2 / 4
2.荒々しい初夜 ※
新婚夫婦の新居は、グリフィス侯爵領内に与えられたというアーロンの屋敷だ。グリフィス家から馴染みのメイドもついてきてくれていたが、何よりジャスミン付きとして多くのメイドがあてがわれているらしい。おかげで結婚式後の披露宴が終わったあと、遅くに屋敷にたどり着いたにもかかわらず、湯あみやらなにやらの支度が滞りなく終わった。
問題は湯あみ後の服装である。なんといっても今夜は初夜だ。一般的な初夜には煽情的ないやらしいネグリジェが用意されるものだが、ジャスミンが着せられたのは想像に反して拍子抜けするほど普通のものだった。
ガウンタイプのネグリジェは生地は厚手だから肌が透けることはないし、つま先まで淑やかに隠されていて足が見えて淫らだということもない。胸元だけは谷間の形に添うような形状になっているが、それも腰のリボンをきゅっときつめに締めれば谷間すら見えない。唯一いやらしいと言えば、腰のリボンを解くとすぐに脱げてしまう点だろう。とはいえ、当たり前の話である。
夫婦の寝室に案内されて入ると、そこにはすでにアーロンが待っていた。彼はベッドのふちに腰かけて待ち構えていたらしい。ドア近くにたたずむジャスミンとまっすぐに視線が絡む。
「ご苦労だった。お前たちはもう下がっていい」
すっかりメイドに命令するのが板についている。アーロンは言いながら大股でジャスミンに近づくと、彼女の腰を引き寄せて部屋のドアを閉じた。そうして後ろ手に鍵をがちりとかける。これで使用人たちは誰も入ってこれない。
「アーロン、その……」
腰に添えられた大きな手にジャスミンは緊張する。見上げた彼は、前を見ていて視線が合わない。
「きゃ……っ」
浮遊感に襲われたかと思ったら、次の瞬間には抱き上げられていた。ずいぶん高い。小さい悲鳴をあげた彼女に構わず、そのままアーロンは大股で歩いてベッドにジャスミンをおろした。抱き上げたときの勢いに反して、おろし方はずいぶんと優しい。
「あ……」
おろされた拍子に裾がめくれて太ももまで丸見えになってしまった。それが恥ずかしくて、ジャスミンはさっと裾をなおそうと腕を伸ばす。だが、それは許されなかった。
「どうせ今から脱ぐだろう」
ぐっと腕を捕まえられて、頭上に縫い留められた。
(そうだったわ……)
指摘にはっとさせられて、ジャスミンは口を閉じた。
(し、心臓が飛び出てしまいそう……!)
結ばれることなんてないと思っていた人に久々に会えたと思ったら結婚して初夜なんて、ジャスミンのキャパオーバーである。黙っていないとはしたなく興奮を口にしてしまいそうで怖い。そんな気持ちの昂りは身体をわずかに震わせた。
初夜のベッドで、儚げな女性が腕を押さえつけられて震える。それがはたからみたら、一体どんなふうに映るのかなんてことを、ジャスミンは考えもしない。
深い息を吐いたアーロンがベッドに乗り上げ、ジャスミンの身体に馬乗りになる。寝室の灯りは来たときからランプが一つともされているだけだった。薄暗い部屋の中で見下ろされると、彼の顔と身体全体が巨大な影に見える。
「……強い男が好きだと言っただろう」
「え? あ、覚えてくれていたの……?」
「望み通りの強い男だ」
それはきっと戦争で英雄になったことも、彼の巨躯のことも言っているのだろう。いかにも筋骨隆々でもちろんアーロンは強そうだ。だが、ジャスミンは困ったように首を傾げた。
「でも……」
「エルマーじゃないがな」
獰猛な低い声が降ってきて腕が離されたかと思えば、胸元にアーロンの両手が伸びてきた。そのままガウンの合わせをつかんで、勢いよくぐわっと左右に開かれる。勢いあまって腰のリボンはぶちっともげた。
「きゃああ……っ!」
胸元どころか全身を露わにされて、思わずジャスミンは悲鳴をあげる。両手で胸を隠したが、すぐに両腕をつかまれて、再度頭上に縫い留められた。悲鳴に構わず、アーロンは自身の腰ひもをするりと抜くと、ジャスミンの手首を縛って、ベッドの柱にくくりつけてしまう。これではジャスミンは逃げようがない。
(どうしてこんな乱暴なことを!?)
