夢、うつつ。

霧夜眩羽

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相変わらず律は気まぐれで、数日に一度は顔を見せてくれていることもあれば、一ヶ月や二ヶ月まったく姿を現さなくなることもある。
いつ切れるかも分からないこの不確かな関係に、俺の精神はもう限界を迎えていた。
少しでも多く睡眠を取らなければ逢うことは叶わないのに、上手く眠れずアルコールや薬に頼るようになり、日増しにその量も増えている。
加えて常に頭痛がして、時には過呼吸まで起こした。
どんどん自分が壊れていくのを感じていたが、それでも律を想うことは止められなかった。

今日もまた怠い身体を引き摺って出社すると、上司に呼び出されミスだらけの資料を投げ付けられた。
それを拾い集めてデスクに戻りPCに向かうが、目がチカチカして気分が悪くなってくる。
早く直して提出しなければと思うのに、手まで震えてきてしまい、ただでさえ散漫な集中力が更に削られていく。

「チェックお願い…っ、ぅ…」

一時間ほど経って、やっと修正し終えた資料を上司へ手渡そうとした瞬間のこと。
急に視界がぐらついて立っていられなくなり、ガクンと膝から力が抜ける。
一瞬のことに驚く間もなく、気付いた時には身体が床に叩きつけられていた。
痛いはずなのに、何も感じない。
百瀬!と叫ぶような声が聞こえたけれど、返事も出来ないまま、俺は重たい瞼を下ろした。

それからどうなったのか覚えていないが、目が覚めると病院に居た。
医者が言うには、栄養失調で倒れて病院に運び込まれたらしい。
そういえば、まともに食事を取ったのはいつだっけ。
思い出そうとして少し考えてみたけれど、すぐにどうでも良くなって早々に諦めた。
こんな時まで律のことばかりが気になり、自分についてのことでさえ関心が持てなくなってしまった。
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