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1 プロローグ
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中央大陸の真中、サナル山中腹に祭られている“時の大神殿”では五十年に一度の夏の大祭礼が行われていた。
赤道直下にありながら、万年雪を頂くサナル山から吹き降ろす風が針葉樹と広葉樹が混在する森を吹き抜けて、神域に相応しい清澄な空気をもたらしている。
神殿前の扇状に広がる“時の町”にも参詣者が溢れ返り、客寄せの口上や威勢の良い呼び込み声が参道沿いの店先で溢れ、町は活気に満ちていた。
ただ、信仰とは縁遠い者達が住む夜に目覚める一画がある。
そんな場所の裏通り、まだ静かな酒宿の階段を一人の老人が下って来る。
帳場を預かっていた男が緊張しながら不安げに老人を見上げる。
昨夜は女も取らずに1人部屋で酒を飲んでいた客である。
帳場の後の控室で寝ている若い者を静かに起こす。
元締めから手出しを厳禁されているが用心は怠らない、ここで長生きするための必須の習慣である。
老人はマントのフードを深く被っていたが、フードの奥の痩せた老人の目は白濁して焦点を結んでおらず、その白い髪と相まって、死者と相対している気分になる。
老人が戸布を掻き分け外の光の中に姿を消すと男はその場に座り込む。
若い者に支えられて立ち上がると初めて全身から汗が噴き出していることに気が付いた。
老人の名は“闇”。
多くの歳月に多くの名を名乗って生きたため自分の名には興味が無い。
だから、人々が“闇”と呼ぶのを否定はしない。
麓から伸びる参道は全て表神殿前の広場に向かっている。
広場には出店が立ち並び、人並みを整理する神殿兵が声を枯らしている。
広場を抜けると名物である鮮やかな赤磨石で作られた広い参詣階段が表神殿まで伸びている。
参詣客の半分は表神殿で参詣を済まして帰るが、より熱心な信者はさらに長く伸びる灰摩石の回廊階段を登って、大地の恵みを表す黒磨石の祭場に跪いて茶磨石で作られた中神殿に祈りを捧げる。
さらに熱心な信者や厄払いを望む信者は、虚心を表す白に包まれた長い階段を登り、這い松の尾根に立つ白摩石の奥神殿の前で神官に祈祷を挙げて貰う。
祈祷待ちの信者の列は長蛇の列となり、奥神殿前の白磨石で作られた広場を出て、表神殿の階段まで続いている。
並ぶ人々は座布団や敷布を携え、石畳や階段に静かに腰を下ろして弁当を広げたり、教義書を静かに黙読したり、小声で談笑したりと思い思い穏やかに流れる時を楽しんでいた。
老人は延々と伸びる階段を見上げて舌打ちする、正確には階段を感じ取って舌打ちしていた。
魔力を体内に満たして細胞を活性化しているが、二百年を超える肉体はすでに限界が迫っている。
常人でも五点鐘(五時間)を要する登りは正直辛い。
これから起こる事を考え、最小限の魔法で身体の重さを減らし、二本の足を使うことにした。
穏やかな人々の列の脇を祈場から帰る信者の流れに逆らって灰色のマントを纏った老人が黙々と身体を引き摺って歩く。
老人が登り始めてから約六点鐘後、神官兵が老人に気付いたのは、奥神殿の目と鼻の先である白い高石塀で囲まれた祈場の入口であった。
出口から無理矢理入ろうとする老人を布袋で覆った槍の穂先で制し、無理矢理中に入ろうとする老人を止めた。
布袋を彩る組紐飾りがゆったりと揺れている。
「ご老人、順を護って下さい」
神官兵が丁重に笑みを浮かべて注意する。
老人が煩らわしげに指を振ると神官兵が五リーグ(人の背の五倍)ほど吹き飛ばされ石塀に打ち付けられる。
信者達の悲鳴の中、緊急事態を知らせる警笛が吹き鳴らされ穂先を覆っていた布袋が一斉に取り払われた。
周囲の神官兵が集まり剥きだしの穂先が老人を襲う。
信者達は無数の槍で貫かれる老人の姿を想像して目を覆うが、再び目を開けた時に見た光景は予想に反して無傷で立つ老人と気を失って倒れている神官兵の姿であった。
「魔道士だ」
だれかの叫び声に逃げ出す信者、厳粛なはずの祈場が混乱の場と化した。
混乱に乗じた老人は祈場に入り、奥神殿の祭壇への階段に一歩足を掛ける。
信者への誤射を恐れて控えていた弓兵が一斉に矢を放つ。
