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中級冒険者

10階層のボス

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 6階層もなんなく、攻略出来た。下に降りる階段を見つけて、7階層に進んでいく。

 まずマッピングをする。それから探検だ!

 9階層までは、同じ様に[出っ歯ネズミ][マリモン]しか遭遇しなかった。

 僕達パーティはなんなく10階層に突入する事になった。

 マッピングを終え、進んでいると【探索】画面にまだ名前表示のない点が点滅している。

 つまり遭遇した事がない魔物だ。

 「違う魔物がいるぞ!」

 と2人に声をかけて表示された所に近付いていく。

 猫のようだ。背中に小さな羽根のようなものも見える。

 [コウモリ猫]俊敏な動きをする。武器は爪と牙。背中の羽根は退化しており飛ぶ事は出来ない。

 魔物の特徴を2人に伝える。

 これも、麻痺や凍らせるとあっという間に倒せるけどな…

 と思いつつ、2人に任せる。

 ジェシカの弓が[コウモリ猫]の背中に刺さる。

 クロードが大剣を横向きに振り下ろし、バチンと叩き潰す。

 楽勝である。

 何匹か、[コウモリ猫]を狩り、収納していった。

 10階層では、下に降りる階段ではなく、扉がある部屋を通らないと進めないようだ。

 「行くぞ!」

 を息を合わせて、扉を開ける。

 中には、頭が3つある犬がいた。

 「ケルベロスだ!ん!?」

 ケルベロスってこんなに、小っちゃいの?……

 小型犬ぐらいの大きさしかないのである。

 これが、10階層のボスかな?

 [小型ケルベロス]頭が3つあるため、行きたい方向もバラバラとなり、常に混乱している。
ヨダレには毒があり、牙で噛む力は強靭である。息が臭い。

 弱そうだなと思いながら、特徴を2人に伝える。

 ジェシカが弓を射る。

 身体に刺さるが、[小型ケルベロス]は雄叫びをあげ、その場をクルクル回っている。

 ジェシカが弓を何本か命中させた。

 クロードがトドメを刺すつもりだ。

 今度は、大剣の刃を向け[小型ケルベロス]に斬りかかる。

 シュパーン!

 ケルベロスの首が飛び、血飛沫が飛び散る。

 うわっ!エグいなと思った瞬間、

 バターン!

 と[小型ケルベロス]は横向きに倒れ絶命していた。

 ジェシカが、持っている短剣で、ケルベロスの魔石を取り出している。

 魔石は結構大きかった。

 [小型ケルベロス]を収納して作戦会議を開いた。

 「どうする?これで10階層クリアと思うけど?まだ行ける?」

 「ああ俺は全然行けるぜ!腹減ったけど。」

 「ちょっとちょっと!私もまだ全然行けるわよ!まだ稼ぎたいわよ。」

 ずっと気になっていたが、ジェシカはちょっとちょっとと言う癖があるな!と思いながら、

 「じゃ1回ご飯を食べてもう少し進もうか?」と作戦が決まった。

 弁当を3人分取り出し栄養補給をした。

 少し休憩をして、自作の[中級ポーション]を飲み体力回復を図った。エナジードリンクのような味だ!体力が回復してくるのが実感できる。

 準備万端で11階層に降りていく。
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