21 / 25
番外編2
ジェミーはお嬢様が大好き②
書いてたら意外とジェミーの話が長くなりました(汗)
しばらくお付き合いください
***********
公爵家で働きだし3年が経った。
お嬢様は大変……そう、たいっへんっ!すくすくと育ちました!
働き始めの頃、言葉遣いを侍女長に扱かれ、お嬢様の挨拶をして、夕方に衛兵さんがお迎えに来て一緒に夕食を作って食べ、そして一日が終わる。毎日があっという間に過ぎていったわ。
衛兵さんに初めて「お義父さん」と言った時のあの衛兵さんの顔がいまだに覚えている。衛兵さんが初めて涙を見せたのだ。叔母さんが亡くなった時や街の警備中に不慮の事故で友人が帰らぬ人となった時も、一切涙を流さなかった人が、私の一言で人目をはばからず無表情で涙を流してた姿は衝撃的で一生忘れることはないと思う。「嫌だった?」って聞いたら「嬉しくて言葉がでない」と言われ何故か私まで貰い泣きしたように泣いてしまった。だが、これが暫く酒のつまみネタに使われたのはいい思い出だ。衛兵、お義父さんは笑い話になろうが構わず、むしろ誇りに思ってるようでむしろ喜んでいた。まぁ、お義父さんは勤務態度も良いしトラブル対応もしっかりしてるので慕われてるので問題なかった。
そしてお義父さんと呼ぶようになって絆が深くなったかのように何でも話して本当の親子の様に仲良くなった。
侍女になって先輩侍女に難癖をつけられたり嫌がらせを受けたこともあるが………さすが公爵家というべきか、すぐ侍女長に情報がいくのか私に嫌がらせをしてきた先輩侍女たちはいなくなるか大人しくなった。流石の対応に少し不安を感じ侍女長に直接聞いてみた。なんだか私の対応が大げさな気がするのだがと。すると侍女長にこんな答えが帰ってきた。
「あなたは侍女の中で特別枠だからよ。」
「特別枠?」
私の変な質問に対し侍女長は嫌な顔もせず話してくれた。なんでもミヤルカーナ様の側に寄れるのは侍女の中で私だけなんだとか。今、私が「侍女辞めます」なんて言い出されたら大問題らしい。なんせミヤルカーナ様の世話は侍女長ですら手こずるのに私までいなくなったら大変なんだとか。………そこまで?
まぁ、確かにミヤルカーナ様が他の侍女と一緒に居たとき、大騒ぎだったのは知ってるけど……
ある日、私がお休みの日が侍女長と被った時。
「ジェミー………お願い、今度からミールとは絶対に被らないようお休みをとってちょうだい。私一人じゃ無理だったわ……」
お休みの次の日に公爵夫人に侍女長(ミール)と二人で呼び出され第一声にそう言われた。公爵夫人も夫人として執務があるらしく、仕事に子育てに休む暇がなく、たった一日で窶れてしまっていた。
それから「子育てを甘く見ていたわ」とか「女の子の子育てがこんなにも大変だったとは」とか「二人の存在がこんなにも有難い事を今日初めて知ったわ」とか「ミヤちゃん………」と、最後はブツブツ独り言を言い出したので侍女長と顔を合わせて「「これはヤバイ」」と思い、急いで公爵夫人をベッドに寝かせミヤルカーナ様の相手をすることにした。後に侍女長と話し合い、絶対に休みを被らないよう最善の注意を払うこととなった。
夫人曰く………なんでも、第一子のノアルーア様は大人しいお子様だったらしく泣くときはいつも「空腹」の時と「おむつ交換」の時だけで、ほんとうに手のかからないお子様だったらしい。そして第二子も侍女や従僕に任せれば大丈夫だろうと甘く見ていたら、今のこの現状になったらしい。
それから私はミヤルカーナ様の専属侍女として常にお嬢様の側に居ることとなった。侍女長は侍女たちのまとめ役なので、いつもお嬢様の側に居ることができず、私が頼った時にだけお嬢様のお相手をする事となった。
夫人に「住み込みで働かない?」と言われたが丁寧に断った。別にお嬢様の側に居るのが嫌なわけではなく、お義父さんといる時間を大事にしたいからだ。そう説明したら納得してくれた。侍女長は住み込みらしいので昼は私、夜は侍女長にお嬢様のお世話をするよう言われた。ただ、夜はお嬢様はぐっすり眠るらしく手間がかからないらしいので侍女長の負担にはならないらしい。だから夜は普通にお義父さんと一緒に帰っている。
そして今、ミヤルカーナ様が3歳になり、そろそろ教育を学ぶ頃になったという事で、教師を厳選しお勉強する時間ができた。
