1 / 7
1.婚約破棄にも至らない関係
貴族学校に通うミュリエルは心配ごとがあった。
(もうすぐ卒業パーティー……だから……)
二カ月後に控えた貴族学校の卒業の際には、盛大なパーティーが催される。ほとんどの生徒は在学中に社交デビューしているが、ミュリエルは未だにデビュタントをしていないのだ。だから卒業パーティーがミュリエルにとって、実質の社交デビューである。
ランチタイムのわずかな時間、彼女はとある用事のために廊下を歩いていた。パーティーのことを考えながら外に窓の外に目をやって、ガラスに映った自分の姿にぎくりとして立ち止まった。
(……うぅ……今日こそ言わなくちゃなのに……)
俯いたミュリエルは、自分の身体を見下ろす。
身分に関係なく健やかな学びを得るという目的で、貴族学校に通う者たちは皆、制服を着ることになっている。だが、その着こなしがミュリエルはどうにも野暮ったいのだ。
(どうして私はこんなに太ってるのかしら……)
思いつめた表情のミュリエルは、彼女の少し後ろを歩いていた人物が、驚いたような顔をしているのに気づいていない。再び歩き出したが、ミュリエルの足取りは重かった。
制服は腰のくびれにあわせてきゅっと引き締まったデザインなのに、ミュリエルは胸から下までがずいぶんと太く、ふんわりと広がったスカートのところまでくびれというものがないように大きい。彼女を後ろから見ると、まるで寸胴鍋にスカートを履かせたようなのだ。おまけに髪も酷いくせ毛で梳かしても梳かしても横に広がってしまう。まとまりさえあればきっと綺麗だろう金の髪も、これではわら束のようだ。顔だけは愛らしく整っていて、紫の瞳だってチャーミングなのに、自信のなさから彼女の表情はさえない。だからこそ彼女は、デビュタントに後ろ向きで、卒業間近というこの時期になっても社交界に顔を出していなかった。
結果的に、おっとりとした性格もあいまって、彼女は少数の友人を除けば、魅力のない太った女生徒として陰口を叩かれていた。
そう、彼女の婚約者にさえ。
再び歩いて目的地の教室に着いたミュリエルは、息を整えた。決死の覚悟を決めて声をかける。
「ブ、ブライアン」
(やだ、声が上ずっちゃった)
呼び止めたのは、ブライアン・サリス。彼は伯爵令息であり、ミュリエルの幼馴染であり、祖父の遺言によって生まれたときから彼女の婚約者である。整えられた金髪は輝いていて、青い瞳も強く、整った容姿もあいまって彼はいつだって自信に満ち溢れている。そのブライアンが、ミュリエルの声を聞き咎めて面倒くさそうに振り返った。
「モット子爵令嬢、何か用か?」
苛立たしげな様子である。
(前はミュリエルって呼んでたのに……)
ブライアンは貴族学校に通うようになってから、急にミュリエルのことを家門名で呼ぶようになった。段々と疎遠になってきていて、以前は家の行き来もしていたのにそれが徐々に減り、近頃ではクラスがわかれたせいで学校ですら顔を見ることが少ない。それに、悪い噂も聞いていた。
(勇気を出すって決めたんだから……! 怖気づいてちゃだめ)
「手紙を……送ったんだけど、届いてる? その、返事が来ないから」
ミュリエルがおずおずと言えば、ブライアンが大きく舌打ちをした。
「お前さあ、いい加減気づかないわけ?」
大げさにため息を吐いて、ブライアンはやれやれと首を振った。その大きな声に、雑談をしていた他の生徒たちが何ごとかとちらちらと視線を向けてくる。
(恥ずかしい……でも)
