ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん

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中級冒険者

ノストラ・ファミリー

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 港町に着いた。小さな木造船が数隻、桟橋に繋がれている。街の様子は穏やかなようだ。

 【探索】に反応があった建物を発見した。

 木造2階建てのさほど大きくない建物である。

 ドアの所に若い男が1人立っている。門番であろうか?

 僕は隠密をかけてひっそり近付き、門番を[麻痺]させた。

 ドサっと倒れた門番を人目につかないように建物の陰に引っ張り込み、隠した。

 ドアを開けようとすると、

 「おい、合言葉は?ブルータス?」

 「お前もか?」

 工場跡地で聞いていた合言葉を言ってみた。

 「よっしゃ!」

 ドアが開いた瞬間、[麻痺せよ]と魔法を放った。

 倒れた男を通路の端に寄せ、中に進んでいった。

 ドアの向こうに何人かの男達の気配がする。料理の手伝いをしているようだ。

 僕は身体強化をかけて、ドアを開けた瞬間、

 「麻痺せよ」「麻痺せよ」「麻痺せよ」

  と5人の男達をあっという間に倒した。

 横開きの扉の奥で笑い声がする。

 「おーい!酒はまだか?」

 僕はとっさに

 「はーい、今行きます。」と答え、扉を開けた。

 その瞬間「麻痺せよ」とその場にいた全員を[麻痺]させた。

 【探索】では、もう動いている反応はない。

 1番良い服を着ている男の[麻痺]を解いた。
 
 この男がノストラ・ファミリーのボス

 《ベルトルド・ノストラ》だ

 僕は、紳士的に事の顛末てんまつを説明した。

 ノストラはあっという間に全員倒された事に怯えたのか、親分である自分は何も指示を出していない。若頭が勝手にした事だとシラを切っている。

 この肥え太った男が、ジェシカを連れ去り痛い思いをさせた親玉だ。

 この男を細かく切り刻み、海に捨て魚の餌にしてやろうかと思い、慈悲の短剣を抜いた。

 「おい腐れ外道!せめてもの情けだ。この短剣は刺した時に痛みを感じない程の切れ味の業物わざものだ。お前を切り刻み、そこの海に捨て魚の餌にしてくれる。」

 「旦那勘弁して下さいよ。本当にワシは知らないんですよ。」

 「若い衆を管理出来ないのはお前のせいじゃないのかい?」

 「お前と話しても無駄だ。コッチとしてもやられる前にやらないとな!」

 慈悲の短剣をノストラの首に当てる。

 短剣に力を込めようとしたその時、

 「くにどん待て!」

 クロードが警備員とともに、駆け込んできた。

 警備員達は、ノストラ・ファミリーを次々に縄にかける。

 「怖い怖いとか言いながら、キレたらお前の方が怖いなぁ!まぁ間に合って良かった。」

 クロードが息を切らしながら言う。

 警備員達は、男達に水晶を触らせ、指名手配かを確認している。

 「全員、指名手配の犯罪者です。これだけの罪状ですとボスのノストラは一生娑婆しゃばに出る事はないでしょう。」

 と警備員から教えてもらった。
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