なんと!お嬢様は天才だった。
まず公爵家の歴史?から学び始めたのだが「しょんなの、もうちってるから、ほかにょをおちえて!」と少し舌っ足らずな喋り方だが教師にはっきりと言ったのだ。教師は少し口角をひくつかせ何個か問題をお嬢様に出した。そして躊躇うことなく正解の回答を口にするのだ。しかも15問中15問全て正解を答えた。これには教師も驚き、すぐに公爵様に報告がいき公爵家の歴史は省略された。
次に算術だった。これも基礎が完璧で応用編も時間をかけて解答し全問正解。………これには私だけじゃなく教師と公爵家夫婦も驚いた。
そしてお嬢様はいつもこう言って胸を張って腕を組むのだ。
「こーしゃくれーじょーにゃらこりぇくらい、あたりみゃえよ!」と。(きっと「公爵令嬢なら当たり前よ」と言いたいのね)
………舌っ足らずなこの発言に、公爵家にいる者たちはみんなお嬢様を「かわいい」と認識するのだった………
ただ、常識について、手がかかった。
とにかくわがままなのだ。
「淑女とは!」とマナーの先生が丁寧にお嬢様に説明してるのだが
「わたちはこーしゃくれーじょーにゃのよ!にゃにしてもえりゃいんだからいいでしょ!」
と言い、もうやりたい放題なのだ。
食事に少しでも嫌いな物が入ってると怒り新しいものを要求し料理長を困らせ、何が気に入らないのか侍女に嫌がらせをしたり、商人がやってきた時は目に入った物をあれこれ指を指し欲しがった。少しでも嫌な顔をすると
「さかりゃったら、どーなるか、わかってんにょ?」
と見下し、何かあれば公爵様に駆け寄り告げ口をするのだ。
………私でもわかる。ミヤルカーナ様は公爵令嬢であって、権力はない。けどミヤルカーナ様を溺愛している公爵夫婦はできるだけミヤルカーナ様の意志を尊重するのだ。何か理由があるのだろう、と。でも、何も力もない平民の私にとっては、ただの「わがまま」、そして「ごうまん」にしか見えなくて、なんとももどかしい気持ちでいっぱいだった。
ところがある日、ミヤルカーナ様がお昼寝している時に侍女長に呼び出され、個室に向かうと椅子に座れと言われ座った。……わたし、何かしたかな?
「ジェミー。あなた、ミヤルカーナ様に対し不信感を募らせてるでしょう」
「えっ!」
「いつもあなたを見てると不満顔をしてるわよ」
「あ………す、すみません!そんな、顔に出てたなんて……申し訳ございません……」
「いいのよ。ジェミーは頑張ってる方だから。ただ、ミヤルカーナ様の事をもう少し目を凝らして様子を見てあげて。そうすればミヤルカーナ様の発言や行動の意味がわかるわ」
「え、意味………ですか?」
発言や行動の意味って……? ただのわがままじゃないって事?
侍女長はただそれを言って「持ち場に戻りなさい」と言って個室から追い出されてしまった。……え?
…………ここ一ヶ月、目を凝らしてミヤルカーナ様の様子を伺った。そして自分なりに気づいたことがある。
まず他の侍女の嫌がらせについて、あれは理由があった。
ある侍女は目上には媚を売り自分より下と判断した者を見下し態度を変える嫌な女だった。
ある日、庭へ散歩してると急に立ち止まるとミヤルカーナ様はある一点を凝視し始めた。いつも私は「綺麗な薔薇を愛でてる」としか思わずただ側に立ってるだけだった。だが今は、侍女長に言われた通りミヤルカーナ様の行動を注意深く観察する。
ミヤルカーナ様が凝視してる方へ私も目を向ける。すると………一人の侍女がしゃがんで何かをしていた。よく目を凝らして様子を見ると………手に棒を持って地面に振り落としてる。それを何回も。目を凝らしてやっと見えるような所にいるため何をしてるのかわからない。けどミヤルカーナ様を見ると、子供らしからぬ険しい顔をしていた。
そして数分後、また庭の散歩を続行した。いつもの日課で30分散歩して部屋に戻り予め準備していた紅茶を飲む。そして毎日ミヤルカーナ様は日記を書くのだ。内容は見たことがない、というか見せてもらえない。一度見ようと覗いたら「ダーメ!ジェミーでもダーメ!」と言われ日記帳を腕の中に仕舞われ隠されたのだ。……もしかしたらその日記には怪しい侍女の事など不祥事の事が書かれてるのかもしれない。
………いやいや、そんな、まだ3歳の幼女よ?そんな、ねぇ………?
