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1.小屋の中の情事 ※
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空はオレンジ色に染まり、そろそろ日も暮れようかという頃合だ。森の仕事ならばもう帰り支度をとうに済ませていなければならないだろう。だが、森の作業小屋の中では物音が響き続けている。それは一人だけで奏でられる音ではない。
ぎっぎっと規則正しく響く木の軋む音に合わせ、肉のぶつかりあう音がする。緑目に栗毛の女性と金髪碧眼の男性が情事を営んでいる最中だった。
粗末な小屋に粗末なベッド。だが、そこに組み敷かれた女性の着る服は、上等な生地のドレスである。対する男もこれまた仕立てのよい服装だ。
どう見てもお忍びの貴族の風情である。
それもそのはずだろう。どう見てもこの若い二人は未婚だ。本来ならば未婚の、しかも貴族の婚約者がいない男女は異性を知らない清らかな身体であるべきなのだ。だというのに、彼女らはともに、ずいぶんと手慣れた様子で肌を合わせている。
「ん……あっ……ロメオ……も、う……」
「イきそう? いいよ、アンナ。何度でもイきなよ。ほら……僕ももうすぐだから」
「やっ……ああ……っ」
栗毛の女性——アンナが、下半身だけをむき出しにして責め立てられていた。一方の責め立てている金髪の男——ロメオは余裕がありげだ。どちゅどちゅと腰を打ちつけては、快楽に喘ぐアンナをからかっている。
若い男女が一時の気分の盛り上がりで、一線を越えたにしては二人とも快楽に慣れ過ぎている。人目を忍んでまぐわっているのは、もう彼女らが何度もこの行為を重ねている証拠だろう。
「今日は中に出そうかな?」
「……ッだめよ……んァ……っやっあんんっあかちゃ……んできちゃ……やっあああっ」
「いいよ、僕の子を孕んで? そうしたら、早く結婚できるかもよ?」
どちゅんっと一際強く腰を押しつけた刹那、竿が震えた。強すぎる刺激に、蜜壺がうねり、痙攣を始める。どくどくと白濁が流しこまれて、それを受け入れるかのように、アンナは絶頂を迎えた。
「もう……どうし、て……」
は、と浅く息を吐きながら抗議の声を漏らす。最奥で吐き出された子種は、多すぎて受け止めきれなかったらしい。ロメオが肉棒を抜いた途端にどろりと割れ目からあふれ出した。
「今日はなんで外に出してくれなかったの?」
「アンナと結婚したいからだよ。ね、ここに僕の子ができたらさ、アンナも嬉しいでしょう?」
「……そんなことをしなくても、結婚なんてできるじゃない……」
すり、と下腹を撫でられて、アンナは唇を尖らせながらも、ほんのりと頬を染めた。
「もっと早く結婚したい、ってこと」
目を細めたロメオがアンナに愛おしげに口づけを落とす。それをアンナは受け入れて、舌が入りこんでくるのに、しっかりと応える。
「ん……ぅ……」
「ああ、アンナ、可愛い。早く孕んで欲しいから、今からもう一回しようかな?」
「だ、だめよ……」
口ではそう言いながらも、顔はだめだと言っていない。
「ふふ、かわい」
ロメオがアンナの胸元に手を伸ばした、そのときである。
ドンッと扉が荒々しく打ち鳴らされる。ノックというには激しい音だが、それくらいの音でなければ、彼女らに伝わらないと思ったのだろう。
「おい、いい加減にしろ。日が暮れるぞ」
「あ……っご、ごめんなさい。今、出るわ……!」
顔を羞恥で赤らめて、アンナは慌ててロメオの下から逃げ出し、身支度を整え始める。その耳元に、ロメオが唇を寄せた。
「今日も声大きかったけど……また外にジェレミオがいるの忘れてた?」
「もうっ! 意地悪言わないで!」
小さく囁かれた言葉に怒って、アンナは憤然とベッドから抜け出し、小屋を出た。その扉を出てすぐのところに、長身の男が立っている。ロメオと同じ、金髪碧眼の男だ。
「ごめんなさい、ジェレミオ。いつもありがとう……」
「いや、大したことじゃない」
ぶっきらぼうに答えた彼は、ロメオの顔立ちによく似ている。だが、優しげな印象のロメオに対し、男——ジェレミオは、不機嫌そうでいかめしい雰囲気だ。
「今日も見張りご苦労様、ジェレミオ」
「いや……」
これにもジェレミオは短く答える。そうして小屋から出て、三人は暗くなりゆく森の中を並んで歩き始めた。
「兄さん。それより、しばらくここにはこれなくなるだろう。その話はしたのか?」
「え、そうなの?」
首を傾げたアンナは、ロメオの顔を窺った。
「うん。……求婚状の準備をしているからね」
「……えっ?」
「そういうことだ」
驚いた声をあげたアンナに、ジェレミオが引き継いで頷く。
「そう、なの……?」
ぽおっと顔を火照らせたアンナは、黙りこんでただ歩みを進める。股には、先ほど満たされたばかりの子種がとろとろと今もこぼれてきている。
