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19 実地訓練開始 その3
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「作戦なんて不要ですわ。片っ端から討伐するだけですわ」
夕食後、レオさんの提言で作戦会議が開かれた。
場所は何故か僕の部屋で、議論は最初から暗雲が立ち込めている。
兵士や冒険者からの助言はあるものの、
①パーティーで行動する
②西門で確認を受けてから町の外へ出る
③夜明け前に町の外へは出ない
④日没前に町へ戻って来る
⑤地図に示された区域の外へは出ない
この五つのルールを護れば、十日間の実地訓練の期間、生徒は自由に行動してよいことになっている。
勿論外へ出ないで部屋で一日寝てることも可能なのだが、馬鹿なことを聞くなと先生に怒られてしまった。
学院は生徒が自主的に作戦を考えることも訓練の一環と考えているようで、地図とメモ帳、白紙の予定表が配られている。
他のパーティーは自主的に集まって作戦会議を開いているのに、僕等のパーティーは誰も言い出さなかった。
見兼ねたレオさんが、皆に声を掛けて集めてくれたのだ。
当然食堂も談話室も他のパーティー達で埋まっているので、何となく僕の部屋に集まったのだ。
「そうですわ。私達の実力なら小賢しい作戦なんて不要ですわ」
「ドーンとやって、ガーンと叩いて、ガツンと討伐するだけですわ」
「・・・あははは」
レオさんが顔を引き攣らせている。
僕も三人に賛成だ、この三人がいる時点で作戦自体が無意味だと思う。
「はい、お茶をどうぞ」
部屋でお茶の準備をして寛いでいた時に、レオさんから声が掛かった。
一人だけお茶を飲むのも心苦しいので、人数分を煎れ直した。
「ほう、影茶か。美味いな」
流浪の民が好むお茶で、森の日陰に群生するコラン草を煎じたお茶なので、影茶と呼ばれている。
ミロの店で食後に振る舞うお茶なのだが、ほとんど僕の役割になっており、影茶の煎れ方はプロ級だ。
気持ちを落ち着かせる効果もあると聞く。
「まあ、初めての味ですが美味しいですわ」
「ええ、香りも控えめで落ち着きますわ」
「影茶と言うのですね。学院に帰ったらメイドに調べさせましょう」
「へー、聞いたことはあるけど、こんな味なんだ」
「ユーリ君の煎れ方も上手いですよ」
「普通のお茶と何か違うのか」
腹に入れば何でも良いウィルを除いて好評のようだ。
ルイーズ達も嬉しそうに飲んでいる。
どうせ作戦会議なんて無駄なので、気になっていたことをジュリアさんに聞いてみることにした。
「ジュリアさん、森の雰囲気が変な気がするんです。それと東門と西門とじゃ違う気がしたんですが、どうなんでしょうか」
正確には、森の中の光と影の力が弱まっているのを感じたのだ。
見えない霧が覆っている様な感じで、東門に近付くほど酷くなった。
肉眼で見ても全く判らない感覚的なものなのだが、気になって仕方がない。
しかも、町に入るとその感覚は無くなるのだ。
「ほう、それは邪素だな、ユーリは邪素を感じているんだよ。森の奥に邪素溜まりと呼ばれる邪素の泉が有って、そこから邪素が外に流れ出ているんだ。東門の方が邪素溜まりに近いから、その差を感じたんだろな」
「私は何も感じませんわよ」
「ええ私も」
「私は・・、空気が重たくなった感じがしましたわ。でも町に入ったらその感覚が無くなりましたので、気の所為かと思っていました」
「邪封の結界が塀に張ってあるんのさ。平民が邪素を長年浴び続けると、命力を奪われて病気になるんだよ。聖都じゃ女神の丘が強い結界になっているから普段感じ無いのさ」
「東門の近くに野犬が多かったのも、それが影響してるんですか」
「ああ、邪素は奴らの栄養みたいな物なんだろうさ、邪素溜まりに近ずくほど大型の魔獣が多くなるんだよ」
「ジュリアさん、それって西門よりも東門の方が大型魔獣が多いってことですよね」
黙って話を聞いていたウィルが食い付いて来た。
「ああ、その通りだ」
「それなら、東門から出て魔獣を狩りましょうよ」
「えっ、出発の確認は西門だぞ」
「うーん、西門から出たら、直ぐに戻って町の中を横切りましょうよ」
「ウィル、それって狡なんじゃないか。僕はやだよ」
「ええ、モラルを乱す悪い行いの様な気がしますわね」
「ええ、卑怯者と後ろ指を指されそうな」
「町の中に戻っちゃ駄目ってルールはないぞ。俺はウィルの案に賛成」
「でも戻ったら、先生が僕達の居場所を把握できなくなるよ」
「それは先生の都合でルールじゃないぜ」
「私は平民の意見に賛成するわ」