風の刻印が成された無数の鏃が神速の早さで老人に襲い掛かる。
が、矢は老人に至る前に失速し、力なく祈場の石畳の上に落ちて鈍い音を起てる。
慌てて矢を番え直した弓兵の頭上に雷球が現れ、無数の稲妻が弓兵に降り注ぐ。
動く者が居ないことを確認して、再び老人は何事も無かった様に階段を上って行く。
完全武装した神官兵5千が突然消え、上位の神職者達が神殿の屋根を吹き飛ばしながら大天使を召喚した。
大天使は健闘したものの、七日目には身体の半分が削り落されその機能をほぼ失う。
大天使の腹に太い土の槍が撃ち込まれ、大天使の遺骸が奥神殿の階段から崩れ落ちる。
老人は大扉を開き、奥神殿の中央に安置された宝珠に歩み寄った。
宝珠の名前は”時”、望む過去の時点の自分に、今の魂を送り届ける効能が有ると言われている。
封印を解く為の呪文を老人が唱え始めたそのとき、薄暗い奥神殿が俄かに明るくなり老人の背を大火球が襲った。
「邪魔じゃ爺」
上空に邪悪な笑みを浮かべた老婆が現れ、無人の奥神殿の大半が消し飛び、老人も火炎に巻き込まれる。
老婆の名は“炎”。
“闇”と同じく齢二百年を重ねた魔女である。
己の肉体の衰えを感じ、“闇”と同じく時の神殿の宝珠に目を付けていた。
新たな戦いが始まる。
炎を切り裂いて無数の瓦礫が老婆を襲い掛かる。
神殿と魔道士との戦いとは違い、魔女と魔道士の戦いは拮抗したものとなった。
様々な魔法が繰り出され、戦いは空の月が一巡するまで続いた。
炎の爆風と地揺れが周辺国まで広がり、二億の住民が難民となって逃げ出す。
中央大陸全土に混乱が広がり、略奪と殺戮が至る所で発生し反逆と粛清が混乱に輪をかける。
魔力を補充するための魔法石を使い尽くした二人は、最後に切り札である自身の持つ最高魔法である「極闇」と「灼熱」を発動した。
大陸全土を焦土と化す筈のその魔法が放たれた瞬間、瓦礫と化した神殿が青く輝き、青い光が一瞬で周囲の空間を二人共々飲み込んで行く。
一瞬の後、深い静寂が訪れ全てが消え去っていた。巨大な滑面の窪地の底には青い光を湛えた“時の宝珠”がただ一つ残されていた。
この戦いは、後の世で“時の厄災”と呼ばれ、歴史書の1頁に残ることとなる。
消えた五千の神官兵は中央大陸各所で見つかったが、懸命の捜索に関わらず、老人と老婆は発見されなかった。
赤道直下にありながら、万年雪を頂くサナル山から吹き降ろす風が針葉樹と広葉樹が混在する森を吹き抜けて、神域に相応しい清澄な空気をもたらしている。
神殿前の扇状に広がる“時の町”にも参詣者が溢れ返り、客寄せの口上や威勢の良い呼び込み声が参道沿いの店先で溢れ、町は活気に満ちていた。
ただ、信仰とは縁遠い者達が住む夜に目覚める一画がある。
そんな場所の裏通り、まだ静かな酒宿の階段を一人の老人が下って来る。
帳場を預かっていた男が緊張しながら不安げに老人を見上げる。
昨夜は女も取らずに1人部屋で酒を飲んでいた客である。
帳場の後の控室で寝ている若い者を静かに起こす。
元締めから手出しを厳禁されているが用心は怠らない、ここで長生きするための必須の習慣である。
老人はマントのフードを深く被っていたが、フードの奥の痩せた老人の目は白濁して焦点を結んでおらず、その白い髪と相まって、死者と相対している気分になる。
老人が戸布を掻き分け外の光の中に姿を消すと男はその場に座り込む。
若い者に支えられて立ち上がると初めて全身から汗が噴き出していることに気が付いた。
老人の名は“闇”。
多くの歳月に多くの名を名乗って生きたため自分の名には興味が無い。
だから、人々が“闇”と呼ぶのを否定はしない。
麓から伸びる参道は全て表神殿前の広場に向かっている。
広場には出店が立ち並び、人並みを整理する神殿兵が声を枯らしている。
広場を抜けると名物である鮮やかな赤磨石で作られた広い参詣階段が表神殿まで伸びている。
参詣客の半分は表神殿で参詣を済まして帰るが、より熱心な信者はさらに長く伸びる灰摩石の回廊階段を登って、大地の恵みを表す黒磨石の祭場に跪いて茶磨石で作られた中神殿に祈りを捧げる。
さらに熱心な信者や厄払いを望む信者は、虚心を表す白に包まれた長い階段を登り、這い松の尾根に立つ白摩石の奥神殿の前で神官に祈祷を挙げて貰う。
