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中級冒険者
護衛任務
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昨日は[ピレンチェ]の美食、美味しい酒、暖かなお風呂をたっぷり堪能した。ぐっすり休む事ができ、体力が回復している。
高級な店が多いが、この街は魅力的だった。名残惜しいが、冒険者ギルドがない以上、お金も稼ぐ事が出来ないので、[ナホリ]に帰る事にする。
馬車乗合場には、すでに多くの商人達が、荷物を載せたり準備をしている。
馬の毛をといていた御者に尋ねてみた。
「ナホリに行く馬車はまだ乗れますか?」
「お兄ちゃん1人かい?荷物はあるかい?」
「荷物はなく、僕1人です」
「それなら荷台の隅っこで良いなら乗れそうだな。ちょっと待ってくれよな。護衛の冒険者が遅れてるみたいだ。」
冒険者の依頼には、護衛任務もあるようだ。
「おーい、御者の方まだですかい?荷物の積み込み終わりましたよ。」
荷台の奥から、恰幅の良い男性が声をあげている。
「いや護衛がな!まだなんだよ!何してやがんだ。」
僕と目があった御者は、気付いたように、
「兄ちゃん、冒険者じゃないのかい?ランクはいくつだい?」
僕は、プレートネックレスのギルドカードを見せながら言った。
「駆け出し冒険者です。Dランクになったばかりで護衛任務は未経験です。」
ギルドを通さないと、依頼は受注出来ないようだが、御者から提案があった。
「依頼にはならないけど、護衛するってのはどうだい?馬車代もタダにするし、ここの横の席に座れるぜ?」
荷台の前の景色が良く見渡せる席だ。
「未経験ですけど、大丈夫なんですか?」
「どうせいつも襲われる事なんてないよ。荷主と荷物を運ぶ時には護衛を付けるって規約があるから雇ってるだけだ。」
「僕で良いなら、よろしくお願いします」
「おおそうか!受けてくれるか!こっちも護衛代節約出来て万々歳だ!」
契約成立という事で、早速馬車に乗り込む。
[ナホリ]の街までおよそ1日半の道のりだ。
馬を操る御者の隣の席に座り景色を眺めながている。
一応護衛という事なので、【探索】をかけて警戒している。
道中、御者と世間話を楽しんだ。
「兄ちゃん、冒険者のくせに丁寧な喋り方してんな?だいたい冒険者の奴らは横柄な物言いをするんだぜ。」
初心者講習の時に、ギルマスから言われた言葉を思い出していた。
「冒険者同士では、敬語を使わずタメ口を使え!と教わるんですよ。リーダーが誰かとか、舐められないようにとか、あるみたいです。」
「ほう!そうだったか!オイラはてっきり冒険者だからって偉そうに威張りやがって!と思ってたよ。ガハハハ!」
街道の上をガタガタ揺れながら、馬車が進んでいく。
馬車の速度は遅く、お日様に照らされているとウトウト眠たくなる。
朝早く出発したが、まだ街の外観も見えない。
辺りが暗くなっており、森に入る前に今日はこの辺で、夜営をするとの事だ。
馬車を停めると、御者は荷台からテントを二張り、手早く取り出し、慣れた手付きで組み立てていく。
御者と護衛が小さめのテントを、荷主達が大きなテントを使うようだ。
高級な店が多いが、この街は魅力的だった。名残惜しいが、冒険者ギルドがない以上、お金も稼ぐ事が出来ないので、[ナホリ]に帰る事にする。
馬車乗合場には、すでに多くの商人達が、荷物を載せたり準備をしている。
馬の毛をといていた御者に尋ねてみた。
「ナホリに行く馬車はまだ乗れますか?」
「お兄ちゃん1人かい?荷物はあるかい?」
「荷物はなく、僕1人です」
「それなら荷台の隅っこで良いなら乗れそうだな。ちょっと待ってくれよな。護衛の冒険者が遅れてるみたいだ。」
冒険者の依頼には、護衛任務もあるようだ。
「おーい、御者の方まだですかい?荷物の積み込み終わりましたよ。」
荷台の奥から、恰幅の良い男性が声をあげている。
「いや護衛がな!まだなんだよ!何してやがんだ。」
僕と目があった御者は、気付いたように、
「兄ちゃん、冒険者じゃないのかい?ランクはいくつだい?」
僕は、プレートネックレスのギルドカードを見せながら言った。
「駆け出し冒険者です。Dランクになったばかりで護衛任務は未経験です。」
ギルドを通さないと、依頼は受注出来ないようだが、御者から提案があった。
「依頼にはならないけど、護衛するってのはどうだい?馬車代もタダにするし、ここの横の席に座れるぜ?」
荷台の前の景色が良く見渡せる席だ。
「未経験ですけど、大丈夫なんですか?」
「どうせいつも襲われる事なんてないよ。荷主と荷物を運ぶ時には護衛を付けるって規約があるから雇ってるだけだ。」
「僕で良いなら、よろしくお願いします」
「おおそうか!受けてくれるか!こっちも護衛代節約出来て万々歳だ!」
契約成立という事で、早速馬車に乗り込む。
[ナホリ]の街までおよそ1日半の道のりだ。
馬を操る御者の隣の席に座り景色を眺めながている。
一応護衛という事なので、【探索】をかけて警戒している。
道中、御者と世間話を楽しんだ。
「兄ちゃん、冒険者のくせに丁寧な喋り方してんな?だいたい冒険者の奴らは横柄な物言いをするんだぜ。」
初心者講習の時に、ギルマスから言われた言葉を思い出していた。
「冒険者同士では、敬語を使わずタメ口を使え!と教わるんですよ。リーダーが誰かとか、舐められないようにとか、あるみたいです。」
「ほう!そうだったか!オイラはてっきり冒険者だからって偉そうに威張りやがって!と思ってたよ。ガハハハ!」
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馬車の速度は遅く、お日様に照らされているとウトウト眠たくなる。
朝早く出発したが、まだ街の外観も見えない。
辺りが暗くなっており、森に入る前に今日はこの辺で、夜営をするとの事だ。
馬車を停めると、御者は荷台からテントを二張り、手早く取り出し、慣れた手付きで組み立てていく。
御者と護衛が小さめのテントを、荷主達が大きなテントを使うようだ。
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