてティナが元の道へと歩き出すと、レイナルドもそれに続いた。
そうして再び最奥の試練の部屋へと向かって進み始めたものの、ティナには今いち元気が戻らない。
やがて四角い部屋のような空間たどりついた。どうやら守護者もいないらしいことを確認すると、レイナルドは声をかける。
「どうですか勇者殿、ここらでちょっと休憩にしては」
「そうですね」
部屋の真ん中辺りにレイナルドが腰を落ち着けると、それにティナも続いた。
ティナはレイナルドと向かい合うように座って、何やら左手の人差し指にはめたリングを撫でながら浮かない表情で眺めている。
話題の一環としてレイナルドは尋ねてみることにしたらしい。
「そのリングはなんですかな?」
するとティナは顔をあげて返事をした。
「これは、ジン君にトチュウノ町で買ってもらったものなんです」
「ほほう。中々に良さげな効果を持っていそうですが」
「はい。『力と体力+2%』だとか……でも、そっちは正直に言えば割とどうでもよくて」
「どうやらそのようですな」
うんうんと頷きながら、レイナルドはそう言った。今は独り身ではあってもさすがに元妻子持ち、女性の心の機微もわかる男のようだ。
その言葉を受けてティナは、少しばかり頬を赤らめた。
それから今まで心に溜まっていたものを吐き出すように、勇者ではなく一人の少女としての悩みを打ち明ける。
「昨日から、今思えばとっても些細な理由でジン君につらく当たっちゃって。それで私のことが嫌になって帰っちゃったのかなぁって……」
レイナルドの言う通り、ジンは落とし穴にはまった可能性が一番高い。
それを頭では理解しつつも、心では嫌われたのかもしれないという思いを捨てきれずにいたのだろう。
悩みを言い切った今、ティナは両手を膝の上に落としてしゅんとしている。
そんなティナを眺めながら、やはり勇者とはいってもまだ少女であるのだなとレイナルドは思う。
目を細め、在りし日の娘との思い出を振り返った。
一番に思い浮かぶのは「もうお父さんとはお風呂に入らない」と言われた日のことだ。あれはショックだった……。
当時のレイナルドはショックのあまり訓練用人形ジョゼフィーヌの先代、エリザベートを泣き叫びながら槍で突きまくって破壊した。
時刻が夜だったことも手伝って、近所や家族から苦情が来たことは言うまでもない。
しかし今、そんなことは全くもって関係がないことに気が付いたレイナルドは、眼前に意識を戻すと首を横に振ってからゆっくりと口を開く。
「それはないでしょう。ジン殿はいつも勇者殿のことを気にかけておられました。先に帰るなどという行動をとることはまずあり得ません。もっともここまで断言できるのは、私が同じ男であるからなのかもしれませんが」
がっはっは、と笑うレイナルド。
するとそこで、ティナの顔に色彩が戻り始めた。みるみるうちに眼は輝きを取り戻し、頬はほんのりと色づき、唇が艶やかな動きで開かれる。
「そっか、そうですよね。何だか少しでもジン君が帰ったとか思っちゃった自分が恥ずかしいです」
顔をあげて立ち上がると、ティナは一歩を踏み出してから言った。
「行きましょう。こうしている間にもジン君が頑張ってくれているかもしれないですから」
「そうですな。それでは試練の部屋まで、一気に参りましょう」
そこから二人の進軍は一切止まることなく続いた。
凛とした表情で前を向いて歩き、守護者が現れれば一切迷いのない太刀筋でそれを両断してみせるティナ。
これまでの旅で様々な経験を積んだティナは、昔よりもずっと強くなっていた。
先程までの悩みも消え、今は思う存分にその力が発揮されている。
何としてでも試練の部屋までたどり着くという気概と共に振るわれる剣は、一層その迫力を増していた。
守護者があらわれた。
守護者があらわれた。
通路の左右から一体ずつ守護者が出て来ると、即座にティナとレイナルドは戦闘態勢に移る。
左側の守護者を視界に捉えながらティナが声を張りあげた。
「師匠! 私が左の守護者をやります!」
「かしこまりました!」
「はああぁぁっ!!」
レイナルドの返事を聞くと同時に地を蹴り、駆け出す。
剣を上段に構えてから力強く振り下ろした。
ティナのこうげき。かいしんのいちげき! 守護者をたおした。
レイナルドも負けじと、槍を円状にくるくる回すあのかっこいいやつを無駄にやってから守護者に向かっていく。
「『八双突き』!!」
レイナルドのこうげき。八双突き! 守護者をたおした。