祈祷待ちの信者の列は長蛇の列となり、奥神殿前の白磨石で作られた広場を出て、表神殿の階段まで続いている。
並ぶ人々は座布団や敷布を携え、石畳や階段に静かに腰を下ろして弁当を広げたり、教義書を静かに黙読したり、小声で談笑したりと思い思い穏やかに流れる時を楽しんでいた。
老人は延々と伸びる階段を見上げて舌打ちする、正確には階段を感じ取って舌打ちしていた。
魔力を体内に満たして細胞を活性化しているが、二百年を超える肉体はすでに限界が迫っている。
常人でも五点鐘(五時間)を要する登りは正直辛い。
これから起こる事を考え、最小限の魔法で身体の重さを減らし、二本の足を使うことにした。
穏やかな人々の列の脇を祈場から帰る信者の流れに逆らって灰色のマントを纏った老人が黙々と身体を引き摺って歩く。
老人が登り始めてから約六点鐘後、神官兵が老人に気付いたのは、奥神殿の目と鼻の先である白い高石塀で囲まれた祈場の入口であった。
出口から無理矢理入ろうとする老人を布袋で覆った槍の穂先で制し、無理矢理中に入ろうとする老人を止めた。
布袋を彩る組紐飾りがゆったりと揺れている。
「ご老人、順を護って下さい」
神官兵が丁重に笑みを浮かべて注意する。
老人が煩らわしげに指を振ると神官兵が五リーグ(人の背の五倍)ほど吹き飛ばされ石塀に打ち付けられる。
信者達の悲鳴の中、緊急事態を知らせる警笛が吹き鳴らされ穂先を覆っていた布袋が一斉に取り払われた。
周囲の神官兵が集まり剥きだしの穂先が老人を襲う。
信者達は無数の槍で貫かれる老人の姿を想像して目を覆うが、再び目を開けた時に見た光景は予想に反して無傷で立つ老人と気を失って倒れている神官兵の姿であった。
「魔道士だ」
だれかの叫び声に逃げ出す信者、厳粛なはずの祈場が混乱の場と化した。
混乱に乗じた老人は祈場に入り、奥神殿の祭壇への階段に一歩足を掛ける。
信者への誤射を恐れて控えていた弓兵が一斉に矢を放つ。
風の刻印が成された無数の鏃が神速の早さで老人に襲い掛かる。
が、矢は老人に至る前に失速し、力なく祈場の石畳の上に落ちて鈍い音を起てる。
慌てて矢を番え直した弓兵の頭上に雷球が現れ、無数の稲妻が弓兵に降り注ぐ。
動く者が居ないことを確認して、再び老人は何事も無かった様に階段を上って行く。
完全武装した神官兵5千が突然消え、上位の神職者達が神殿の屋根を吹き飛ばしながら大天使を召喚した。
大天使は健闘したものの、七日目には身体の半分が削り落されその機能をほぼ失う。
大天使の腹に太い土の槍が撃ち込まれ、大天使の遺骸が奥神殿の階段から崩れ落ちる。
老人は大扉を開き、奥神殿の中央に安置された宝珠に歩み寄った。
宝珠の名前は”時”、望む過去の時点の自分に、今の魂を送り届ける効能が有ると言われている。
封印を解く為の呪文を老人が唱え始めたそのとき、薄暗い奥神殿が俄かに明るくなり老人の背を大火球が襲った。
「邪魔じゃ爺」
上空に邪悪な笑みを浮かべた老婆が現れ、無人の奥神殿の大半が消し飛び、老人も火炎に巻き込まれる。
老婆の名は“炎”。
“闇”と同じく齢二百年を重ねた魔女である。
己の肉体の衰えを感じ、“闇”と同じく時の神殿の宝珠に目を付けていた。
新たな戦いが始まる。
炎を切り裂いて無数の瓦礫が老婆を襲い掛かる。
神殿と魔道士との戦いとは違い、魔女と魔道士の戦いは拮抗したものとなった。
様々な魔法が繰り出され、戦いは空の月が一巡するまで続いた。
炎の爆風と地揺れが周辺国まで広がり、二億の住民が難民となって逃げ出す。
中央大陸全土に混乱が広がり、略奪と殺戮が至る所で発生し反逆と粛清が混乱に輪をかける。
魔力を補充するための魔法石を使い尽くした二人は、最後に切り札である自身の持つ最高魔法である「極闇」と「灼熱」を発動した。
大陸全土を焦土と化す筈のその魔法が放たれた瞬間、瓦礫と化した神殿が青く輝き、青い光が一瞬で周囲の空間を二人共々飲み込んで行く。
一瞬の後、深い静寂が訪れ全てが消え去っていた。巨大な滑面の窪地の底には青い光を湛えた“時の宝珠”がただ一つ残されていた。
この戦いは、後の世で“時の厄災”と呼ばれ、歴史書の1頁に残ることとなる。
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