『えっ!ルイーズ』
「御爺様が卑怯者と罵るのは負け犬の遠吠えだと良くおっしゃっていたわ。人と同じ事を考える馬鹿は生き残れないとも。ルールに定められていない常識は、モラルじゃなくて錯覚だそうよ。戻るなとか、東門から出発するなとは、一言も言われていないわ。私は賛成だわ、面白そうじゃない」
三対三なので、ジャンケンの総当たり戦で決めることにした。
ルイーズ、ソフィア、クロエの三人が異様に弱く、僕とウィルが負け知らずだったので、東門出発に決まった。
翌日の夜明け前、他のパーティーが続々と西門前に集まっている。
夜明けと同時に教師が西門で生徒を確認して送り出す。
「ウィル、ユーリ、タナス、ルイーズ、ソフィア、クロエだな。良し出発しろ」
僕達は、全員クルリと逆方向を向き東門に向かって町の中を走り出した。
「えっ、おまえら、何処へ行くんだ」
作戦は昨日と同じ、ルイーズ達が先行して、九十歩離れて僕達が付いて行く。
現れる魔獣が大型の魔犬になり、魔猪も混じりはじめた。
相手は強くなったが、魔獣が先行する三人の厄災の様な炎と雷から必死に逃れてくる状況は同じなので、待ち伏せして、無防備な相手を僕達がばっさりと倒す。
魔獣を倒した後は、先生から消化用の水の魔道具を借りて来ているので、周囲の火を一生懸命消して回る。
火消し作業の方が大変なくらいだったが、それでも昼前までに、魔犬十五匹、魔猪三匹を倒した。
ウィルとタナスが手早く解体を終え、ジュリアさんが町へ向かう村人の荷車を捉まえて、昨日懇意になった買取屋へ手間賃を払って運んで貰った。
うん、僕は役立たずだった。
学院生の実地訓練は住民に周知してあったらしく、村人達は快く引き受けてくれた。
轍の刻まれた荷車道脇の休憩小屋で昼飯の準備を始める。
食材は現地調達、これも訓練の一環らしい。
ウィルとタナスとジュリアさんと僕が森の中から食材を集めて来た。
芋、茸、木の実、果実、葉、根、草、一緒に歩いていても僕には全然判らなかったのだが、三人は藪を掻き分け直ぐに探し当てた。
肉は魔猪の肉を取り分けてあった物を使う。
お嬢様三人組同様、僕は完全な役立たずだったので、罪滅ぼしに料理を請け負うことにした。
ミロの店で多少手伝いをしていたので、人並みの料理はできる。
芋と茸は薄切りにして牛肉と一緒に炒め、木の実と果実と根は刻んでスープに、葉と草は軽く煮て取り出し、サラダ替わりにする。
夕食後、レオさんの提言で作戦会議が開かれた。
場所は何故か僕の部屋で、議論は最初から暗雲が立ち込めている。
兵士や冒険者からの助言はあるものの、
①パーティーで行動する
②西門で確認を受けてから町の外へ出る
③夜明け前に町の外へは出ない
④日没前に町へ戻って来る
⑤地図に示された区域の外へは出ない
この五つのルールを護れば、十日間の実地訓練の期間、生徒は自由に行動してよいことになっている。
勿論外へ出ないで部屋で一日寝てることも可能なのだが、馬鹿なことを聞くなと先生に怒られてしまった。
学院は生徒が自主的に作戦を考えることも訓練の一環と考えているようで、地図とメモ帳、白紙の予定表が配られている。
他のパーティーは自主的に集まって作戦会議を開いているのに、僕等のパーティーは誰も言い出さなかった。
見兼ねたレオさんが、皆に声を掛けて集めてくれたのだ。
当然食堂も談話室も他のパーティー達で埋まっているので、何となく僕の部屋に集まったのだ。
「そうですわ。私達の実力なら小賢しい作戦なんて不要ですわ」
「ドーンとやって、ガーンと叩いて、ガツンと討伐するだけですわ」
「・・・あははは」
レオさんが顔を引き攣らせている。
僕も三人に賛成だ、この三人がいる時点で作戦自体が無意味だと思う。
「はい、お茶をどうぞ」
部屋でお茶の準備をして寛いでいた時に、レオさんから声が掛かった。
一人だけお茶を飲むのも心苦しいので、人数分を煎れ直した。
「ほう、影茶か。美味いな」
流浪の民が好むお茶で、森の日陰に群生するコラン草を煎じたお茶なので、影茶と呼ばれている。
ミロの店で食後に振る舞うお茶なのだが、ほとんど僕の役割になっており、影茶の煎れ方はプロ級だ。
気持ちを落ち着かせる効果もあると聞く。
「まあ、初めての味ですが美味しいですわ」
「ええ、香りも控えめで落ち着きますわ」
「影茶と言うのですね。学院に帰ったらメイドに調べさせましょう」
「へー、聞いたことはあるけど、こんな味なんだ」
「ユーリ君の煎れ方も上手いですよ」
「普通のお茶と何か違うのか」
腹に入れば何でも良いウィルを除いて好評のようだ。
ルイーズ達も嬉しそうに飲んでいる。