暴漢のように襲わずとも、もうジャスミンはアーロンの妻である。式も披露宴でもむっつりとしていたアーロンを不思議に思っていたものの、唐突に狂暴になった夫にジャスミンはパニックになる。さきほどエルマーの名前が飛び出したことさえももうジャスミンの頭にはない。何より覚悟もなく裸体を晒されて恥ずかしい。
(初夜はこういうものなのかしら……? でもでも……!)
ジャスミンの身体は、華奢な腕や腹回りに反して、腰と胸に随分と重量がある。身長もさほど高くないから、きっと成長期の彼女の栄養は胸と尻にいってしまったのだろう。たっぷりとした質感のある胸の中央の飾りは、胸の大きさに比例でもしているのか粒が大きい。なのに、薄桃の部分に落ちくぼんで隠れていて、変な形に思えるのもまた恥ずかしかった。そんな身体をじろじろと見られて、羞恥にジャスミンはぶるぶると震える。
(ちゃんと話してから見てもらおうと思っていたのに……!)
ぎゅっと目を閉じたジャスミンの顎が、乱暴にすくわれる。すかさず唇が重なってきたが離れてまたすぐに重なる。誓いの口づけのときには、ときめきを感じる間もなく舞い上がったまま終わったのに、二度目も三度目も目を閉じている間に終わってしまった。それがまたショックでジャスミンは震える。
「ま、まって……」
もっとロマンチックに好きだと告白して口づけを交わしたい。そんな思いから中断を求めたジャスミンに対し、間近に迫ったアーロンは鼻で笑った。
「口を開けろ」
「あーろンン……ッ」
呼びかけた声は、くぐもった吐息に塗り替えられる。唇にぬるっと侵入してきた舌が、ジャスミンの口内を容赦なく蹂躙して、彼女の言葉を奪った。ただ、彼も舌の絡め方を知っているわけではないらしい。まるでジャスミンの口の中を確認でもするかのように、大きな舌が這いまわって暴く。
「ん……んぅ……」
気持ちよさなんてわからないうちに、舌を貪られるうちにジャスミンは酸欠からか、ぬくもりのせいか、目元がとろんとしてくる。
(気持ちいい……のかも……)
なんにせよ、愛しい人と口づけを交わしているのだ。性急な口づけは間違いなくジャスミンを求めているのがまっすぐに伝わってきた。おかげで手首を拘束されているのも忘れて次第にジャスミンはアーロンとの口づけに夢中になってくる。
「ふ……ぅんんっ……んぁっ!?」
ふにゅっと胸が大きな手につかまれた。乳房はかなり大きいはずなのに、アーロンの手はしっかりと包み込んで全体を揉みこんでいる。やがて、薄桃に色づいた中央をつまみ始めた。だが、真ん中の尖りはまだ顔を出さない。
「アーロン、まって……だ、だめ……」
口が離れたすきに、ジャスミンは触らないで欲しいと懇願する。羞恥がピークに達するそのとき、きゅっと薄桃のまるいエリアを丸ごとつままれた。
「……っ! んぅ……っだ、めぇ……っ」
きゅむきゅむとくりかえしつままれて、次第に中心が硬くなってくる。羞恥心とは裏腹に口からは甘い声が漏れて、アーロンの指が胸を弄るたびに腰のあたりが熱を帯びてわななく。
「これならいいのか?」
「ひゃぅ……っ」
かぷっと胸を噛まれて、硬くなった中央の飾りが舌に捕らえられた。ぷっくりと膨れたそれが、立ち上がって穴から顔を出す。くにくにと舌でこねられては甘噛みされて、気づけばジャスミンの口からは嬌声ばかりが漏れる。大きな乳房によく似合う大きな乳首だが、それもアーロンの大きな舌の前では小さい。口の中で転がされては、きゅうっと吸われて、感じたことのない快楽を次々と胸に与えられる。おかげでさっきまで頭を支配していたはずの羞恥は飛んで、ただただアーロンの与える刺激に集中させられた。両の胸をさんざんに弄ばれて、乳首がふやけるのではないかと思えるほどにねぶられる。
「もういやだと言わなくていいのか」