「きちんと言葉にしてくれないとわからないわ。ブライアンはどうしたいの?」
「はあ。察しろよ。俺がお前なんかと卒業パーティーに行くわけないだろ」
「……っ」
送っていた手紙は、卒業パーティーのパートナーの件だった。そして、ミュリエルの心配ごとでもある。婚約者がいる者は、男性から女性に対して誘いをかけ、パーティー用の揃いのデザインのドレスを贈るのが通例である。ドレスの仕立てをするにもすでにギリギリの時期だ。婚約者がいない者は、パートナーなしで参加するのも認められているが、ブライアンがいるのだからミュリエルは一人で参加するわけにもいかない。未だに彼から誘いを受けていないので、ミュリエルはどうするのかとブライアンに対して確認の手紙を送っていたのだ。
「鏡を見て見ろよ、みっともなく太ったその身体で? 本当に俺の隣を歩けると思ってたのか?」
その返答が、これである。
教室中に響き渡る声で貶されて、ミュリエルの顔が羞恥に染まる。唇を噛んでわなわなと震えたが、淑女として大きな声でなじるなんてできない。いや、頭が真っ白になってそんな言葉すら浮かばなかった。
「お前も知ってるんだろ。俺に恋人いるの。じじいが決めた婚約なんて信じてるのは、お前の家だけだよ。大体、子爵家ごときがサリス伯爵家と釣り合うとでも思ってたのか? 本当におめでたいな、お前は」
(そんなに、酷いこと言わなくても……いいじゃない)
別にミュリエルだって、どうしてもブライアンと行きたかったわけじゃない。叶うことなら一緒にパーティーに行きたい人なら別にいる。だが、パートナーは婚約者という慣例には従ったほうがいいと思ったし、婚約は家同士の決めたことだからミュリエルが逆らうわけにもいなかったから、彼にパーティーはどうするのかと聞いていただけだ。
(私が太ってるのは、本当のことだけど……)
「ああ~? 恥知らずだから平気で俺に会いに来れるわけか。正式に婚約を取り交わしたわけでもないのに、ばかな奴だな」
ミュリエルが言い返せないでいるうちに、ブライアンは矢継ぎ早に言葉のナイフを降らせる。しかもそれを教室中の生徒に聞かれているのだ。ずたずたに切り裂かれて自然と俯いたミュリエルは唇を噛む。
(……もう、我慢できない)
ぎゅっと拳を握って、ミュリエルは顔をあげるとブライアンを見た。
「ねえ、それってミュリエル嬢には婚約者がいないってこと?」
別れをつげて逃げだそう。そう思った刹那に、やけにのんびりとした声が割りこんだ。
「…………クレイ?」
声の主は、ミュリエルの背後。教室の入り口に立つミュリエルの後ろに、扉にもたれるようにして優男が立っていた。艶やかな栗毛をゆったりと結って、少し垂れ気味の目尻を嬉しそうに緩めていて、より垂れ目になっている。
(どうしてここにいるの!?)
ミュリエルは気づいていなかったが、彼は先ほど彼女の後ろを歩いていた人物だった。ミュリエルが思いつめた顔で教室を出たときから、心配でついてきてくれていたらしい。
「なんだ貴様は」
「サリス伯爵令息。初めまして。僕は留学生のクレイです」
「ああ……例の卑しい仕立て屋だとかいう男か。どうしてお前みたいなのがここに通えているんだろうな」
蔑むような目を向けられたクレイは、全く意に介さないで話を続ける。
「ミュリエルが婚約者ではないというのは、本当ですか?」
人当りのいい笑顔でクレイが尋ねると、ブライアンはふんと鼻を鳴らした。
「そうだと言ってるだろう」
「なるほど」
呟いたクレイの緑色の瞳がすぅっと細められ、笑みがますます深くなる。
