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第一話
私立IT学園・説明会1
季節は春から夏に移り変わろうとしている頃、時刻は夜の6時を回ったくらいのことだった。
街はずれの薄暗い道は、軽自動車が何とか通れるくらいの細さだ。
俺はいま、北関東のとある場所にいた。この地域特有の強い風は、今日に限ってはナリを潜めている。
街中心部から微妙に外れたこの場所は、適度に雰囲気を紛らわすようなざわめきなど一切もない。シーンと静まり返る無音のアスファルト舗装された道路を、沈黙の中でただ歩き続けている。
一人で、ではない。俺の真横に寄り添うように、一人の美少女が歩いている。
「真姫、少し暗くなってきてるから足元に気をつけろよ」
「う、うん」
「狭い道だよね。車が来たら困るな」
「こんな道に入ってこないよ」
「それもそうか」
他愛もない話を振ると、真姫は特徴的なポニーテールを揺らしつつ、すまし顔で返答する。
「兄さん、心配性だよね」
「そうかな」
「うん。一緒に住んでた時からそうだったよ」
「……そうか」
兄が妹を心配するのは当たり前だと思う。が、俺が彼女を心配することができていた期間はだいぶ前だった。
少し気まずくなったのをごまかすように、俺は歩みを続ける。
俺は景色を改めて見直した。季節的にまだ薄く明るいが、もう周囲は暗くなり始めている。
場所は繁華街を外れた人気のない道で、ここを歩いているのは俺と妹の2人きりだ。他に誰もいない。
やたらと声が響くのは、もう夜に差し掛かろうとしているからだろう。俺と妹の会話の声が反響して何もない空間に吸い込まれるように消えていく。跡形も残らない。
世界に2人きりになってしまったような気がするほどの静寂だった。
「夜道だから見えづらいだろ? 幅が狭いからな。端っこに行き過ぎると転ぶぞ」
「わかってるよ」
「真姫、もっと近くに来てくれよ」
「ん……」
真姫は淡い桜色の唇を震わせるように言う。
やや強気な口調が元来の妹らしさを感じさせたが、やはり暗がりは怖いのだろう。不安そうな雰囲気は隠しきれていなかった。
真姫は水泳の選手だったが、俺よりも身長は20センチほど低く、ほっそりとした体躯である。しなやかで柔らかそうな体から延びる手足は細く、可憐だった。か弱い印象は拭えない。
「地面が荒いから心配だな」
「気を使いすぎ。大丈夫だってば」
「そうかな」
「そうなのッ」
真姫は俺に対して甘えた態度をあまり取らない。
スポーツをしているからというか、性格的な傾向なのだろう。俺が彼女の事をそういうふうに把握したのは、ここ最近のことなのだが。
俺は妹絡みの事に関しては、あまりこちらの意志だけで物事を進めないことを心がけるようにしている。
「手をつながないか?」
「え?」
「いやならいいけど」
「嫌じゃ、ないけど」
理由が必要か。
「暗くなってきたから地面が見えづらい。転んだら危ないだろう?」
「うん」
「真姫が転びそうになったら支える。俺が転びそうになったら引っ張ってほしい」
「あ、うん」
「もちろん無理しないでくれよ。俺は意外と重いからな」
「大丈夫だよ。私、力はあるほうだから」
「そうか、なら安心だな」
と手を差し出す。
「わがまま言って悪いな」
「……」
夜の暗さが差し込み始めた頃で、そうとう見えづらくなっている。
そのせいか、妹の顔色が伺いづらかった。
「真姫?」
真姫は、はッとしたように顔をあげる。驚いたような表情であった。
「どうした?」
「うぅん。なんでもない」
「??」
俺の差し出す手に、妹はためらいがちに手を伸ばす。ふんわりと兄妹の手が重なり合った。
握り返してくる手は、俺の手よりもふたまわりくらい小さい。
力を入れすぎないように手をつなぐと、真姫は小さく肩をすくめたようだった。
「さ、注意していこう」
「うん」
可憐にすぼまったピンクの唇を、真姫はきゅっと引き締める。やや釣り目がちで、勝ち気な印象の真姫は、今日は少し大人しい。
そうして手をつないでから、またもや無言で歩き始める。
実妹の様子のおかしさに首を傾げながらも、俺はスマートホンの画面をちらっと見て、時間を確認した。18:30と表示されている。
もうそろそろ指定の場所に着いてもいい頃だった。
妹の手のぬくもりがやけに気になる。