一度、疑うとミヤルカーナ様の行動が意味があるのじゃないかと疑う気持ちが膨れ上がっていく。
そんなある日、ミヤルカーナ様に「うっとうちぃ!」と言われ部屋から追い出されてしまった。……あ、私、また顔(態度)に出てた?
その日、また侍女長に呼び出され注意された……私って、なんでこうもうまく立ち回れないのかしら……
それを夜、お義父さんに話したら笑われてしまった。
「ジェミーは直情型だから仕方がない。だが、お嬢様に部屋を追い出されたわけて解雇されたわけではないだろ?」
「え、あ~……うん。確かに。」
「ジェミーには自分の気持ちを隠す鍛錬が必要だな。」
「うぅ~……侍女長にも言われたわ。……でも、疑ったらきりがなくなって、気になっちゃって仕方ないんだもん」
「まぁ、貴族に仕えるのは、大変だが……ジェミー、お前はしっかりしてる方だ。頑張りなさい」
「……うん。頑張るよ」
お義父さんに励まされ自分なりに頑張ろうと気持ちをしっかりもち頑張ろうと思い就寝した。うん、頑張ろう……
でも、そう上手くはいかず度々ミヤルカーナ様に部屋を追い出されたり侍女長に小言を言われたりして自分には向いてないと思い、やけになり思った事を口にしたら、ミヤルカーナ様が何故か笑いだし色々と教えてくれるようになった。
ミヤルカーナ様いわく、「うじうじして側に落ち着きなく立ってられるより質問してくれた方がいい」と言われた。侍女長は呆れられたがミヤルカーナ様が許してくれたので今度から疑問に思った事は口にするようになった。たまに「うっとーしいわ!」と言われ締め出されたりするが前のウジウジしてた時よりミヤルカーナ様と信頼関係ができたようで嬉しくなり今のスタイルを維持するようにした。
しばらくお付き合いください
***********
公爵家で働きだし3年が経った。
お嬢様は大変……そう、たいっへんっ!すくすくと育ちました!
働き始めの頃、言葉遣いを侍女長に扱かれ、お嬢様の挨拶をして、夕方に衛兵さんがお迎えに来て一緒に夕食を作って食べ、そして一日が終わる。毎日があっという間に過ぎていったわ。
衛兵さんに初めて「お義父さん」と言った時のあの衛兵さんの顔がいまだに覚えている。衛兵さんが初めて涙を見せたのだ。叔母さんが亡くなった時や街の警備中に不慮の事故で友人が帰らぬ人となった時も、一切涙を流さなかった人が、私の一言で人目をはばからず無表情で涙を流してた姿は衝撃的で一生忘れることはないと思う。「嫌だった?」って聞いたら「嬉しくて言葉がでない」と言われ何故か私まで貰い泣きしたように泣いてしまった。だが、これが暫く酒のつまみネタに使われたのはいい思い出だ。衛兵、お義父さんは笑い話になろうが構わず、むしろ誇りに思ってるようでむしろ喜んでいた。まぁ、お義父さんは勤務態度も良いしトラブル対応もしっかりしてるので慕われてるので問題なかった。
そしてお義父さんと呼ぶようになって絆が深くなったかのように何でも話して本当の親子の様に仲良くなった。
侍女になって先輩侍女に難癖をつけられたり嫌がらせを受けたこともあるが………さすが公爵家というべきか、すぐ侍女長に情報がいくのか私に嫌がらせをしてきた先輩侍女たちはいなくなるか大人しくなった。流石の対応に少し不安を感じ侍女長に直接聞いてみた。なんだか私の対応が大げさな気がするのだがと。すると侍女長にこんな答えが帰ってきた。
「あなたは侍女の中で特別枠だからよ。」
「特別枠?」
私の変な質問に対し侍女長は嫌な顔もせず話してくれた。なんでもミヤルカーナ様の側に寄れるのは侍女の中で私だけなんだとか。今、私が「侍女辞めます」なんて言い出されたら大問題らしい。なんせミヤルカーナ様の世話は侍女長ですら手こずるのに私までいなくなったら大変なんだとか。………そこまで?