「じゃあ何も問題ないんだ。ミュリエル・モット子爵令嬢」
するりとドアを通り抜けて、クレイは芝居がかった動きとセリフ回しでミュリエルの手を取って跪く。途端にそれまでなりゆきを見守っていた教室の生徒たちがどよめいた。
「卒業パーティーのパートナーになってください。君をエスコートする権利が欲しいな」
「え。え……?」
目を白黒させたミュリエルに、クレイがウィンクをして見せる。
「お願い、はいって言って?」
返事を待ちきれないとばかりに、クレイが恭しいものに触れるかのようにミュリエルの手の甲に口づける。そうしてちらりとミュリエルを見上げたクレイと目が合って、どきりと胸が跳ねる。
「は……はい。わかりました……」
気づけばミュリエルは、そう返事をしていた。
(もうすぐ卒業パーティー……だから……)
二カ月後に控えた貴族学校の卒業の際には、盛大なパーティーが催される。ほとんどの生徒は在学中に社交デビューしているが、ミュリエルは未だにデビュタントをしていないのだ。だから卒業パーティーがミュリエルにとって、実質の社交デビューである。
ランチタイムのわずかな時間、彼女はとある用事のために廊下を歩いていた。パーティーのことを考えながら外に窓の外に目をやって、ガラスに映った自分の姿にぎくりとして立ち止まった。
(……うぅ……今日こそ言わなくちゃなのに……)
俯いたミュリエルは、自分の身体を見下ろす。
身分に関係なく健やかな学びを得るという目的で、貴族学校に通う者たちは皆、制服を着ることになっている。だが、その着こなしがミュリエルはどうにも野暮ったいのだ。
(どうして私はこんなに太ってるのかしら……)
思いつめた表情のミュリエルは、彼女の少し後ろを歩いていた人物が、驚いたような顔をしているのに気づいていない。再び歩き出したが、ミュリエルの足取りは重かった。
制服は腰のくびれにあわせてきゅっと引き締まったデザインなのに、ミュリエルは胸から下までがずいぶんと太く、ふんわりと広がったスカートのところまでくびれというものがないように大きい。彼女を後ろから見ると、まるで寸胴鍋にスカートを履かせたようなのだ。おまけに髪も酷いくせ毛で梳かしても梳かしても横に広がってしまう。まとまりさえあればきっと綺麗だろう金の髪も、これではわら束のようだ。顔だけは愛らしく整っていて、紫の瞳だってチャーミングなのに、自信のなさから彼女の表情はさえない。だからこそ彼女は、デビュタントに後ろ向きで、卒業間近というこの時期になっても社交界に顔を出していなかった。
結果的に、おっとりとした性格もあいまって、彼女は少数の友人を除けば、魅力のない太った女生徒として陰口を叩かれていた。
そう、彼女の婚約者にさえ。
再び歩いて目的地の教室に着いたミュリエルは、息を整えた。決死の覚悟を決めて声をかける。
「ブ、ブライアン」
(やだ、声が上ずっちゃった)
呼び止めたのは、ブライアン・サリス。彼は伯爵令息であり、ミュリエルの幼馴染であり、祖父の遺言によって生まれたときから彼女の婚約者である。整えられた金髪は輝いていて、青い瞳も強く、整った容姿もあいまって彼はいつだって自信に満ち溢れている。そのブライアンが、ミュリエルの声を聞き咎めて面倒くさそうに振り返った。
「モット子爵令嬢、何か用か?」
苛立たしげな様子である。
(前はミュリエルって呼んでたのに……)