そういえば、こんなふうに誰かと歩くだなんて、ここ数年はそんな機会そのものがほとんどなかった。
妹と手をつないで歩くのも思い出せないほど久しぶりのことだ。
俺達の間柄を考えれば無理もないことではあった。が、それを考えても仕方がない。
俺は約束の時間、約束の場所に向かうため、再び歩き始めた。
周囲の暗さは増してきていて、自然、俺達の足取りは早くなる。その道を無言で歩くことそれから5分ほど。道が開け、目的地が近づいてきたらしい。遠くに明かりが見えて、それにつれて暗闇が徐々に薄れていくのが分かった。
「もう少しだ」
こちらにまで届く明かりのおかげで暗さが徐々に和らぎ始めたころ、隣の妹の表情がうかがえた。
やや硬い印象だが、安堵しているようにも見える。
「あそこだよね?」
「ああ、そうだ」
目の前に大きな建物がそびえるのを確認し、俺達は顔を見合わせた。
「ついたな」
「うん……ついちゃったね」
困ったような苦笑いが妹の顔に張り付いている。
緊張がほぐれたのはいいが、どうにも似合わない表情だ。
「相変わらず大きい建物だな」
「そうだね」
「これが私立校の設備だっていわれても信じられないな」
「うん、信じらんない」
「普通に暮らしてたら、こんな建物に入ろうとすらしなかったろうな」
「そうだね……」
「そもそもここに来ること自体、考えてもいなかったけどな」
「うん……」
「どうした?」
「え? な、何が?」
「変だ」
「ど、どういうこと」
「普段よりおとなしいというか、口数が少ない」
「そんなことないでしょ」
「そうか? 返事もオウム返しみたいだったぞ。具合でも悪いのか?」
「大丈夫だってば」
「それならいいけど、調子が悪いならすぐに言うんだぞ?」
「……」
真姫はうつむいてしまう。
普段は強気な我が妹らしからぬ態度である。それも無理からぬことだ。
ハッキリ言えば、俺でさえ良く分からない状況なのだ。
改めて周りの光景と、目の前にそびえ立つ建物を見比べる。
全くと言っていいほど何もないこの区域に、そぐわないなどという言葉では表現しきれないほどマッチしていない建物が、俺達の目的地だった。
白を基調とした5階建、一定の間隔で窓ガラスが配置されていて、明るければ中を見ることもできただろうが、今の時間になってしまっては伺えない。
その建物の向こうは、広大な敷地になっているらしい。今は夜中でハッキリと見えないが、とても広い敷地に、何棟もの建物が立ちならんだ場所……
学園都市、というらしい。聞きなれない単語に戸惑ったのを覚えている。
学園を設立した一体の土地を都市に見立てて、寮や買い物をするための施設、娯楽施設などを誘致して、その内部だけで生活が成立する土地……らしい。
少し歩を進めれば見えてくるはずの、その学園都市の名前は私立IT学園という。
この春から俺が通うことになる予定の私立校で、いまだ100人ほどしか生徒がいないという新しめの学園である。
世間では、選ばれた者しか通えない超難関校という事になっている。卒業生にはかなりの大物の名前が並ぶ。そこに、もしかしたら俺が加わるかもしれない。現実感がなく、違和感は禁じ得ない。
俺の名前は伊藤巧という。
少しだけ特殊な生い立ちではあるが、学問も運動もごく普通の成績の、とりたてて特徴のない男だ。
そんな俺が、なぜこのような学園に招待されたのか。
卒業した学校の担任から言われた話でなければ、詐欺と切り捨てていただろう。
通っていた高校の担任経由で伝わってきた「ぜひとも入学しと欲しい」という学園側の強い要望と、「学費に関わる全ての費用の完全無償待遇などの破格の条件提示で、大きく心が揺らいだ。
とある事情で、自立した生き方をしなければならなかった俺にとって、金銭的な保障はあまりにも魅力的だった。
とは言え、未だに理由は分からないような話だ。考えが及ばない。
あまりの怪しさに、はじめは断ろうとも思ったが、それは思いとどまることとなった。
妹との久しぶりの再会、そしてお願いがあったためだ。
離れて暮らしていた妹が俺の元を訪れ、学園に入学して欲しいと懇願された。
入学する者に行う説明会に、一緒に参加して欲しい、と。
説明会に呼ばれて、初めて学園の姿を知ることになるらしい。
なぜ妹がそんな話をするのか、それもふくめてこの説明会で分かる、ということだ。
