R１８の乙女ゲーに男として転生したら攻略者たちに好かれてしまいました

高年期[夏休み編]

どこへ行ってもテンプレはついてくる

いやぁ～プール最高！日焼けは気になるが仕方ない！





「そろそろ室内に入って休憩しませんか？」

「あ、それ賛成～！だいぶ泳いだから疲れたよ～」

「万純くん、何言ってるんだい？ずっと僕の肩をビート板のように使ってた奴が・・・」

「いいじゃないか～別に減るもんじゃないし！それより薫風くん、もう少し太ったらどうだい？」

「仕方ないだろ？食べても筋トレしても体型変わらないんだから・・・」

「あ、ごめん気にしてた系・・・？」

「・・・」







仕方ないじゃないか・・・ご飯だって流依兄さんと同じ量食べてるはずが全然太らないし、腕立てとか腹筋やっても華奢な体型はなんも変わらないんだから！






とりあえず中に入ろうという事でパーカーを羽織り室内の休憩所へと行く。すると・・・








「あの・・・や、八乙女薫風くん、ですか・・・？」

「はい？」






皆で歩いて移動してると、後ろから女性に声をかけられた。・・・フルネーム？






うしろを振り向くと小柄でオロオロしてる黒髪のスクール水着を着ている女の子が少し打つ見向いて立っていた。・・・どっかで見た事が・・・




・・・




・・・あっ！







「あ、愛ちゃん？・・・佐藤愛ちゃん？」

「！お、覚えててくれたの？」

「あ～・・・久しぶりだね。小学生以来だから４年ぶりだね！」

「うん！・・・薫風くん、凄くかっこよくなったね。小学生の時も思ってたけど。」

「ん、有難う。」







うわぁ～懐かしい！小学校の時に同じく美化委員にずっと６年間一緒にやってたから覚えてる！






「愛ちゃんも可愛くなったね。まぁその気の弱さは変わらずかな？」

「ふふ・・・誉め言葉として受け止めるよ。それにしても本当に久しぶりだね。」

「薫風くん、その可愛い子は誰だい？」






ああ、懐かしくてつい話し込んで皆の事を忘れてた・・・





「愛ちゃん、紹介するよ。今、僕は聖陵高等学校に通ってるんだ。そして学校の親友で右から順に越名万純くん、邪答院紫音さん、御手洗麗華さん。後ろにいるのは僕の妹の真菜、そして真菜の友達の・・・」





紹介すると個々で挨拶をする。そして改めて愛ちゃんも自己紹介し、愛ちゃんも今日プールに来ていた友達を詳細した。






うわぁ～僕と万純くん、ハーレム～(笑)






「あと同じ学校に子鷹狩先輩がいるよ。あと驚く事に風間先輩が理事長に、五十嵐先輩が理事長秘書になって久々に会ったんだよ。」

「五十嵐先輩ってあの？美化委員でお世話になった？」

「そう、五十嵐銀徹先輩。他にも～」

「・・・薫風くん、積もる話はとりあえず移動してからにしない？」

「ん？」







あ～また話に盛り上がって周りを気にしなかった・・・






更に女子３人が増え休憩所へ。・・・あ、







「「うわぁ～・・・」」

「ちょっ!?２人ともっ、失礼ですわよ!?」

「だって紫音さん、・・・あれはさすがに「うわぁ」って気持ちになるよ。な、万純くん。」

「同感。」

「あぁ、愛ちゃん、あそこに子鷹狩先輩がいるよ？」

「あら、まぁ・・・・」

「ほら、愛ちゃんも「うわぁ」って気持ちになった。」

「薫風さん・・・わ、私もそうは思いますが口にしないほうが・・・」







・・・そう、休憩室に行ったは良いが・・・どこも満席だった。と、いうか人が密集しているのだ。・・・その中心にあの生徒会３人が・・・ああ、うんざりしてる顔で律儀に一人一人対応してる。てか、あしらってる？



この状況みたら誰だって「うわぁ」と思っちゃうでしょ・・・二階堂くんたち、御愁傷様です。



仕方なく外にあるパラシュートが刺してある円テーブルに座る。外は暑いのであまり人はいない。たまにミストシャワーが降ってくるのでそんなに死にそうに暑いって程ではない。







「愛ちゃんは今はどこの学校行ってるの？」

「私は普通の公立の学校だよ。薫風くんは頭が良いからエリート校だね。子鷹狩先輩もいるなんて羨ましいね。」

「・・・そう？」

「違うの？」








ごめん愛ちゃん。僕は天野くん以外の人に襲われた経験があるため頷けません。てか羨ましがらないで・・・




まぁゆっくり懐かしい話をしながら皆に小学生の話をしたり聞いたりして約1時間ジュースを飲みながら話して別れた。また夏休み中にここに来るらしいのでまた会えたら～っと最後は約束とは微妙な感じの約束？をして別れた。






「薫風兄様、今度は体育館で卓球しませんか？今学校で流行ってますの！」

「へぇ卓球か・・・いいんじゃないかな。皆はどう？」





周りも意義なしという事で体育館へと移動する。






と、その前に水着を脱がないとね。そして運動用にも着替えを持ってきたので私服には着替えません。





さて、先にシャワーを・・・うん、もちろん仕切りがあってほぼ個室だね。・・・いっ!?あー肩あたりがヒリヒリする・・・やはり日焼けしたみたいだなぁ～まぁ、女性と違って水着焼けは腰から下だから目立たないし、その点は男性って良いよねぇ。





「薫風く～ん、先に行って着替えて体育館に行ってるよ～。」

「あ、うんわかった～。」






元女子のせいかセミロングの髪や顔を洗うのにかなり時間をかけてしまう・・・前に兄さんに言われたんだよね。「薫風って一つ一つ丁寧に洗うね」って。それは褒めてるのか呆れてるのか、いや兄さんの場合は多分褒めてるんだろうけどね。






うん、あとは体を軽く流すだけ・・・







ガチャ・・・





ん？






「薫風・・・」

「へ？」

「やっと二人っきりになれたな・・・」






・・・は？あ、この声は・・・