ブライアンは貴族学校に通うようになってから、急にミュリエルのことを家門名で呼ぶようになった。段々と疎遠になってきていて、以前は家の行き来もしていたのにそれが徐々に減り、近頃ではクラスがわかれたせいで学校ですら顔を見ることが少ない。それに、悪い噂も聞いていた。
(勇気を出すって決めたんだから……! 怖気づいてちゃだめ)
「手紙を……送ったんだけど、届いてる? その、返事が来ないから」
ミュリエルがおずおずと言えば、ブライアンが大きく舌打ちをした。
「お前さあ、いい加減気づかないわけ?」
大げさにため息を吐いて、ブライアンはやれやれと首を振った。その大きな声に、雑談をしていた他の生徒たちが何ごとかとちらちらと視線を向けてくる。
(恥ずかしい……でも)
「きちんと言葉にしてくれないとわからないわ。ブライアンはどうしたいの?」
「はあ。察しろよ。俺がお前なんかと卒業パーティーに行くわけないだろ」
「……っ」
送っていた手紙は、卒業パーティーのパートナーの件だった。そして、ミュリエルの心配ごとでもある。婚約者がいる者は、男性から女性に対して誘いをかけ、パーティー用の揃いのデザインのドレスを贈るのが通例である。ドレスの仕立てをするにもすでにギリギリの時期だ。婚約者がいない者は、パートナーなしで参加するのも認められているが、ブライアンがいるのだからミュリエルは一人で参加するわけにもいかない。未だに彼から誘いを受けていないので、ミュリエルはどうするのかとブライアンに対して確認の手紙を送っていたのだ。
「鏡を見て見ろよ、みっともなく太ったその身体で? 本当に俺の隣を歩けると思ってたのか?」
その返答が、これである。
教室中に響き渡る声で貶されて、ミュリエルの顔が羞恥に染まる。唇を噛んでわなわなと震えたが、淑女として大きな声でなじるなんてできない。いや、頭が真っ白になってそんな言葉すら浮かばなかった。
「お前も知ってるんだろ。俺に恋人いるの。じじいが決めた婚約なんて信じてるのは、お前の家だけだよ。大体、子爵家ごときがサリス伯爵家と釣り合うとでも思ってたのか? 本当におめでたいな、お前は」
(そんなに、酷いこと言わなくても……いいじゃない)
別にミュリエルだって、どうしてもブライアンと行きたかったわけじゃない。叶うことなら一緒にパーティーに行きたい人なら別にいる。だが、パートナーは婚約者という慣例には従ったほうがいいと思ったし、婚約は家同士の決めたことだからミュリエルが逆らうわけにもいなかったから、彼にパーティーはどうするのかと聞いていただけだ。
(私が太ってるのは、本当のことだけど……)
「ああ~? 恥知らずだから平気で俺に会いに来れるわけか。正式に婚約を取り交わしたわけでもないのに、ばかな奴だな」
ミュリエルが言い返せないでいるうちに、ブライアンは矢継ぎ早に言葉のナイフを降らせる。しかもそれを教室中の生徒に聞かれているのだ。ずたずたに切り裂かれて自然と俯いたミュリエルは唇を噛む。
(……もう、我慢できない)
ぎゅっと拳を握って、ミュリエルは顔をあげるとブライアンを見た。
「ねえ、それってミュリエル嬢には婚約者がいないってこと?」
別れをつげて逃げだそう。そう思った刹那に、やけにのんびりとした声が割りこんだ。
「…………クレイ?」
声の主は、ミュリエルの背後。教室の入り口に立つミュリエルの後ろに、扉にもたれるようにして優男が立っていた。艶やかな栗毛をゆったりと結って、少し垂れ気味の目尻を嬉しそうに緩めていて、より垂れ目になっている。
(どうしてここにいるの!?)