胸だけでよがる妻の姿が滑稽だったのか、アーロンが鼻を小さく鳴らした。
(いやなんて言ってない……)
「ふ、あぁっんん……」
けれどその言葉は、喘ぎ声になって発することができない。返事がないのが気に食わないのか、アーロンは突然太ももに手を伸ばした。左足をつかまれて、ぐっと開かれる。途端に、ぬちゃっといやらしい音が響いた。胸への愛撫でしっとりと濡れた秘部が割れて、蜜口から愛液を滴らせている。
「ずいぶんな乱れようだな」
ジャスミンが足を閉じようとしても、当然許されない。自身の身体を股に割りこませて、ジャスミンの太ももの下に足を潜らせたアーロンがじっとジャスミンを見つめる。
「あ……」
見下ろすアーロンは、ガウンの腰ひもをとっているせいで、前がはだけていた。太い首筋から、大きく張り出した大胸筋、それから綺麗に割れた腹筋にさらにその下まで。
「それって……」
「ああ」
ジャスミンの視線の先に気づいたらしいアーロンが、また息を吐いた。ぐっと腰を寄せて、視線の先のものを彼女の腹に乗せる。べちん、と音を立てて乗ったそれは、凶悪までに太く大きい、アーロンの男根だった。青筋だった怒張は、ジャスミンのへそにまで届くのではないか。びくんびくんと脈打った竿の先端からは、すでにメスを求める先走ったものがわずかにあふれている。それがなんなのかもジャスミンは知らないが、ただ男根に圧倒された。発熱しているのではないかと思うほどの熱と大きさと重さを直に感じさせられて、息をのむ。
「これが入るからな。その前にここを解すぞ」
言いながらアーロンは、腰を引いて秘部に指を這わせ始めた。ぱっくりと口を開いた割れ目をぬるぬるとなぞって、すぐに指を一本中へと潜りこませる。
「や……っあ、……ぁ」
誰にも触れられたことのない場所が、太い指に犯されている。狭くはあるが、たっぷりの蜜と熱で溶けた蜜壺は、うねりながらアーロンの指を受け入れて締めつけている。復活した恥ずかしさからジャスミンが腰をよじろうとしたが、その身じろぎで彼の指を自身に押しつけるような恰好になってしまった。ぐっと壁が押されて、悲鳴のような嬌声が漏れると同時に中のうねりが強くなる。
「ふぁっ」
「ここがいいのか」
ぐちゅぐちゅと音をたてて同じところを執拗に圧された。ついでに割れ目に顔を出していた肉の芽に触れられる。びりっと強い刺激が走って瞬間に息をのんだが、声を我慢できたのは一瞬だけだ。
「ひ、あ、ああっや……っだめぇ……! そ、れ……んぁあ……っ」
触られてもいなかったくせに、快楽の芽は硬く張りつめていて、アーロンの指がなぞるたびにこりゅこりゅと滑る。両手で内側と外側から虐められて、もうジャスミンは腰を跳ねさせながら喘ぐしかできない。そのたびにすぐそばにある彼の猛った肉棒が太ももに当たって、いやらしい気持ちにさせられた。きゅうきゅうとうねる蜜壺は、いつの間にか二本に増やされた指を締めつけて、襲いくる快楽の先に行こうとしている。なんだかそれが怖い。
「んっああ……っあーろん…… たすけ、て……! やっんぁあああ……っ!」
自分の身体ではないような感覚に陥って、ジャスミンが叫んだ刹那、ぎゅうっとひときわ強く蜜壺に力がこもる。途端にがくがくとリズミカルに胎が揺れて、アーロンの指をみちみちに締め上げた。
「誰に助けを求めてるんだ」
いつの間にか、ジャスミンの目じりには涙が滲んでいる。ガウンの紐を引きちぎられ、腕を拘束され、さらには大男にのしかかられて凶器のような男根をつきつけられている華奢な女性。それはいかにも憐れを誘う姿である。この場を他人に見られたら、いくら夫婦だと言っても信じてもらえないに違いない。むしろ暴漢に襲われた可哀相な貴族令嬢と言われたほうがしっくりくる。
(誰に……?)