(なら……こんなことする必要なかったのに……ロメオったら我慢できなかったのかしら……)
心の中で文句を吐きながらも、アンナの足取りは軽い。その心の中は、先ほど告げられたばかりの求婚状のことで弾むのだった。
ぎっぎっと規則正しく響く木の軋む音に合わせ、肉のぶつかりあう音がする。緑目に栗毛の女性と金髪碧眼の男性が情事を営んでいる最中だった。
粗末な小屋に粗末なベッド。だが、そこに組み敷かれた女性の着る服は、上等な生地のドレスである。対する男もこれまた仕立てのよい服装だ。
どう見てもお忍びの貴族の風情である。
それもそのはずだろう。どう見てもこの若い二人は未婚だ。本来ならば未婚の、しかも貴族の婚約者がいない男女は異性を知らない清らかな身体であるべきなのだ。だというのに、彼女らはともに、ずいぶんと手慣れた様子で肌を合わせている。
「ん……あっ……ロメオ……も、う……」
「イきそう? いいよ、アンナ。何度でもイきなよ。ほら……僕ももうすぐだから」
「やっ……ああ……っ」
栗毛の女性——アンナが、下半身だけをむき出しにして責め立てられていた。一方の責め立てている金髪の男——ロメオは余裕がありげだ。どちゅどちゅと腰を打ちつけては、快楽に喘ぐアンナをからかっている。
若い男女が一時の気分の盛り上がりで、一線を越えたにしては二人とも快楽に慣れ過ぎている。人目を忍んでまぐわっているのは、もう彼女らが何度もこの行為を重ねている証拠だろう。
「今日は中に出そうかな?」
「……ッだめよ……んァ……っやっあんんっあかちゃ……んできちゃ……やっあああっ」
「いいよ、僕の子を孕んで? そうしたら、早く結婚できるかもよ?」
どちゅんっと一際強く腰を押しつけた刹那、竿が震えた。強すぎる刺激に、蜜壺がうねり、痙攣を始める。どくどくと白濁が流しこまれて、それを受け入れるかのように、アンナは絶頂を迎えた。
「もう……どうし、て……」
は、と浅く息を吐きながら抗議の声を漏らす。最奥で吐き出された子種は、多すぎて受け止めきれなかったらしい。ロメオが肉棒を抜いた途端にどろりと割れ目からあふれ出した。
「今日はなんで外に出してくれなかったの?」
「アンナと結婚したいからだよ。ね、ここに僕の子ができたらさ、アンナも嬉しいでしょう?」
「……そんなことをしなくても、結婚なんてできるじゃない……」
すり、と下腹を撫でられて、アンナは唇を尖らせながらも、ほんのりと頬を染めた。
「もっと早く結婚したい、ってこと」
目を細めたロメオがアンナに愛おしげに口づけを落とす。それをアンナは受け入れて、舌が入りこんでくるのに、しっかりと応える。
「ん……ぅ……」
「ああ、アンナ、可愛い。早く孕んで欲しいから、今からもう一回しようかな?」
「だ、だめよ……」
口ではそう言いながらも、顔はだめだと言っていない。
「ふふ、かわい」
ロメオがアンナの胸元に手を伸ばした、そのときである。
ドンッと扉が荒々しく打ち鳴らされる。ノックというには激しい音だが、それくらいの音でなければ、彼女らに伝わらないと思ったのだろう。
「おい、いい加減にしろ。日が暮れるぞ」
「あ……っご、ごめんなさい。今、出るわ……!」
顔を羞恥で赤らめて、アンナは慌ててロメオの下から逃げ出し、身支度を整え始める。その耳元に、ロメオが唇を寄せた。
「今日も声大きかったけど……また外にジェレミオがいるの忘れてた?」
「もうっ! 意地悪言わないで!」
小さく囁かれた言葉に怒って、アンナは憤然とベッドから抜け出し、小屋を出た。その扉を出てすぐのところに、長身の男が立っている。ロメオと同じ、金髪碧眼の男だ。
「ごめんなさい、ジェレミオ。いつもありがとう……」
「いや、大したことじゃない」
ぶっきらぼうに答えた彼は、ロメオの顔立ちによく似ている。だが、優しげな印象のロメオに対し、男——ジェレミオは、不機嫌そうでいかめしい雰囲気だ。
「今日も見張りご苦労様、ジェレミオ」
「いや……」
これにもジェレミオは短く答える。そうして小屋から出て、三人は暗くなりゆく森の中を並んで歩き始めた。
「兄さん。それより、しばらくここにはこれなくなるだろう。その話はしたのか?」
「え、そうなの?」
首を傾げたアンナは、ロメオの顔を窺った。
「うん。……求婚状の準備をしているからね」
「……えっ?」
「そういうことだ」
驚いた声をあげたアンナに、ジェレミオが引き継いで頷く。
「そう、なの……?」
ぽおっと顔を火照らせたアンナは、黙りこんでただ歩みを進める。股には、先ほど満たされたばかりの子種がとろとろと今もこぼれてきている。
(なら……こんなことする必要なかったのに……ロメオったら我慢できなかったのかしら……)
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