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中級冒険者

ミノタウルス乱獲

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 ミノタウルスの魔石、素材は回収した。

 魔法付与した[慈悲の短剣]があれば、まだ行ける!

 自信を持った僕は、ミノタウルスの群れに遭遇した。

 見つからないように、自分に隠密、回復魔法、身体強化をかけ直す。

 [慈悲の短剣]に[麻痺]を付与してミノタウルスの群れに気付かれないように後ろから忍び寄る。

 ミノタウルスの足を狙い、一気に斬りつける。

 5体のミノタウルスは全て足が[麻痺]している。

 動きが遅くなったミノタウルスを、思うがままに斬りつけると全てのミノタウルスは全身動けなくなった。

 動けなくなったミノタウルスの首を次々と刎ねていく。

 人を殺せば殺人犯で、魔物の首を跳ねれば英雄かと世の中の無常を心の中に問い掛ける。

 フランチェスカの言葉の影響がまだ残っているのであろう。

 「いかんいかん」とかぶりをふり、

 冒険者としてダンジョンを攻略していく。

 好きなように生きたいが、人の道は外れないようにしよう。

 獣の形状をした魔物を討伐する時には、罪悪感が少ないのに、人型の魔物を討伐すると感情的になってしまう。

 気持ちが収まっていないのに、次のミノタウルスの群れに遭遇した。

 次は[慈悲の短剣]に雷魔法を付与してみた。

 斬りつけるとビリビリっとした反応があるが、あまり効いていないように見える。

 やはり「麻痺」か……と麻痺魔法を付与し直す。

 斬りつける度に、ミノタウルス達の動きが鈍る。

 あっという間に、ミノタウルス達の身体から、頭部が離れる事となった。

 34階層までは、ミノタウルスの縄張りだったようだ。

 ミノタウルスを見つける度に討伐する事が出来た。

 35階層には、違う魔物がいた。

 [バジリスク]ニワトリと蛇の合成獣。頭に雄鶏の鶏冠と角を持ち翼があり尾がやりの穂先となっている。すさまじい毒をもっており、両目で見ただけで相手を殺すことが出来る。

 これは目を見てはいけない!

 背後から「麻痺せよ」と魔法を放つ。

 効果ありだ!

 目を見ないように、首を刎ねる。

 凄まじい毒がある尾は、素材に使えそうだ。

 目を見てはいけない魔物なので、【探索】に注意を払い、極力出会わないように進んでいった。

 38階層からは、

 [ヒュドラ]9つの首を持った蛇だ。首は切っても再生する。切り口を燃やす事で再生出来なくなる。

 [慈悲の短剣]に火魔法を付与した。

 蛇の首を刎ねるとボウゥと火魔法を効果が追撃される。

 再生する事もなく、[ヒュドラ]を討伐出来た。

 いよいよ最深部と言われる40階層の扉の前に来た。
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