VRクソゲー調査団!

偽モスコ先生

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千国志編

フィーナの意外な一面 前編

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 戦場チュートリアルを終えると、どこかの城下町のような場所に飛ばされた。まあ、普通に考えれば俺の国の本拠地というべき場所なんだろう。

「お帰りなさいませ、リム様!!」
「うおっ!!!!」

 ポップした場所の真後ろにネオ猪八戒が立っていたらしく、大声で挨拶をしてきた。俺はびびって身体が跳ね上がってしまう。

「何だよお前びびらせんなよ」
「お帰りなさいませ、リム様!!」
「うおっ!!!!」

 そういやこいつNPCなんだっけか。リアルすぎて忘れそうになるけどここはゲームの中なんだよな。

 とりあえず黙らせようと思ってネオ猪八戒をぶん殴ると全体マップが開いた。そういえばそういう仕様だったな。ネオ猪八戒は相変わらず何事もなかったかのように殴り飛ばされたところからスタスタと歩いて戻ってくる。

 全体マップを見ると、街の名前は「洛陽が楽よ~ん」となっている。そのまま主要な建物の位置を把握しようと眺めていると、システムアナウンスの声が聞こえてきた。

「内政チュートリアルを開始しますか? YES/HO」

 もちろんYES……ちょっと待て、HOってなんだHOって。NOじゃないのか。
 …………神様になろう!の時といい、何だか嫌な予感ならぬクソな予感がする。まあレポートの為ってのもあるし、ここはHOだな。

「Say ho-o!!」

 は?これあれだろ、ロックバンドとかが良くライブの最中にコール&レスポンス的な感じでやるやつだろ。

「どうしたんですか?早く私についてきてください」

 いやいやお前がどうしたんだよ。何でそんなことやらせるんだ。

「Say ho-o!!」

 しょうがねえな……。後に続いてみることにする。

「ho-o!!」
「ありがとうございました。チュートリアルを終了します」

 いやちょっと何で!?何のチュートリアルだったの今の!?本当にもううんともすんとも言わねえし!!システムアナウンスのウインドウが消えると、目の前にはネオ猪八戒が立ち尽くしていた。

「リム様。内政がないせいで国が荒れています!!なんちゃって!!めちゃめちゃ面白くないですか?今の YES/NO」

 何でもかんでも聞いてくんな。NOだNO。
 とりあえず何もわからんからメニューウインドウを開いてみる。戦場の指示メニューみたいにネオ猪八戒に向かって指を二回叩く仕草をすれば出るだろう。トントンっと。

「はぁっ……」

 ネオ猪八戒から変な声が漏れた後に内政メニューが表示された。
 内政メニューの一番大きなカテゴリには、「農業」「商業」「外交」とある。とりあえず「農業」をクリック。

 次に、「畑を耕す」「種をまく」「畑の世話をする」「収穫をする」と出てきたので、ひとまず順番的には「畑を耕す」だろう。クリック。

 ボンッ、と漫画みたいに鍬が出てきた。
 
 ……ん?これどうすりゃいいんだ?
 ひとまず鍬を手に持ってみて、そのまましげしげと眺めていると、急にネオ猪八戒が喋りだした。

「それで畑を耕してください。土地には畑に出来る場所と出来ない場所があり、畑に出来る場所しか鍬で耕すことは出来ません」

 えっ、リアルに耕すの?他のゲームみたいに場所を指定するとドドドっと勝手に耕されたりとかそういうのはないのか。まあいいや。

 鍬を持ち、その辺の空き地っぽいところを現実みたいに耕す動きをしてみた。成功したらしく、今耕すふりをした部分の土が盛り上がっている。これすごい時間かかるな……。他に何かいい方法はないのか?チュートリアルを飛ばしたのが地味に痛い。勝手に飛ばされたんだけど。

 wikiで調べた方がいいな。一旦ログアウトするか。
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