生まれて初めての絶頂を味わったばかりでぼんやりとする意識の中で、ジャスミンは考える。息も荒くしゃべる余裕はなかったが、うっすらと微笑んだ。
問題は湯あみ後の服装である。なんといっても今夜は初夜だ。一般的な初夜には煽情的ないやらしいネグリジェが用意されるものだが、ジャスミンが着せられたのは想像に反して拍子抜けするほど普通のものだった。
ガウンタイプのネグリジェは生地は厚手だから肌が透けることはないし、つま先まで淑やかに隠されていて足が見えて淫らだということもない。胸元だけは谷間の形に添うような形状になっているが、それも腰のリボンをきゅっときつめに締めれば谷間すら見えない。唯一いやらしいと言えば、腰のリボンを解くとすぐに脱げてしまう点だろう。とはいえ、当たり前の話である。
夫婦の寝室に案内されて入ると、そこにはすでにアーロンが待っていた。彼はベッドのふちに腰かけて待ち構えていたらしい。ドア近くにたたずむジャスミンとまっすぐに視線が絡む。
「ご苦労だった。お前たちはもう下がっていい」
すっかりメイドに命令するのが板についている。アーロンは言いながら大股でジャスミンに近づくと、彼女の腰を引き寄せて部屋のドアを閉じた。そうして後ろ手に鍵をがちりとかける。これで使用人たちは誰も入ってこれない。
「アーロン、その……」
腰に添えられた大きな手にジャスミンは緊張する。見上げた彼は、前を見ていて視線が合わない。
「きゃ……っ」
浮遊感に襲われたかと思ったら、次の瞬間には抱き上げられていた。ずいぶん高い。小さい悲鳴をあげた彼女に構わず、そのままアーロンは大股で歩いてベッドにジャスミンをおろした。抱き上げたときの勢いに反して、おろし方はずいぶんと優しい。
「あ……」
おろされた拍子に裾がめくれて太ももまで丸見えになってしまった。それが恥ずかしくて、ジャスミンはさっと裾をなおそうと腕を伸ばす。だが、それは許されなかった。
「どうせ今から脱ぐだろう」
ぐっと腕を捕まえられて、頭上に縫い留められた。
(そうだったわ……)
指摘にはっとさせられて、ジャスミンは口を閉じた。
(し、心臓が飛び出てしまいそう……!)
結ばれることなんてないと思っていた人に久々に会えたと思ったら結婚して初夜なんて、ジャスミンのキャパオーバーである。黙っていないとはしたなく興奮を口にしてしまいそうで怖い。そんな気持ちの昂りは身体をわずかに震わせた。
初夜のベッドで、儚げな女性が腕を押さえつけられて震える。それがはたからみたら、一体どんなふうに映るのかなんてことを、ジャスミンは考えもしない。
深い息を吐いたアーロンがベッドに乗り上げ、ジャスミンの身体に馬乗りになる。寝室の灯りは来たときからランプが一つともされているだけだった。薄暗い部屋の中で見下ろされると、彼の顔と身体全体が巨大な影に見える。
「……強い男が好きだと言っただろう」
「え? あ、覚えてくれていたの……?」
「望み通りの強い男だ」
それはきっと戦争で英雄になったことも、彼の巨躯のことも言っているのだろう。いかにも筋骨隆々でもちろんアーロンは強そうだ。だが、ジャスミンは困ったように首を傾げた。
「でも……」
「エルマーじゃないがな」
獰猛な低い声が降ってきて腕が離されたかと思えば、胸元にアーロンの両手が伸びてきた。そのままガウンの合わせをつかんで、勢いよくぐわっと左右に開かれる。勢いあまって腰のリボンはぶちっともげた。
「きゃああ……っ!」
胸元どころか全身を露わにされて、思わずジャスミンは悲鳴をあげる。両手で胸を隠したが、すぐに両腕をつかまれて、再度頭上に縫い留められた。悲鳴に構わず、アーロンは自身の腰ひもをするりと抜くと、ジャスミンの手首を縛って、ベッドの柱にくくりつけてしまう。これではジャスミンは逃げようがない。
(どうしてこんな乱暴なことを!?)
暴漢のように襲わずとも、もうジャスミンはアーロンの妻である。式も披露宴でもむっつりとしていたアーロンを不思議に思っていたものの、唐突に狂暴になった夫にジャスミンはパニックになる。さきほどエルマーの名前が飛び出したことさえももうジャスミンの頭にはない。何より覚悟もなく裸体を晒されて恥ずかしい。
(初夜はこういうものなのかしら……? でもでも……!)