まぁ、確かにミヤルカーナ様が他の侍女と一緒に居たとき、大騒ぎだったのは知ってるけど……
ある日、私がお休みの日が侍女長と被った時。
「ジェミー………お願い、今度からミールとは絶対に被らないようお休みをとってちょうだい。私一人じゃ無理だったわ……」
お休みの次の日に公爵夫人に侍女長(ミール)と二人で呼び出され第一声にそう言われた。公爵夫人も夫人として執務があるらしく、仕事に子育てに休む暇がなく、たった一日で窶れてしまっていた。
それから「子育てを甘く見ていたわ」とか「女の子の子育てがこんなにも大変だったとは」とか「二人の存在がこんなにも有難い事を今日初めて知ったわ」とか「ミヤちゃん………」と、最後はブツブツ独り言を言い出したので侍女長と顔を合わせて「「これはヤバイ」」と思い、急いで公爵夫人をベッドに寝かせミヤルカーナ様の相手をすることにした。後に侍女長と話し合い、絶対に休みを被らないよう最善の注意を払うこととなった。
夫人曰く………なんでも、第一子のノアルーア様は大人しいお子様だったらしく泣くときはいつも「空腹」の時と「おむつ交換」の時だけで、ほんとうに手のかからないお子様だったらしい。そして第二子も侍女や従僕に任せれば大丈夫だろうと甘く見ていたら、今のこの現状になったらしい。
それから私はミヤルカーナ様の専属侍女として常にお嬢様の側に居ることとなった。侍女長は侍女たちのまとめ役なので、いつもお嬢様の側に居ることができず、私が頼った時にだけお嬢様のお相手をする事となった。
夫人に「住み込みで働かない?」と言われたが丁寧に断った。別にお嬢様の側に居るのが嫌なわけではなく、お義父さんといる時間を大事にしたいからだ。そう説明したら納得してくれた。侍女長は住み込みらしいので昼は私、夜は侍女長にお嬢様のお世話をするよう言われた。ただ、夜はお嬢様はぐっすり眠るらしく手間がかからないらしいので侍女長の負担にはならないらしい。だから夜は普通にお義父さんと一緒に帰っている。
そして今、ミヤルカーナ様が3歳になり、そろそろ教育を学ぶ頃になったという事で、教師を厳選しお勉強する時間ができた。
なんと!お嬢様は天才だった。
まず公爵家の歴史?から学び始めたのだが「しょんなの、もうちってるから、ほかにょをおちえて!」と少し舌っ足らずな喋り方だが教師にはっきりと言ったのだ。教師は少し口角をひくつかせ何個か問題をお嬢様に出した。そして躊躇うことなく正解の回答を口にするのだ。しかも15問中15問全て正解を答えた。これには教師も驚き、すぐに公爵様に報告がいき公爵家の歴史は省略された。
次に算術だった。これも基礎が完璧で応用編も時間をかけて解答し全問正解。………これには私だけじゃなく教師と公爵家夫婦も驚いた。
そしてお嬢様はいつもこう言って胸を張って腕を組むのだ。
「こーしゃくれーじょーにゃらこりぇくらい、あたりみゃえよ!」と。(きっと「公爵令嬢なら当たり前よ」と言いたいのね)
………舌っ足らずなこの発言に、公爵家にいる者たちはみんなお嬢様を「かわいい」と認識するのだった………
ただ、常識について、手がかかった。
とにかくわがままなのだ。
「淑女とは!」とマナーの先生が丁寧にお嬢様に説明してるのだが
「わたちはこーしゃくれーじょーにゃのよ!にゃにしてもえりゃいんだからいいでしょ!」
と言い、もうやりたい放題なのだ。
食事に少しでも嫌いな物が入ってると怒り新しいものを要求し料理長を困らせ、何が気に入らないのか侍女に嫌がらせをしたり、商人がやってきた時は目に入った物をあれこれ指を指し欲しがった。少しでも嫌な顔をすると
「さかりゃったら、どーなるか、わかってんにょ?」
と見下し、何かあれば公爵様に駆け寄り告げ口をするのだ。
………私でもわかる。ミヤルカーナ様は公爵令嬢であって、権力はない。けどミヤルカーナ様を溺愛している公爵夫婦はできるだけミヤルカーナ様の意志を尊重するのだ。何か理由があるのだろう、と。でも、何も力もない平民の私にとっては、ただの「わがまま」、そして「ごうまん」にしか見えなくて、なんとももどかしい気持ちでいっぱいだった。
ところがある日、ミヤルカーナ様がお昼寝している時に侍女長に呼び出され、個室に向かうと椅子に座れと言われ座った。……わたし、何かしたかな?