分からないことだらけのこの案件、妹の押しもあり最終的には信じることにしたのだが。
この時の俺は、まだ知らなかった。
ここが、日本唯一の、とあるコンセプトを密かに捧げる非常識な学園であることを。
街はずれの薄暗い道は、軽自動車が何とか通れるくらいの細さだ。
俺はいま、北関東のとある場所にいた。この地域特有の強い風は、今日に限ってはナリを潜めている。
街中心部から微妙に外れたこの場所は、適度に雰囲気を紛らわすようなざわめきなど一切もない。シーンと静まり返る無音のアスファルト舗装された道路を、沈黙の中でただ歩き続けている。
一人で、ではない。俺の真横に寄り添うように、一人の美少女が歩いている。
「真姫、少し暗くなってきてるから足元に気をつけろよ」
「う、うん」
「狭い道だよね。車が来たら困るな」
「こんな道に入ってこないよ」
「それもそうか」
他愛もない話を振ると、真姫は特徴的なポニーテールを揺らしつつ、すまし顔で返答する。
「兄さん、心配性だよね」
「そうかな」
「うん。一緒に住んでた時からそうだったよ」
「……そうか」
兄が妹を心配するのは当たり前だと思う。が、俺が彼女を心配することができていた期間はだいぶ前だった。
少し気まずくなったのをごまかすように、俺は歩みを続ける。
俺は景色を改めて見直した。季節的にまだ薄く明るいが、もう周囲は暗くなり始めている。
場所は繁華街を外れた人気のない道で、ここを歩いているのは俺と妹の2人きりだ。他に誰もいない。
やたらと声が響くのは、もう夜に差し掛かろうとしているからだろう。俺と妹の会話の声が反響して何もない空間に吸い込まれるように消えていく。跡形も残らない。
世界に2人きりになってしまったような気がするほどの静寂だった。
「夜道だから見えづらいだろ? 幅が狭いからな。端っこに行き過ぎると転ぶぞ」
「わかってるよ」
「真姫、もっと近くに来てくれよ」
「ん……」
真姫は淡い桜色の唇を震わせるように言う。
やや強気な口調が元来の妹らしさを感じさせたが、やはり暗がりは怖いのだろう。不安そうな雰囲気は隠しきれていなかった。
真姫は水泳の選手だったが、俺よりも身長は20センチほど低く、ほっそりとした体躯である。しなやかで柔らかそうな体から延びる手足は細く、可憐だった。か弱い印象は拭えない。
「地面が荒いから心配だな」
「気を使いすぎ。大丈夫だってば」
「そうかな」
「そうなのッ」
真姫は俺に対して甘えた態度をあまり取らない。
スポーツをしているからというか、性格的な傾向なのだろう。俺が彼女の事をそういうふうに把握したのは、ここ最近のことなのだが。
俺は妹絡みの事に関しては、あまりこちらの意志だけで物事を進めないことを心がけるようにしている。
「手をつながないか?」
「え?」
「いやならいいけど」
「嫌じゃ、ないけど」
理由が必要か。
「暗くなってきたから地面が見えづらい。転んだら危ないだろう?」
「うん」
「真姫が転びそうになったら支える。俺が転びそうになったら引っ張ってほしい」
「あ、うん」
「もちろん無理しないでくれよ。俺は意外と重いからな」
「大丈夫だよ。私、力はあるほうだから」
「そうか、なら安心だな」
と手を差し出す。
「わがまま言って悪いな」
「……」
夜の暗さが差し込み始めた頃で、そうとう見えづらくなっている。
そのせいか、妹の顔色が伺いづらかった。
「真姫?」
真姫は、はッとしたように顔をあげる。驚いたような表情であった。
「どうした?」
「うぅん。なんでもない」
「??」
俺の差し出す手に、妹はためらいがちに手を伸ばす。ふんわりと兄妹の手が重なり合った。
握り返してくる手は、俺の手よりもふたまわりくらい小さい。
力を入れすぎないように手をつなぐと、真姫は小さく肩をすくめたようだった。
「さ、注意していこう」
「うん」
可憐にすぼまったピンクの唇を、真姫はきゅっと引き締める。やや釣り目がちで、勝ち気な印象の真姫は、今日は少し大人しい。
そうして手をつないでから、またもや無言で歩き始める。
実妹の様子のおかしさに首を傾げながらも、俺はスマートホンの画面をちらっと見て、時間を確認した。18:30と表示されている。
もうそろそろ指定の場所に着いてもいい頃だった。
妹の手のぬくもりがやけに気になる。
そういえば、こんなふうに誰かと歩くだなんて、ここ数年はそんな機会そのものがほとんどなかった。
