弟にするプレイじゃないよね!?

卵丸

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禁断の関係

四人で遊園地 1

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学校から帰って来ると若葉マークがついた黒色の中古車が家の駐車場にあった。

『兄さんの車だな!』

玄関を開けるとイキイキした母さんが俺に話しかけてきた。

「幸ちゃん、恭ちゃんの車見た?」

「見たよ、中古車だけど結構良さそうだよね」

「明日遊園地に行くんでしょ?楽しんできてね!」

「うん!楽しんでくるよ!」

俺は部屋に戻り、スマホでラビランのアトラクションを調べてみた。下にスライドすると「ラブラブ ロップイヤー夫婦のときめきチャペル」と全体的に白色でピンクの薔薇が飾られていて一番上にロップイヤー夫婦らしきうさぎがいて白いベンチと上にベルが付いているチャペルがあるらしいがこれは完全にカップル限定だろうなと思った。そんな事より俺は絶叫系を調べて四人で行く事を楽しみにした。

「これは兄さんのビビる顔が見れるかも!」



朝の七時半頃に俺の家にあっちゃんが来たがともやんがまだ来ていなかった。

「ともやん遅いね?」

「智也の事だからまだ寝てたりしてな」

「それは有り得るかも!」

「しかし幸久のお兄さんってかっこいいよな。」

あっちゃんは車の最終確認している兄さんを見て褒めてくれたが本性を知ってるので苦笑いしか出来なかった。

『実は男好きの弟の尻を叩く変態でーす。』

すると、走る足音が聴こえて音の方を振り向くと息を切らしながら全速で走っているともやんがいた。ともやんが家の前に着くと頭を下げて大きな声で俺達に謝った。

「遅・・・れて・・・ご・・・めん!!」

「別に俺らはいいけど、兄さんに謝ってくれない?」

「俺らって言われても俺は許してねーよ?智也に罰ゲームのタイキックをお見舞いしてやるか!」

「あっちゃん!それだけは勘弁して~!」

「皆揃ったな小野坂くん巴くん、今日は宜しくね」

「宜しくお願いします。」

「遅くなってすみませんよろしくユッキーのお兄さんお願いします」

「別に僕は怒ってないよ。じゃあ安全運転で行くから、少し開園時間に遅れるかもしれないけど許してね。」

兄さんの爽やか笑顔に二人は呆然を見ていたがともやんが「かっけー」と小さい声で呟いていた。

『この二人に兄の性癖を伝えたいな・・・。』



「ねぇお二人さんは何から乗りたい?」

あっちゃんの質問にともやんが答えた。

「ジェットコースター以外ならなんでもいいぜ!」

「「え~それは無いっしょ!!」」

俺とあっちゃんの声が重なってともやんを攻めた。

「だっだって・・・昔に家族とジェットコースターに乗って俺ゲロったことが有るからさあんまり乗りたく無いんだよ!」

「でも、俺は乗りたいよ」

俺の言葉に運転していた兄さんがともやんに提案をしてきた。

「じゃあ幸久と小野坂くんはジェットコースターに乗って巴くんは僕と違う乗り物に乗ろうよ。そして皆で乗れそうなのには全員で乗ったらいいと思うんだけど、どうかな?」

その提案に二人は喜んで賛成した。

「それ良いですねじゃあ俺と幸久でライオンラビットの爽快ジェットコースターに乗ります!」

「じゃあ俺はお兄さんとラビットマジックミラーラビリンスってゆう迷路に行ってもいいですか?」

「別に構わないよ!」

「よっしゃーこんなイケメンなお兄さんといけるなんて俺好きになっちゃう♡」

「あはは、嬉しいな!」

改めて思ったがこれじゃあ男同士で二人で周るのと変わらないなと思ったが二人が喜んでいるので黙っといた。

無事にラビットドリームランドに到着して、先にともやんがカチューシャを買いに行った。

「俺は黒うさぎにしようっとユッキー達はどうするの?」

俺はともやんの言葉に正気か?と思ったが兄さんがカチューシャを選んでいた。

「せっかく来たんだし、思い出につけるのはどうかな?僕はネザーランドドワーフにしようかな?」

兄さんの頭に小さい茶色の兎の耳がちょこんと付いたのを見て周りの女性客は「キャー」と歓声をあげていた。あんな見た目がイケメンな男性が可愛いうさぎのカチューシャをつけてたら、そりゃテンション上がるだろう。僕は少しつまらなくなった。

「幸久もお兄さんと一緒のにしたら?」

いつの間にかあっちゃんの頭に灰色のロップイヤーの耳が付いていた。

「・・・兄さんと被るのは嫌だから白うさぎにするよ」

カチューシャを買って園内に向かうとやっぱり女性客が兄さんの方をジロジロ見ていた。皆は兄さんしか見てないと思うが物凄く恥ずかしかった。

「じゃあ僕達はマジックミラーの方に行くから幸久達はジェットコースターに行ってきてね。終わったら連絡頂戴ね?」

「わかったよ!あっちゃん行こう」

僕達はジェットコースターの方に向かって列に並んだ。

「良いなぁ幸久はあんなかっこいいお兄さんがいてさ」

「えぇ~そんなこと無いよ、遅く帰ると怒るし睨んでくるし!」

「でも、それって心配してるから言ってんでしょ?」

「う・・・うん」

「やっぱ、かっこよくて優しいお兄さんだよ」

「そ・・・そうかな?」

「そうだよ」

あっちゃんの言葉に少し照れていると順番が周って着たので行ったが丁度、俺達が先頭だったので少し怖くなってきたがあっちゃんに言えばからかわれると思うので言わなかった。

「楽しみだよな」

「う・・・うん」

「・・・もしかして幸久怖くなった?」

「べっ別に怖くねーし!」

誤魔化すように大きな声で叫んでしまったので痩せ我慢だと思われたのかあっちゃんはニヤニヤしながら「はい、はい」と相槌を打っていた。

『ぐぬぬ・・・馬鹿にしやがって・・・もし、兄さんだったら何て言ってたんだろう?』

天辺に上がって行くジェットコースターにドキドキしながら、もし隣があっちゃんじゃ無く兄さんだったらを想像してみた。

『幸久怖くなった?』

『べっ別に怖くねーし!』

俺の言葉に兄さんはクスクス笑い俺に言ってきた。

『僕も少し怖いかな。』

『兄さんも?』

『そりゃあ、落ちるからね。でも幸久と一緒なら大丈夫かな?』

『兄さん・・・』

『幸久・・・』

「幸久、今から落ちんぞ!!!」

テンション上がってるあっちゃんの声に気付くと目の前は晴天の大空が映っていた。

「・・・・・えっ?」

俺が間抜けな声を出した瞬間、ジェットコースターは勢いよく落ちていった。

「ぎょええええええええええええええ!!!」

俺の情けない叫び声は園内に響いてしまったし、乗り終わったお客さんが俺の方を見て笑いを堪えていた。あっちゃんは俺の叫び声を思い出しお腹を抱えて大爆笑していたので、兄さん達早く来てくれ!って思いで連絡を送信した。
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