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身代りの花嫁は25歳年上の海軍士官に溺愛される(また、25歳差)
もしも?
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25歳の歳の差がありながら、深く愛し合っていた花と義孝。
その二人がもし、現代に生まれ変わり巡り合ったら・・・という物語です。
✜✜✜✜✜✜✜
「今日から高等科ね」
杉崎 花は私立海陽学園高等科に進学した。友人達(美沙と佳代)と楽しく学校生活を送る花だが、その心にはずっと想い続けている男性がいた。
「うん」
「私さ、絶対に彼氏作りたい!」
美沙は言った。
「え!?」
「だって、今年から男女共学になるんだよ?やっぱ、欲しいでしょ、彼氏」
「あはは、美沙は意欲満々だね」
佳代が微笑う。
「か、彼氏」
花はずっと、この学園で女性ばかりの日々を過ごしていた。もちろん、それは二人も同じだ。
幼稚舎から大学まで女性ばかり、もとがカトリック修道院の海陽女学院で過ごしてきた。
しかし、生徒数の減少から、今年度より兄妹校である海陽学院と一つになったのだ。
「彼氏・・・恋人」
ぽぽ、と花は頬を染める。
「ね、花ちゃんも頑張ろう?」
「うん、私も頑張ろう!」
「佳代まで」
二人に肩を抱かれ、校舎に入る。
「そう言えばさ、今日から先生も男性がいるんだよね」
「うん」
「格好良い人かなぁ」
そんなことを話しながら、教室に入る。そして予鈴が鳴り、担任が来るのを待った。
皆がソワソワしながら、靴音に耳を澄ませた。
「・・・」
その教師を見た瞬間、花は全身に震えが走る。
「皆さん、おはようございます。えーと、女子の方ははじめまして。今日から皆さんの担任を受け持たせていただく、工藤透匡です」
ふるっ、と涙があふれそうになるのを、花は辛うじて堪えた。
(・・・私には、幼い頃から見る夢がある。それは、今から何十年も前、日本が戦争をしていた頃、私は親子の歳の差がある男性と結婚した)
その男性との穏やかで優しく、愛情にあふれた幸せな日々。
―――また、一緒になりたい。
前世で、自分はまた結ばれたいと願うほど、深く愛した人。
透匡がこちらを見る。
・・・・!
一瞬だが、透匡の瞳が揺れた。
だが、サッと目線が離れてしまう。
(・・・間違いない、義孝さんだ)
泣きたい気持ちを堪え、ホームルームを終えた花は美沙達と帰宅の途に着いた。
―――まさか、彼女が?
職員室に戻った透匡は、ひどく動揺していた。
(・・・落ち着け、彼女は生徒だ。恋慕を抱いては駄目だ)
ずっと、会いたいと望んだ。
淋しげに岸辺で見送る和装の女性に、早く会いたいと願った。
「生徒・・・か」
はぁ、と深い深い溜め息が漏れた。
「工藤先生」
同僚の教師、杉原義人が声をかける。
「ん?」
「どうされました」
「いや」
透匡は微笑う。
まさか、前世で妻だった女性に会ったなど、とても言えない。
✣✣✣✣✣
「ね、担任の先生、優しそうだったね」
「うん、英語の先生だっていっていたね」
「・・・」
花は激しく動揺していた。
胸がドキドキして、苦しいのに嫌な感じがしないのだ。むしろ、泣きたいくらいに、幸せだった。
「花ちゃん?」
「どうしたの?」
「・・・」
涙が流れ落ちる。
「ね?どうしたの」
「花ちゃん」
嗚咽が漏れる。
嬉しいのに、なぜか胸が痛かった。
その二人がもし、現代に生まれ変わり巡り合ったら・・・という物語です。
✜✜✜✜✜✜✜
「今日から高等科ね」
杉崎 花は私立海陽学園高等科に進学した。友人達(美沙と佳代)と楽しく学校生活を送る花だが、その心にはずっと想い続けている男性がいた。
「うん」
「私さ、絶対に彼氏作りたい!」
美沙は言った。
「え!?」
「だって、今年から男女共学になるんだよ?やっぱ、欲しいでしょ、彼氏」
「あはは、美沙は意欲満々だね」
佳代が微笑う。
「か、彼氏」
花はずっと、この学園で女性ばかりの日々を過ごしていた。もちろん、それは二人も同じだ。
幼稚舎から大学まで女性ばかり、もとがカトリック修道院の海陽女学院で過ごしてきた。
しかし、生徒数の減少から、今年度より兄妹校である海陽学院と一つになったのだ。
「彼氏・・・恋人」
ぽぽ、と花は頬を染める。
「ね、花ちゃんも頑張ろう?」
「うん、私も頑張ろう!」
「佳代まで」
二人に肩を抱かれ、校舎に入る。
「そう言えばさ、今日から先生も男性がいるんだよね」
「うん」
「格好良い人かなぁ」
そんなことを話しながら、教室に入る。そして予鈴が鳴り、担任が来るのを待った。
皆がソワソワしながら、靴音に耳を澄ませた。
「・・・」
その教師を見た瞬間、花は全身に震えが走る。
「皆さん、おはようございます。えーと、女子の方ははじめまして。今日から皆さんの担任を受け持たせていただく、工藤透匡です」
ふるっ、と涙があふれそうになるのを、花は辛うじて堪えた。
(・・・私には、幼い頃から見る夢がある。それは、今から何十年も前、日本が戦争をしていた頃、私は親子の歳の差がある男性と結婚した)
その男性との穏やかで優しく、愛情にあふれた幸せな日々。
―――また、一緒になりたい。
前世で、自分はまた結ばれたいと願うほど、深く愛した人。
透匡がこちらを見る。
・・・・!
一瞬だが、透匡の瞳が揺れた。
だが、サッと目線が離れてしまう。
(・・・間違いない、義孝さんだ)
泣きたい気持ちを堪え、ホームルームを終えた花は美沙達と帰宅の途に着いた。
―――まさか、彼女が?
職員室に戻った透匡は、ひどく動揺していた。
(・・・落ち着け、彼女は生徒だ。恋慕を抱いては駄目だ)
ずっと、会いたいと望んだ。
淋しげに岸辺で見送る和装の女性に、早く会いたいと願った。
「生徒・・・か」
はぁ、と深い深い溜め息が漏れた。
「工藤先生」
同僚の教師、杉原義人が声をかける。
「ん?」
「どうされました」
「いや」
透匡は微笑う。
まさか、前世で妻だった女性に会ったなど、とても言えない。
✣✣✣✣✣
「ね、担任の先生、優しそうだったね」
「うん、英語の先生だっていっていたね」
「・・・」
花は激しく動揺していた。
胸がドキドキして、苦しいのに嫌な感じがしないのだ。むしろ、泣きたいくらいに、幸せだった。
「花ちゃん?」
「どうしたの?」
「・・・」
涙が流れ落ちる。
「ね?どうしたの」
「花ちゃん」
嗚咽が漏れる。
嬉しいのに、なぜか胸が痛かった。
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