妹と手をつないで歩くのも思い出せないほど久しぶりのことだ。
俺達の間柄を考えれば無理もないことではあった。が、それを考えても仕方がない。
俺は約束の時間、約束の場所に向かうため、再び歩き始めた。
周囲の暗さは増してきていて、自然、俺達の足取りは早くなる。その道を無言で歩くことそれから5分ほど。道が開け、目的地が近づいてきたらしい。遠くに明かりが見えて、それにつれて暗闇が徐々に薄れていくのが分かった。
「もう少しだ」
こちらにまで届く明かりのおかげで暗さが徐々に和らぎ始めたころ、隣の妹の表情がうかがえた。
やや硬い印象だが、安堵しているようにも見える。
「あそこだよね?」
「ああ、そうだ」
目の前に大きな建物がそびえるのを確認し、俺達は顔を見合わせた。
「ついたな」
「うん……ついちゃったね」
困ったような苦笑いが妹の顔に張り付いている。
緊張がほぐれたのはいいが、どうにも似合わない表情だ。
「相変わらず大きい建物だな」
「そうだね」
「これが私立校の設備だっていわれても信じられないな」
「うん、信じらんない」
「普通に暮らしてたら、こんな建物に入ろうとすらしなかったろうな」
「そうだね……」
「そもそもここに来ること自体、考えてもいなかったけどな」
「うん……」
「どうした?」
「え? な、何が?」
「変だ」
「ど、どういうこと」
「普段よりおとなしいというか、口数が少ない」
「そんなことないでしょ」
「そうか? 返事もオウム返しみたいだったぞ。具合でも悪いのか?」
「大丈夫だってば」
「それならいいけど、調子が悪いならすぐに言うんだぞ?」
「……」
真姫はうつむいてしまう。
普段は強気な我が妹らしからぬ態度である。それも無理からぬことだ。
ハッキリ言えば、俺でさえ良く分からない状況なのだ。
改めて周りの光景と、目の前にそびえ立つ建物を見比べる。
全くと言っていいほど何もないこの区域に、そぐわないなどという言葉では表現しきれないほどマッチしていない建物が、俺達の目的地だった。
白を基調とした5階建、一定の間隔で窓ガラスが配置されていて、明るければ中を見ることもできただろうが、今の時間になってしまっては伺えない。
その建物の向こうは、広大な敷地になっているらしい。今は夜中でハッキリと見えないが、とても広い敷地に、何棟もの建物が立ちならんだ場所……
学園都市、というらしい。聞きなれない単語に戸惑ったのを覚えている。
学園を設立した一体の土地を都市に見立てて、寮や買い物をするための施設、娯楽施設などを誘致して、その内部だけで生活が成立する土地……らしい。
少し歩を進めれば見えてくるはずの、その学園都市の名前は私立IT学園という。
この春から俺が通うことになる予定の私立校で、いまだ100人ほどしか生徒がいないという新しめの学園である。
世間では、選ばれた者しか通えない超難関校という事になっている。卒業生にはかなりの大物の名前が並ぶ。そこに、もしかしたら俺が加わるかもしれない。現実感がなく、違和感は禁じ得ない。
俺の名前は伊藤巧という。
少しだけ特殊な生い立ちではあるが、学問も運動もごく普通の成績の、とりたてて特徴のない男だ。
そんな俺が、なぜこのような学園に招待されたのか。
卒業した学校の担任から言われた話でなければ、詐欺と切り捨てていただろう。
通っていた高校の担任経由で伝わってきた「ぜひとも入学しと欲しい」という学園側の強い要望と、「学費に関わる全ての費用の完全無償待遇などの破格の条件提示で、大きく心が揺らいだ。
とある事情で、自立した生き方をしなければならなかった俺にとって、金銭的な保障はあまりにも魅力的だった。
とは言え、未だに理由は分からないような話だ。考えが及ばない。
あまりの怪しさに、はじめは断ろうとも思ったが、それは思いとどまることとなった。
妹との久しぶりの再会、そしてお願いがあったためだ。
離れて暮らしていた妹が俺の元を訪れ、学園に入学して欲しいと懇願された。
入学する者に行う説明会に、一緒に参加して欲しい、と。
説明会に呼ばれて、初めて学園の姿を知ることになるらしい。
なぜ妹がそんな話をするのか、それもふくめてこの説明会で分かる、ということだ。
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