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高年期[一学期編]
気分リフレッシュ!・・・ん?ゾワリ!?
しおりを挟むあー最高!大きなビニールハウスの様な年中暖かな空気に包まれてて、ハーブの爽やかな匂いが漂い、なんとも居心地がいい~ずっとここに居たいなぁ~
「ふふ・・・薫風、そんなにここが気に入ったの?」
「うん!凄いですね~。ハーブティーに使われる葉はかなりの種類があるのに、ここのハーブ園にはほぼ全種類が育てられてるんですから!気温や湿度などもしっかり管理されてるし・・・とにかく凄いんです!」
「薫風くん嬉しそうだね!いやぁ~笑顔可愛い!こっちが癒されるわな!」
「・・・少し、離れて、くれませんか?・・・神馬さん?」
「わぁ~・・・怖いよ流依くん。いいじゃないか~僕の褒美だよ?」
「いや、違いますから。」
「うん、神馬さんが無理矢理したんでしょ?」
「うぅぅ~・・・兄弟で俺を責めないでくれぇ~」
まったく・・・この人の一言一言が呆れてしまう事ばかり言うからテンションが下がってしまうよ。
あ、そうそう、あまりの人混みに皆と離れ離れになりました。流依兄さんと手を握ってたので兄さんとは離れなかったけど一時神馬さんとは離れてしまった。が、執念なのか、すぐ合流した。やれやれ・・・
ん?・・・なーんかどっかで見たことのあるシルエットが前に・・・?
それは神馬さんも気付いたらしく「あっ!」と声を出して指を指していた。・・・ねぇ、人に向けて指を向けちゃダメですよー?
「政!政も来ていたのか!」
「爽か。・・・ん?八乙女兄弟も一緒か。」
「えっ!?神馬先生!」
「その隣の子が政を捕まえたの子だね!ちゃんとエスコートしてやれよ!」
「・・・ああ。お前は上手く薫風を捕まえたらしいな・・・」
2人の教師が僕たちをそっちのけにして話始めた。・・・麻生川さんの腕にがっつり捕まってるのがデート相手のようだね。えっと・・・確かバドミントン部の子?細身で背が高くて好青年だなぁ~。
「薫風、今のうちに先へ進もっか。」
「あ、うん。そうだね!」
未だに話してる教師2人をほっといてまだ見てない所へと行く。
「ふふふ・・・」
ゾワッ!?
「っ!!?」
「ん?どうしたの薫風?」
「あ、・・・いや、気のせいかな・・・」
「・・・」
なんか背筋がゾワッとしたんだけどな・・・一瞬だし、気のせい、だよね。
なんか以前にも感じた事があるこの気持ち悪い感じが・・・??
思い込んでた時にギュッと流依兄さんに手を握られ、ふと意識が現実に戻る。・・・それから兄さんと色々なハーブを見て回る。
後に神馬さんが僕の背中に飛び付いてきて仕方なく3人で周り始めた。あ、後にちゃんと兄さんがベリッと神馬さんを離してくれたよ?ずっとくっつかせるわけないよね。
・・・だいたい全て見周ったところでお土産売り場に行く。あの鬼龍院さんが飲ませてくれたストレスに効くブレンドティーも売ってる。美味しかったから買っていこうかな。
「兄さん、何か気になったものはある?」
「ん~・・・このシトラスミントティーとか良いかな。季節によって仕込む花が違うみたいだし興味ある。薫風は?」
「僕はハイビスカスやアメリカンジンセンなとが入ってるあのブレンドティーがいいなぁ~」
「じゃあそれと・・・」
「ねーねーまだ買うの?結構な量なんだけど?」
「・・・そうですね。あとこれとこれを・・・」
神馬さんなんか無視無視。荷物ちゃんと持ってねー。
「は~・・・満足。すごく楽しかった・・・」
「ふふ。薫風すごく楽しそうだったね。まぁ・・・何事もなくて良かったよ。」
「・・・ああ、そうだね~。接近してくるかと思ったんだけどね。」
「・・・?」
なんか話が後半噛み合わないんだけど気のせい?誰かと待ち合わせしてたとか?
・・・あ、ちょっとトイレ・・・試飲の飲み過ぎかな?
「ごめん兄さん、神馬さん。トイレ行ってくる。」
「あー俺も行くよー!」
「じゃあ僕はあそこのベンチで待ってるよ。このあと昼食食べに行こう。」
「わかったー」
そう言って何故か神馬さんと一緒にトイレへ・・・
ゾワッ!?
「っ!」
「ん?どうした薫風くん?」
「あ、いや・・・早く行きましょうか・・・」
「・・・」
なんか険しい顔されたけど、何か?いやとりあえずトイレへ・・・
・・・え?何で男子トイレも個室?い、いや別にそれは大歓迎だが・・・金、かけすぎてない?女子トイレじゃあるまいし・・・
ん?あぁ神馬さんも少し呆気に取られてるね。同じ考えを持ったらしい。更に同じくトイレに用がある人たちが入ってきては呆気にとられていた。・・・うん、ここのトイレ異常だよね?そこまでプライバシー守る?なんか気持ち悪い。
と、とりあえず用を足そう。
・・・
・・・ん?
用を足して出てきたんですが・・・神馬さんは?
と、とりあえず手を洗って・・・外、へ・・・
「やぁ、薫風くん。また会えたね~」
「・・・なんであんたがここにいるんだ?」
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