「いえ~い!」
戦闘を終えてレイナルドの元にティナが駆け寄ると、二人は手を高く掲げて勢いよく合わせる。
ぱぁん、という乾いた音が辺り一帯に響き渡っていった。
それからも特に問題はなく進んで行き、やがて遠くの方にこのダンジョン内では見たことのなかった、やや大げさな装飾施された扉が見えた。
扉を指差しながらレイナルドが口を開く。
「勇者殿、あれが試練の間へと通じる扉です。あそこの前はちょっとした小部屋になっていますから、そこでジン殿を待ってみましょう」
「はいっ」
そしてティナは、軽やかな足取りで駆けていくのであった。
当の本人がいつの間にか姿を消しているとは露知らず、ティナはジンに対する当てつけのような会話をレイナルドと続けていた。
「……というわけですから、これからどんな敵が出て来ても私に任せてください! 師匠の力を借りずとも『試練の迷宮』を攻略してみせます」
「ほっほっほ」
頼もしい限りですな、などと続きそうなものだが言葉はそこで終わっていた。
大分腹が減って来た様子のレイナルドである。ティナはそのことにすぐ気付いたらしく、クッキーを取り出す。
「はい師匠。案内が出来なくなるからこれ食べてください」
「御意」
クッキーを受け取り、もしゃもしゃと食べ出すレイナルド。
ティナはその様子を見ながらふふんっと得意気な顔になって口を開く。
「あれれー? ジン君もクッキーを持ってたはずなの、に……」
気が利かないなあ、と続けようとして後ろを振り向き、ティナは初めて異変に気が付いた。
いつの間にかジンがいなくなっている。
しかし拗ねたジンが悪戯でもしていると思ったのだろうか。
「まあいっか。放っといて行きましょ」
「ですが……」
そう言いながら、ティナはツンとした表情でやや戸惑い気味のレイナルドの先をずんずんと歩き出す。
そしてある程度歩いたところでちらっ。また少し歩いてからちらっ。そう後ろを振り返るも、一向にジンが出て来る気配はない。
「…………」
「…………」
思わず二人が顔を見合わせると、ティナはてててっとジンがいなくなったと思われる十字路まで走り、きょろきょろと左右の通路を確認しながら呼びかける。
「ジン君? ジンく~ん」
そのまま脇の通路に入って行こうとするも、追いついてきたレイナルドに肩を引っ張られて引き留められた。
ティナが振り返るとレイナルドが落ち着いた声音で語りかける。
「落ち着いてくだされ。我々まで道に迷っては合流することはますます困難になります。張り巡らされた罠の中には落とし穴もありますから、姿を消したとなるとジン殿は地下に落ちた可能性が最も高い」
「地下……そんな……」
ティナは俯き、胸の前で手を組んで悲しそうな表情をした。すると次に右の手は拳を強く握り、心配や後悔といった気持ちを表わし始める。
その様子を見たレイナルドは優しく微笑みながら声をかけた。
「大丈夫です。平時の立ち居振る舞いを見たところ、ジン殿はかなり戦闘に慣れておられる様子でした。冒険者カードで拝見したステータスから考えても、守護者程度ならそうそう遅れをとることはないでしょう」
「そうでしょうか……」
レイナルドの言葉を受けてもその顔があがることはない。
さっきまでのジンへの態度はどこへやら、今のティナからは元気のげの字も感じることが出来なかった。
自分の娘ほどの年齢の少女を元気づけようと、レイナルドは力強くうなずいてから言う。
「もちろんです。それよりも、地下をうまく抜けることが出来た場合は試練の部屋のすぐ近くに出るはずですから、このまま進みましょう。先にそこで待っておくのが一番合流しやすいはずです」
「わかりました」
いつまでも落ち込んでいてもしょうがないと考えたようだ。説得に応じてティナが元の道へと歩き出すと、レイナルドもそれに続いた。
そうして再び最奥の試練の部屋へと向かって進み始めたものの、ティナには今いち元気が戻らない。
やがて四角い部屋のような空間たどりついた。どうやら守護者もいないらしいことを確認すると、レイナルドは声をかける。
「どうですか勇者殿、ここらでちょっと休憩にしては」
「そうですね」
部屋の真ん中辺りにレイナルドが腰を落ち着けると、それにティナも続いた。
ティナはレイナルドと向かい合うように座って、何やら左手の人差し指にはめたリングを撫でながら浮かない表情で眺めている。
話題の一環としてレイナルドは尋ねてみることにしたらしい。
「そのリングはなんですかな?」