どうせ作戦会議なんて無駄なので、気になっていたことをジュリアさんに聞いてみることにした。
「ジュリアさん、森の雰囲気が変な気がするんです。それと東門と西門とじゃ違う気がしたんですが、どうなんでしょうか」
正確には、森の中の光と影の力が弱まっているのを感じたのだ。
見えない霧が覆っている様な感じで、東門に近付くほど酷くなった。
肉眼で見ても全く判らない感覚的なものなのだが、気になって仕方がない。
しかも、町に入るとその感覚は無くなるのだ。
「ほう、それは邪素だな、ユーリは邪素を感じているんだよ。森の奥に邪素溜まりと呼ばれる邪素の泉が有って、そこから邪素が外に流れ出ているんだ。東門の方が邪素溜まりに近いから、その差を感じたんだろな」
「私は何も感じませんわよ」
「ええ私も」
「私は・・、空気が重たくなった感じがしましたわ。でも町に入ったらその感覚が無くなりましたので、気の所為かと思っていました」
「邪封の結界が塀に張ってあるんのさ。平民が邪素を長年浴び続けると、命力を奪われて病気になるんだよ。聖都じゃ女神の丘が強い結界になっているから普段感じ無いのさ」
「東門の近くに野犬が多かったのも、それが影響してるんですか」
「ああ、邪素は奴らの栄養みたいな物なんだろうさ、邪素溜まりに近ずくほど大型の魔獣が多くなるんだよ」
「ジュリアさん、それって西門よりも東門の方が大型魔獣が多いってことですよね」
黙って話を聞いていたウィルが食い付いて来た。
「ああ、その通りだ」
「それなら、東門から出て魔獣を狩りましょうよ」
「えっ、出発の確認は西門だぞ」
「うーん、西門から出たら、直ぐに戻って町の中を横切りましょうよ」
「ウィル、それって狡なんじゃないか。僕はやだよ」
「ええ、モラルを乱す悪い行いの様な気がしますわね」
「ええ、卑怯者と後ろ指を指されそうな」
「町の中に戻っちゃ駄目ってルールはないぞ。俺はウィルの案に賛成」
「でも戻ったら、先生が僕達の居場所を把握できなくなるよ」
「それは先生の都合でルールじゃないぜ」
「私は平民の意見に賛成するわ」
『えっ!ルイーズ』
「御爺様が卑怯者と罵るのは負け犬の遠吠えだと良くおっしゃっていたわ。人と同じ事を考える馬鹿は生き残れないとも。ルールに定められていない常識は、モラルじゃなくて錯覚だそうよ。戻るなとか、東門から出発するなとは、一言も言われていないわ。私は賛成だわ、面白そうじゃない」
三対三なので、ジャンケンの総当たり戦で決めることにした。
ルイーズ、ソフィア、クロエの三人が異様に弱く、僕とウィルが負け知らずだったので、東門出発に決まった。
翌日の夜明け前、他のパーティーが続々と西門前に集まっている。
夜明けと同時に教師が西門で生徒を確認して送り出す。
「ウィル、ユーリ、タナス、ルイーズ、ソフィア、クロエだな。良し出発しろ」
僕達は、全員クルリと逆方向を向き東門に向かって町の中を走り出した。
「えっ、おまえら、何処へ行くんだ」
作戦は昨日と同じ、ルイーズ達が先行して、九十歩離れて僕達が付いて行く。
現れる魔獣が大型の魔犬になり、魔猪も混じりはじめた。
相手は強くなったが、魔獣が先行する三人の厄災の様な炎と雷から必死に逃れてくる状況は同じなので、待ち伏せして、無防備な相手を僕達がばっさりと倒す。
魔獣を倒した後は、先生から消化用の水の魔道具を借りて来ているので、周囲の火を一生懸命消して回る。
火消し作業の方が大変なくらいだったが、それでも昼前までに、魔犬十五匹、魔猪三匹を倒した。
ウィルとタナスが手早く解体を終え、ジュリアさんが町へ向かう村人の荷車を捉まえて、昨日懇意になった買取屋へ手間賃を払って運んで貰った。
うん、僕は役立たずだった。
学院生の実地訓練は住民に周知してあったらしく、村人達は快く引き受けてくれた。
轍の刻まれた荷車道脇の休憩小屋で昼飯の準備を始める。
食材は現地調達、これも訓練の一環らしい。
ウィルとタナスとジュリアさんと僕が森の中から食材を集めて来た。
芋、茸、木の実、果実、葉、根、草、一緒に歩いていても僕には全然判らなかったのだが、三人は藪を掻き分け直ぐに探し当てた。
肉は魔猪の肉を取り分けてあった物を使う。
お嬢様三人組同様、僕は完全な役立たずだったので、罪滅ぼしに料理を請け負うことにした。
ミロの店で多少手伝いをしていたので、人並みの料理はできる。
芋と茸は薄切りにして牛肉と一緒に炒め、木の実と果実と根は刻んでスープに、葉と草は軽く煮て取り出し、サラダ替わりにする。
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