ジャスミンの身体は、華奢な腕や腹回りに反して、腰と胸に随分と重量がある。身長もさほど高くないから、きっと成長期の彼女の栄養は胸と尻にいってしまったのだろう。たっぷりとした質感のある胸の中央の飾りは、胸の大きさに比例でもしているのか粒が大きい。なのに、薄桃の部分に落ちくぼんで隠れていて、変な形に思えるのもまた恥ずかしかった。そんな身体をじろじろと見られて、羞恥にジャスミンはぶるぶると震える。
(ちゃんと話してから見てもらおうと思っていたのに……!)
ぎゅっと目を閉じたジャスミンの顎が、乱暴にすくわれる。すかさず唇が重なってきたが離れてまたすぐに重なる。誓いの口づけのときには、ときめきを感じる間もなく舞い上がったまま終わったのに、二度目も三度目も目を閉じている間に終わってしまった。それがまたショックでジャスミンは震える。
「ま、まって……」
もっとロマンチックに好きだと告白して口づけを交わしたい。そんな思いから中断を求めたジャスミンに対し、間近に迫ったアーロンは鼻で笑った。
「口を開けろ」
「あーろンン……ッ」
呼びかけた声は、くぐもった吐息に塗り替えられる。唇にぬるっと侵入してきた舌が、ジャスミンの口内を容赦なく蹂躙して、彼女の言葉を奪った。ただ、彼も舌の絡め方を知っているわけではないらしい。まるでジャスミンの口の中を確認でもするかのように、大きな舌が這いまわって暴く。
「ん……んぅ……」
気持ちよさなんてわからないうちに、舌を貪られるうちにジャスミンは酸欠からか、ぬくもりのせいか、目元がとろんとしてくる。
(気持ちいい……のかも……)
なんにせよ、愛しい人と口づけを交わしているのだ。性急な口づけは間違いなくジャスミンを求めているのがまっすぐに伝わってきた。おかげで手首を拘束されているのも忘れて次第にジャスミンはアーロンとの口づけに夢中になってくる。
「ふ……ぅんんっ……んぁっ!?」
ふにゅっと胸が大きな手につかまれた。乳房はかなり大きいはずなのに、アーロンの手はしっかりと包み込んで全体を揉みこんでいる。やがて、薄桃に色づいた中央をつまみ始めた。だが、真ん中の尖りはまだ顔を出さない。
「アーロン、まって……だ、だめ……」
口が離れたすきに、ジャスミンは触らないで欲しいと懇願する。羞恥がピークに達するそのとき、きゅっと薄桃のまるいエリアを丸ごとつままれた。
「……っ! んぅ……っだ、めぇ……っ」
きゅむきゅむとくりかえしつままれて、次第に中心が硬くなってくる。羞恥心とは裏腹に口からは甘い声が漏れて、アーロンの指が胸を弄るたびに腰のあたりが熱を帯びてわななく。
「これならいいのか?」
「ひゃぅ……っ」
かぷっと胸を噛まれて、硬くなった中央の飾りが舌に捕らえられた。ぷっくりと膨れたそれが、立ち上がって穴から顔を出す。くにくにと舌でこねられては甘噛みされて、気づけばジャスミンの口からは嬌声ばかりが漏れる。大きな乳房によく似合う大きな乳首だが、それもアーロンの大きな舌の前では小さい。口の中で転がされては、きゅうっと吸われて、感じたことのない快楽を次々と胸に与えられる。おかげでさっきまで頭を支配していたはずの羞恥は飛んで、ただただアーロンの与える刺激に集中させられた。両の胸をさんざんに弄ばれて、乳首がふやけるのではないかと思えるほどにねぶられる。
「もういやだと言わなくていいのか」
胸だけでよがる妻の姿が滑稽だったのか、アーロンが鼻を小さく鳴らした。
(いやなんて言ってない……)
「ふ、あぁっんん……」