するとティナは顔をあげて返事をした。
「これは、ジン君にトチュウノ町で買ってもらったものなんです」
「ほほう。中々に良さげな効果を持っていそうですが」
「はい。『力と体力+2%』だとか……でも、そっちは正直に言えば割とどうでもよくて」
「どうやらそのようですな」
うんうんと頷きながら、レイナルドはそう言った。今は独り身ではあってもさすがに元妻子持ち、女性の心の機微もわかる男のようだ。
その言葉を受けてティナは、少しばかり頬を赤らめた。
それから今まで心に溜まっていたものを吐き出すように、勇者ではなく一人の少女としての悩みを打ち明ける。
「昨日から、今思えばとっても些細な理由でジン君につらく当たっちゃって。それで私のことが嫌になって帰っちゃったのかなぁって……」
レイナルドの言う通り、ジンは落とし穴にはまった可能性が一番高い。
それを頭では理解しつつも、心では嫌われたのかもしれないという思いを捨てきれずにいたのだろう。
悩みを言い切った今、ティナは両手を膝の上に落としてしゅんとしている。
そんなティナを眺めながら、やはり勇者とはいってもまだ少女であるのだなとレイナルドは思う。
目を細め、在りし日の娘との思い出を振り返った。
一番に思い浮かぶのは「もうお父さんとはお風呂に入らない」と言われた日のことだ。あれはショックだった……。
当時のレイナルドはショックのあまり訓練用人形ジョゼフィーヌの先代、エリザベートを泣き叫びながら槍で突きまくって破壊した。
時刻が夜だったことも手伝って、近所や家族から苦情が来たことは言うまでもない。
しかし今、そんなことは全くもって関係がないことに気が付いたレイナルドは、眼前に意識を戻すと首を横に振ってからゆっくりと口を開く。
「それはないでしょう。ジン殿はいつも勇者殿のことを気にかけておられました。先に帰るなどという行動をとることはまずあり得ません。もっともここまで断言できるのは、私が同じ男であるからなのかもしれませんが」
がっはっは、と笑うレイナルド。
するとそこで、ティナの顔に色彩が戻り始めた。みるみるうちに眼は輝きを取り戻し、頬はほんのりと色づき、唇が艶やかな動きで開かれる。
「そっか、そうですよね。何だか少しでもジン君が帰ったとか思っちゃった自分が恥ずかしいです」
顔をあげて立ち上がると、ティナは一歩を踏み出してから言った。
「行きましょう。こうしている間にもジン君が頑張ってくれているかもしれないですから」
「そうですな。それでは試練の部屋まで、一気に参りましょう」
そこから二人の進軍は一切止まることなく続いた。
凛とした表情で前を向いて歩き、守護者が現れれば一切迷いのない太刀筋でそれを両断してみせるティナ。
これまでの旅で様々な経験を積んだティナは、昔よりもずっと強くなっていた。
先程までの悩みも消え、今は思う存分にその力が発揮されている。
何としてでも試練の部屋までたどり着くという気概と共に振るわれる剣は、一層その迫力を増していた。
守護者があらわれた。
守護者があらわれた。
通路の左右から一体ずつ守護者が出て来ると、即座にティナとレイナルドは戦闘態勢に移る。
左側の守護者を視界に捉えながらティナが声を張りあげた。
「師匠! 私が左の守護者をやります!」
「かしこまりました!」
「はああぁぁっ!!」
レイナルドの返事を聞くと同時に地を蹴り、駆け出す。
剣を上段に構えてから力強く振り下ろした。
ティナのこうげき。かいしんのいちげき! 守護者をたおした。
レイナルドも負けじと、槍を円状にくるくる回すあのかっこいいやつを無駄にやってから守護者に向かっていく。
「『八双突き』!!」
レイナルドのこうげき。八双突き! 守護者をたおした。
「いえ~い!」
戦闘を終えてレイナルドの元にティナが駆け寄ると、二人は手を高く掲げて勢いよく合わせる。
ぱぁん、という乾いた音が辺り一帯に響き渡っていった。
それからも特に問題はなく進んで行き、やがて遠くの方にこのダンジョン内では見たことのなかった、やや大げさな装飾施された扉が見えた。
扉を指差しながらレイナルドが口を開く。
「勇者殿、あれが試練の間へと通じる扉です。あそこの前はちょっとした小部屋になっていますから、そこでジン殿を待ってみましょう」
「はいっ」
そしてティナは、軽やかな足取りで駆けていくのであった。
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