ミュリエルは気づいていなかったが、彼は先ほど彼女の後ろを歩いていた人物だった。ミュリエルが思いつめた顔で教室を出たときから、心配でついてきてくれていたらしい。
「なんだ貴様は」
「サリス伯爵令息。初めまして。僕は留学生のクレイです」
「ああ……例の卑しい仕立て屋だとかいう男か。どうしてお前みたいなのがここに通えているんだろうな」
蔑むような目を向けられたクレイは、全く意に介さないで話を続ける。
「ミュリエルが婚約者ではないというのは、本当ですか?」
人当りのいい笑顔でクレイが尋ねると、ブライアンはふんと鼻を鳴らした。
「そうだと言ってるだろう」
「なるほど」
呟いたクレイの緑色の瞳がすぅっと細められ、笑みがますます深くなる。
「じゃあ何も問題ないんだ。ミュリエル・モット子爵令嬢」
するりとドアを通り抜けて、クレイは芝居がかった動きとセリフ回しでミュリエルの手を取って跪く。途端にそれまでなりゆきを見守っていた教室の生徒たちがどよめいた。
「卒業パーティーのパートナーになってください。君をエスコートする権利が欲しいな」
「え。え……?」
目を白黒させたミュリエルに、クレイがウィンクをして見せる。
「お願い、はいって言って?」
返事を待ちきれないとばかりに、クレイが恭しいものに触れるかのようにミュリエルの手の甲に口づける。そうしてちらりとミュリエルを見上げたクレイと目が合って、どきりと胸が跳ねる。
「は……はい。わかりました……」
気づけばミュリエルは、そう返事をしていた。
あなたにおすすめの小説
兄妹じゃないとわかったのでお兄様と結婚したら、全部仕込みでした
こじまき
恋愛
【20260401読みやすいように話を分割しました】
伯爵令嬢ヘイゼルは、兄アリステアに恋をしている。叶わないと知りながら、それでも諦めきれなかった。
しかし子ども時代の「取り違え」が発覚し、子爵令嬢ロレッタとして“正しい場所”で生き直すことに。
そして妹ではなくなった彼女に、アリステアは求婚する。
運命のねじれは正されて、望んだとおりに最愛の人と結ばれた――
けれど――その「正しい運命」は、兄アリステアによって用意されたものだった――
※「小説家になろう」にも投稿しています。
上手に騙してくださらなかった伯爵様へ
しきど
恋愛
アイルザート・ルテシオ伯爵は十七歳で家督を継いだ方だ。
文武両道、容姿端麗、人柄も良く領民の誰からも愛される方だった。そんな若き英雄の婚約者に選ばれたメリッサ・オードバーン子爵令嬢は、自身を果報者と信じて疑っていなかった。
彼が屋敷のメイドと関係を持っていると知る事になる、その時までは。
貴族に愛人がいる事など珍しくもない。そんな事は分かっているつもりだった。分かっていてそれでも、許せなかった。
メリッサにとってアイルザートは、本心から愛した人だったから。
騎士団長のアレは誰が手に入れるのか!?
うさぎくま
恋愛
黄金のようだと言われるほどに濁りがない金色の瞳。肩より少し短いくらいの、いい塩梅で切り揃えられた柔らかく靡く金色の髪。甘やかな声で、誰もが振り返る美男子であり、屈強な肉体美、魔力、剣技、男の象徴も立派、全てが完璧な騎士団長ギルバルドが、遅い初恋に落ち、男心を振り回される物語。
濃厚で甘やかな『性』やり取りを楽しんで頂けたら幸いです!
間違えて手を振っただけで、溺愛されまし
西野和歌
恋愛
騎士団隊長の兄をもつミカは親友のラナと、国のメインイベントの武術大会にて決勝戦の兄を応援していた。兄と対峙するのは同じ部隊の美貌騎士。けれど、彼は兄いわく変人なのだと言う。
戦う兄達がミカ達の観戦席に近づいた瞬間、ミカは声を張り上げて応援した。
けれど、応えたのは兄ではなく、なぜか誤解したらしき美貌騎士サイラスだった。
兄を倒し優勝したサイラスは、女神の口づけの相手を王女ではなく、突然ミカを指定した。
大衆の前で、唇を奪われ愛を囁かれるミカ。
今まで無表情のサイラスは暴走し、ミカに熱烈な執着を見せる。派手な馬車で迎えに来たり、朝からバラの花束を届けに来たりと、想定外な行動で愛を示すサイラス。
