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高年期[夏休み編]
☆悲惨な目に合った・・・
しおりを挟むいま、何時だろう・・・ずっと貫かれたまま何度か態勢を変えられながら声を殺して好き勝手されてるのですが・・・
口付けした時以外、卑猥な水音は僅かしか聞こえなかったが代わりに2人の荒い息遣いと・・・腰に打ち付けられた時の肌と肌がぶつかる音が部屋に響き渡る。
これはまだ克典が達してない事を示している。だから剛直のままずっと僕の中を掻き回している・・・どんだけ維持してるわけ?そしてどんだけ持久力あるの君?もうやだ、なんでこうなるんだよー・・・
「ん、んんっ!・・・あぅぅ、はぁ、はぁ、・・・ぅんんー!」
「あー気持ちいー・・・ふふ、薫風も気持ちいーみたいで俺、凄く満たされるよ。ずぅ~っとこのままでいたい・・・」
「かつ、のり・・・1回だけって・・・言ったよ、ね?」
「そうだねー。だからまだイってないよ?・・・だから薫風、まだまだ付き合って?ふふふ・・・」
「ひぁっ!あ、んんー!・・・うぅ、早、く・・・イってくれよー!」
「まーだ。はぁ・・・あー気持ちいー・・・」
何でまだイかないんだよー!初めて克典とやった時はこんなに長く持たなかったはず・・・荒い息を吐いてるからほんと我慢してるんだろうな・・・なんでそこまで拘るんだ?早く終わらせてくれー!
違和感で目が覚めた時、外が明るいなぁ~と思ったら、時刻はまだ4時半過ぎたところだった。夏の日の出は早い。
克典は僕より早く起きて僕の身体を弄んでいたらしい・・・指が中に入っても起きない僕って・・・どんだけ熟睡してたんだ?
そして克典から解放されたのは8時過ぎていた・・・克典、どんだけ耐えて僕の中にいたんだろう・・・やっと満足したのか僕の中に、かなり大量に注がれました。はい。抜かれた時にボタボタと溢れ出た気がした・・・僕の方は何度絶頂を味わったのだろうか・・・
もう、海に行く前にグッタリですよ・・・これ、どうすればいいの?
あ、執事さんが遠慮がちに訪ねてきた。きっと流依兄さんが気を使って指示を出してくれたのだろう。音や声がしなくなったのを見計らって訪ねてきた。・・・なんかもう、僕、消えたい・・・
そしてなんだか複雑・・・きっと流依兄さん、フラッグスのあの賞品の事があって克典の事に目を瞑ってくれたのだろう。
執事さんに促されグッタリしていた僕を克典が抱えて温泉へ行く。・・・移動は体が怠すぎて甘えてしまったが、それからはちゃんと自分でやります。自分の体は自分で洗いますよ。怠いだけで動けますから。もう克典の世話になりたくないし。・・・でも温泉に浸かってる時は必ず僕の後ろに回り抱き締めてきた。・・・うん、なにもしないなら許してあげるよ。
腰が怠いなか、二人で広間へ行くと流依兄さん以外みんな席に着いて先に朝食を取っていた。
「おはよう!朝から温泉かい?朝風呂もいいね~!」
「おはよう!万純くん。それに皆も・・・ゆっくり眠れたかな。」
「ごきげんよう薫風さん。皆さんと夜盛り上がってしまい少し寝不足気味ですわ。」
「ごきげんよう薫風くん!あー女子会楽しかったですわ!麗華さんの意外な話・・・」
「ご、ごきげんよう八乙女さん。ちょっと陽南さん・・・その事はご内密に・・・」
うん。皆ちゃんと休めたようで良かったよ。
・・・僕だけか。休む筈が疲れる羽目になったのは・・・。いや兄さんもか。まだ来てないって事は寝てるかまだ終わってないかだからね。
「僕は兄さんが来てから海に向かうから先に皆行ってて。真菜たちを頼んで良いかな。」
「もちろん!変な虫が付かないよう目を光らせておくよ!」
「・・・克典、あんたも宜しくね?」
「わぁー、あんた呼ばわりされたの初めてだよ。・・・まぁご褒美もらえたし、薫風の言うとおりにしてあげるよ。」
「!鳳さん!?その話詳しく・・・」
「んー?花塚さん、気になるの?」
「っ!陽南さんステイ!克典、いらない事、喋ったら・・・今度こそ克典とは距離をとるからね!」
「「はーい。」」
「・・・二人とも仲良いの?」
「「いや、全然。」」
声、ハモってるよ?気が合うのかあの二人。意外な・・・いや、ズル賢い所が似てるかも?陽南さん、頼むから克典に構わないで?なんか2人が手を組と、なんか厄介な気がしてならないからさ。・・・頼むよ?
でも未だに陽南さんに効きそうな罰が思い付かないんだよね。
無視をする?そうすると僕の方が都合が悪いんだよね。二階堂ルートと子鷹狩ルートはなんとなく覚えてるけど、他の人達のイベントがわからないんだよね。いつ、どこでフラグが立つかわからないし何処でイベントが発生するかわからないからね・・・陽南さんに聞いてフラグに引っ掛からない、または折る感じで、あまり関わりたくないんだよね。・・・何故か僕にイベント発生してくるし。
・・・できるだけ攻略者と関わらないようにすれば陽南さんの欲求を満たすことがなくなるんだけど・・・何故か誰か必ず絡んでくるんだよね~・・・風間くんはしつこいし、生徒会の奴らも何か理由つけて近寄ってくるし、銀徹さん、愛翔さんは僕の前兄だから僕から関わってるし、体育教師は教師ってのがあり関わらないのは無理なんだよね・・・克典は義兄弟だし。
できるだけあの子が喜びそうな事をしないようにするしかないのか。何か弱味でもあればいいのに・・・
皆がいなくなりベランダにある揺りかごのような椅子、ハンギングチェアに凭れてのんびり時間を過ごしていたら流依兄さんが広間に顔をだしてきた。
「流依兄さん!」
「!・・・薫風、どうしたんだい?皆と海に行かなかったの?」
「兄さんを待ってたんだ。もう片付いた?」
「そっか・・・僕を待っててくれたんだね。今やっと区切りがついたからご飯を食べにきたんだ。」
「そっか!じゃあご飯食べて少しゆっくりしたら海へ行こう!」
「そうだね。じゃあちょっと待っててね。」
少し疲れた顔をしていたが海へ行けるようだ。兄さんと海で泳ぐの楽しみにしてたんだよね~!早く行きたいな。
・・・それから兄さんは軽く遅めの朝食をとりベランダに来てハンギングチェアに揺られながら他愛ない話をして海へと向かった。
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