けれどその言葉は、喘ぎ声になって発することができない。返事がないのが気に食わないのか、アーロンは突然太ももに手を伸ばした。左足をつかまれて、ぐっと開かれる。途端に、ぬちゃっといやらしい音が響いた。胸への愛撫でしっとりと濡れた秘部が割れて、蜜口から愛液を滴らせている。
「ずいぶんな乱れようだな」
ジャスミンが足を閉じようとしても、当然許されない。自身の身体を股に割りこませて、ジャスミンの太ももの下に足を潜らせたアーロンがじっとジャスミンを見つめる。
「あ……」
見下ろすアーロンは、ガウンの腰ひもをとっているせいで、前がはだけていた。太い首筋から、大きく張り出した大胸筋、それから綺麗に割れた腹筋にさらにその下まで。
「それって……」
「ああ」
ジャスミンの視線の先に気づいたらしいアーロンが、また息を吐いた。ぐっと腰を寄せて、視線の先のものを彼女の腹に乗せる。べちん、と音を立てて乗ったそれは、凶悪までに太く大きい、アーロンの男根だった。青筋だった怒張は、ジャスミンのへそにまで届くのではないか。びくんびくんと脈打った竿の先端からは、すでにメスを求める先走ったものがわずかにあふれている。それがなんなのかもジャスミンは知らないが、ただ男根に圧倒された。発熱しているのではないかと思うほどの熱と大きさと重さを直に感じさせられて、息をのむ。
「これが入るからな。その前にここを解すぞ」
言いながらアーロンは、腰を引いて秘部に指を這わせ始めた。ぱっくりと口を開いた割れ目をぬるぬるとなぞって、すぐに指を一本中へと潜りこませる。
「や……っあ、……ぁ」
誰にも触れられたことのない場所が、太い指に犯されている。狭くはあるが、たっぷりの蜜と熱で溶けた蜜壺は、うねりながらアーロンの指を受け入れて締めつけている。復活した恥ずかしさからジャスミンが腰をよじろうとしたが、その身じろぎで彼の指を自身に押しつけるような恰好になってしまった。ぐっと壁が押されて、悲鳴のような嬌声が漏れると同時に中のうねりが強くなる。
「ふぁっ」
「ここがいいのか」
ぐちゅぐちゅと音をたてて同じところを執拗に圧された。ついでに割れ目に顔を出していた肉の芽に触れられる。びりっと強い刺激が走って瞬間に息をのんだが、声を我慢できたのは一瞬だけだ。
「ひ、あ、ああっや……っだめぇ……! そ、れ……んぁあ……っ」
触られてもいなかったくせに、快楽の芽は硬く張りつめていて、アーロンの指がなぞるたびにこりゅこりゅと滑る。両手で内側と外側から虐められて、もうジャスミンは腰を跳ねさせながら喘ぐしかできない。そのたびにすぐそばにある彼の猛った肉棒が太ももに当たって、いやらしい気持ちにさせられた。きゅうきゅうとうねる蜜壺は、いつの間にか二本に増やされた指を締めつけて、襲いくる快楽の先に行こうとしている。なんだかそれが怖い。
「んっああ……っあーろん…… たすけ、て……! やっんぁあああ……っ!」
自分の身体ではないような感覚に陥って、ジャスミンが叫んだ刹那、ぎゅうっとひときわ強く蜜壺に力がこもる。途端にがくがくとリズミカルに胎が揺れて、アーロンの指をみちみちに締め上げた。
「誰に助けを求めてるんだ」
いつの間にか、ジャスミンの目じりには涙が滲んでいる。ガウンの紐を引きちぎられ、腕を拘束され、さらには大男にのしかかられて凶器のような男根をつきつけられている華奢な女性。それはいかにも憐れを誘う姿である。この場を他人に見られたら、いくら夫婦だと言っても信じてもらえないに違いない。むしろ暴漢に襲われた可哀相な貴族令嬢と言われたほうがしっくりくる。
(誰に……?)