そして、サイラスがミカのために真面目な騎士になるのなら……と妹を差し出す兄。
なんとか誤解を解こうと迷いながらも、段々とサイラスに惹かれていくミカ。
ただイチャイチャじれじれしているだけの、カップル話です。
こんにちは、最強騎士にお持ち帰りされたダメエルフです~もう逃げられません~
西野和歌
恋愛
おちこぼれエルフのシャーリーは、居場所を求めて人の国にて冒険者として活躍する事を夢見ていた。
だが、魔法も使えず戦闘ランクも最低のお荷物エルフは、すぐにパーティーを解雇される日々。
そして、また新たに解雇され一人になったシャーリーが、宿の食堂でやけ酒をしていると、近づく美貌の男がいた。
誰もが見惚れるその男の名はウェダー。
軽い調子でシャーリーを慰めるついでに酒を追加し、そのまま自分のベッドにお持ち帰りした。
初めてを奪われたエルフは、ひたすらハイスペックエリートの騎士に執着されるうちに、事件に巻き込まれてしまう。
これは、天然ドジな自尊心の低いシャーリーと、自らに流れる獣の血を憎みつつ、番のシャーリーを溺愛するウェダーの物語です。
(長文です20万文字近くありますが、完結しています)
※成人シーンには☆を入れています。投稿は毎日予定です。※他サイトにも掲載しています。
【短編完結】元聖女は聖騎士の執着から逃げられない 聖女を辞めた夜、幼馴染の聖騎士に初めてを奪われました
えびのおすし
恋愛
瘴気を祓う任務を終え、聖女の務めから解放されたミヤ。
同じく役目を終えた聖女たちと最後の女子会を開くことに。
聖女セレフィーナが王子との婚約を決めたと知り、彼女たちはお互いの新たな門出を祝い合う。
ミヤには、ずっと心に秘めていた想いがあった。
相手は、幼馴染であり専属聖騎士だったカイル。
けれど、その気持ちを告げるつもりはなかった。
女子会を終え、自室へ戻ったミヤを待っていたのはカイルだった。
いつも通り無邪気に振る舞うミヤに、彼は思いがけない熱を向けてくる。
――きっとこれが、カイルと過ごす最後の夜になる。
彼の真意が分からないまま、ミヤはカイルを受け入れた。
元聖女と幼馴染聖騎士の、鈍感すれ違いラブ。
離婚を望む悪女は、冷酷夫の執愛から逃げられない
柴田はつみ
恋愛
目が覚めた瞬間、そこは自分が読み終えたばかりの恋愛小説の世界だった——しかも転生したのは、後に夫カルロスに殺される悪女・アイリス。
バッドエンドを避けるため、アイリスは結婚早々に離婚を申し出る。だが、冷たく突き放すカルロスの真意は読めず、街では彼と寄り添う美貌の令嬢カミラの姿が頻繁に目撃され、噂は瞬く間に広まる。
カミラは男心を弄ぶ意地悪な女。わざと二人の関係を深い仲であるかのように吹聴し、アイリスの心をかき乱す。
そんな中、幼馴染クリスが現れ、アイリスを庇い続ける。だがその優しさは、カルロスの嫉妬と誤解を一層深めていき……。
愛しているのに素直になれない夫と、彼を信じられない妻。三角関係が燃え上がる中、アイリスは自分の運命を書き換えるため、最後の選択を迫られる。
燻らせた想いは口付けで蕩かして~睦言は蜜毒のように甘く~
3月5日コミカライズ配信♡二階堂まや
恋愛
北西の国オルデランタの王妃アリーズは、国王ローデンヴェイクに愛されたいがために、本心を隠して日々を過ごしていた。 しかしある晩、情事の最中「猫かぶりはいい加減にしろ」と彼に言われてしまう。
夫に嫌われたくないが、自分に自信が持てないため涙するアリーズ。だがローデンヴェイクもまた、言いたいことを上手く伝えられないもどかしさを密かに抱えていた。
気持ちを伝え合った二人は、本音しか口にしない、隠し立てをしないという約束を交わし、身体を重ねるが……?
「こんな本性どこに隠してたんだか」
「構って欲しい人だったなんて、思いませんでしたわ」
さてさて、互いの本性を知った夫婦の行く末やいかに。
+ムーンライトノベルズにも掲載しております。