「ジェミー。あなた、ミヤルカーナ様に対し不信感を募らせてるでしょう」
「えっ!」
「いつもあなたを見てると不満顔をしてるわよ」
「あ………す、すみません!そんな、顔に出てたなんて……申し訳ございません……」
「いいのよ。ジェミーは頑張ってる方だから。ただ、ミヤルカーナ様の事をもう少し目を凝らして様子を見てあげて。そうすればミヤルカーナ様の発言や行動の意味がわかるわ」
「え、意味………ですか?」
発言や行動の意味って……? ただのわがままじゃないって事?
侍女長はただそれを言って「持ち場に戻りなさい」と言って個室から追い出されてしまった。……え?
…………ここ一ヶ月、目を凝らしてミヤルカーナ様の様子を伺った。そして自分なりに気づいたことがある。
まず他の侍女の嫌がらせについて、あれは理由があった。
ある侍女は目上には媚を売り自分より下と判断した者を見下し態度を変える嫌な女だった。
ある日、庭へ散歩してると急に立ち止まるとミヤルカーナ様はある一点を凝視し始めた。いつも私は「綺麗な薔薇を愛でてる」としか思わずただ側に立ってるだけだった。だが今は、侍女長に言われた通りミヤルカーナ様の行動を注意深く観察する。
ミヤルカーナ様が凝視してる方へ私も目を向ける。すると………一人の侍女がしゃがんで何かをしていた。よく目を凝らして様子を見ると………手に棒を持って地面に振り落としてる。それを何回も。目を凝らしてやっと見えるような所にいるため何をしてるのかわからない。けどミヤルカーナ様を見ると、子供らしからぬ険しい顔をしていた。
そして数分後、また庭の散歩を続行した。いつもの日課で30分散歩して部屋に戻り予め準備していた紅茶を飲む。そして毎日ミヤルカーナ様は日記を書くのだ。内容は見たことがない、というか見せてもらえない。一度見ようと覗いたら「ダーメ!ジェミーでもダーメ!」と言われ日記帳を腕の中に仕舞われ隠されたのだ。……もしかしたらその日記には怪しい侍女の事など不祥事の事が書かれてるのかもしれない。
………いやいや、そんな、まだ3歳の幼女よ?そんな、ねぇ………?
一度、疑うとミヤルカーナ様の行動が意味があるのじゃないかと疑う気持ちが膨れ上がっていく。
そんなある日、ミヤルカーナ様に「うっとうちぃ!」と言われ部屋から追い出されてしまった。……あ、私、また顔(態度)に出てた?
その日、また侍女長に呼び出され注意された……私って、なんでこうもうまく立ち回れないのかしら……
それを夜、お義父さんに話したら笑われてしまった。
「ジェミーは直情型だから仕方がない。だが、お嬢様に部屋を追い出されたわけて解雇されたわけではないだろ?」
「え、あ~……うん。確かに。」
「ジェミーには自分の気持ちを隠す鍛錬が必要だな。」
「うぅ~……侍女長にも言われたわ。……でも、疑ったらきりがなくなって、気になっちゃって仕方ないんだもん」
「まぁ、貴族に仕えるのは、大変だが……ジェミー、お前はしっかりしてる方だ。頑張りなさい」
「……うん。頑張るよ」
お義父さんに励まされ自分なりに頑張ろうと気持ちをしっかりもち頑張ろうと思い就寝した。うん、頑張ろう……
でも、そう上手くはいかず度々ミヤルカーナ様に部屋を追い出されたり侍女長に小言を言われたりして自分には向いてないと思い、やけになり思った事を口にしたら、ミヤルカーナ様が何故か笑いだし色々と教えてくれるようになった。
ミヤルカーナ様いわく、「うじうじして側に落ち着きなく立ってられるより質問してくれた方がいい」と言われた。侍女長は呆れられたがミヤルカーナ様が許してくれたので今度から疑問に思った事は口にするようになった。たまに「うっとーしいわ!」と言われ締め出されたりするが前のウジウジしてた時よりミヤルカーナ様と信頼関係ができたようで嬉しくなり今のスタイルを維持するようにした。
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
悪役令嬢にされたので婚約破棄を受け入れたら、なぜか全員困っています
かきんとう
恋愛
王城の大広間は、いつも以上に華やいでいた。
磨き上げられた床は燭台の光を反射し、色とりどりのドレスが揺れるたびに、まるで花畑が動いているかのように見える。貴族たちの笑い声、楽団の優雅な旋律、そして、ひそやかな噂話が、空気を満たしていた。
その中心に、私は立っていた。
――今日、この瞬間のために。
「エレノア・フォン・リーベルト嬢」
高らかに呼ばれた私の名に、ざわめきがぴたりと止む。
娼館で元夫と再会しました
無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。
しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。
連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。
「シーク様…」
どうして貴方がここに?
元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!