生まれて初めての絶頂を味わったばかりでぼんやりとする意識の中で、ジャスミンは考える。息も荒くしゃべる余裕はなかったが、うっすらと微笑んだ。
あなたにおすすめの小説
【短編完結】元聖女は聖騎士の執着から逃げられない 聖女を辞めた夜、幼馴染の聖騎士に初めてを奪われました
えびのおすし
恋愛
瘴気を祓う任務を終え、聖女の務めから解放されたミヤ。
同じく役目を終えた聖女たちと最後の女子会を開くことに。
聖女セレフィーナが王子との婚約を決めたと知り、彼女たちはお互いの新たな門出を祝い合う。
ミヤには、ずっと心に秘めていた想いがあった。
相手は、幼馴染であり専属聖騎士だったカイル。
けれど、その気持ちを告げるつもりはなかった。
女子会を終え、自室へ戻ったミヤを待っていたのはカイルだった。
いつも通り無邪気に振る舞うミヤに、彼は思いがけない熱を向けてくる。
――きっとこれが、カイルと過ごす最後の夜になる。
彼の真意が分からないまま、ミヤはカイルを受け入れた。
元聖女と幼馴染聖騎士の、鈍感すれ違いラブ。
幼馴染の勇者に「魔王を倒して帰ってきたら何でもしてあげる」と言った結果
景華
恋愛
平和な村で毎日を過ごす村娘ステラ。
ある日ステラの長年の想い人である幼馴染であるリードが勇者として選ばれ、聖女、女剣士、女魔術師と共に魔王討伐に向かうことになる。
「俺……ステラと離れたくない」
そんなリードに、ステラは思わずこう告げる。
「そうだ‼ リードが帰ってきたら、私がリードのお願い、一つだけなんでも叶えてあげる‼」
そんなとっさにステラから飛び出た約束を胸に、リードは村を旅立つ。
それから半年、毎日リードの無事を祈り続けるステラのもとに、リードの史上最速での魔王城攻略の知らせが届く。
勇者一行はこれからたくさんの祝勝パーティに参加した後、故郷に凱旋するというが、それと同時に、パーティメンバーである聖女と女剣士、そして女魔術師の話も耳にすることになる。
戦いの昂りを鎮める役割も担うという三人は、戦いの後全員が重婚の認められた勇者の嫁になるということを知ったステラは思いを諦めようとするが、突然現れたリードは彼女に『ステラの身体《約束のお願い》』を迫って来て──?
誰がどう見ても両片思いな二人がお願いをきっかけに結ばれるまで──。
偶然同じ集合住宅の同じ階に住んでいるだけなのに、有名な美形魔法使いに付き纏いする熱烈なファンだと完全に勘違いされていた私のあやまり。
待鳥園子
恋愛
同じ集合住宅で同じ階に住んでいた美形魔法使い。たまに帰り道が一緒になるだけなんだけど、絶対あの人私を熱烈な迷惑ファンだと勘違いしてる!
誤解を解きたくても、嫌がられて避けられている気もするし……と思っていたら、彼の部屋に連れ込まれて良くわからない事態になった話。
真面目な王子様と私の話
谷絵 ちぐり
恋愛
婚約者として王子と顔合わせをした時に自分が小説の世界に転生したと気づいたエレーナ。
小説の中での自分の役どころは、婚約解消されてしまう台詞がたった一言の令嬢だった。
真面目で堅物と評される王子に小説通り婚約解消されることを信じて可もなく不可もなくな関係をエレーナは築こうとするが…。
※Rシーンはあっさりです。
※別サイトにも掲載しています。
奪われたオメガは二つの運命に惑う
かべうち右近
恋愛
アルファ・オメガ・ベータの性が存在する世界で、オメガ性が発現したリディ・アンベールは、アルファとの番になるための見合いに参加した。そこで昔の初恋の相手、ジェラルドと再会することになる。見合いの会場で、リディに同時に声をかけたのは、ジェラルドとガエルの二人の双子だった。運悪く、リディはそのまま発情してしまい……?
※本編はハッピーエンドではありません。
※番外編まで読むとハッピーエンドです。
※Rシーンの含まれる話には「※」をつけます。
※この作品は、アルファポリス、ムーンライトノベルズに同時掲載です。
ベリーズカフェに掲載していた作品に大幅に加筆修正を加え、ラストを変更したものとなります。
〖完結〗愛しているから、あなたを愛していないフリをします。
藍川みいな
恋愛
ずっと大好きだった幼なじみの侯爵令息、ウォルシュ様。そんなウォルシュ様から、結婚をして欲しいと言われました。
但し、条件付きで。
「子を産めれば誰でもよかったのだが、やっぱり俺の事を分かってくれている君に頼みたい。愛のない結婚をしてくれ。」
彼は、私の気持ちを知りません。もしも、私が彼を愛している事を知られてしまったら捨てられてしまう。
だから、私は全力であなたを愛していないフリをします。
設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
全7話で完結になります。