116 / 127
第2部
竜人族
しおりを挟む
武装した竜人達は警戒したままである。
その間をかき分けて、杖をついた老竜人が姿を見せた。
『お主サーマクルか!?』
「そうじゃ!ウィーヴィル久しいのう!もう何百年も経つか?相変わらずデカイ図体じゃのう!」
なんだ?2人?2頭?は知り合いの様だ。
『サーマクル!お主は老いたの。しっかりせんか!』
「まあそう言うな。竜人達はそなた達ドラゴン族よりも寿命が短いのじゃ。仕方あるまい。その人族はどうしたんじゃ?」
『この男はとても優秀な魔法の使い手でな。今は我の相棒となっておる。此度はある男の情報を知らないかと思い、竜人族の元へ参ったのじゃ。』
「ある男?まあいい。それは後じゃ。まずは再会の宴会じゃ!なによりも優先すべきは、宴じゃ!」
「みんなこのドラゴンは知り合いじゃ。警戒を解いて良いぞ!」
槍は降ろしたが、竜人達に囲まれたままである。
「このドラゴンはわしと旧知の仲じゃ。さあ宴じゃ!宴会の準備をせい!」
◇ ◇ ◇ ◇
竜人族の料理は豪快だった。
大きな動物の臓物をごちゃ混ぜに焼いたもの。肉は大きな丸太を通して丸焼きにしている。
味付けの岩塩と苔類から作ったというスパイスが良いアクセントになっている。
酒は樽ごと大量に運ばれてくる。ウィーヴィルは樽ごと口で掴み、一気に流し込む。度数が強い酒を飲むとウィーヴィルは鼻から煙が出る事に気付いた。
竜人達は、見掛けは厳ついが、共に宴をしてみると、彼らの気の良さが分かった。
人族と同じ2足歩行で動くが、身体中は鱗で覆われている。鱗にはある程度の強度があり、鎧と同じ様な効果があるらしい。
鱗は、小児期から生え始め、成人になると一度生え変わる。その後は一度剥がれると再び生える事はないという。人族における歯のようなものか、と僕は理解した。
鱗が剥がれるとその部分が無防備になるため、体幹や顔など重要な部分は、鎧を装着する様だ。
竜人達は、魔法は使えないが、身体能力に優れ、成人になると口から炎を吐く事が出来る。炎の大きさ、強さによって竜人族での地位に影響するそうだ。
「ほう!お前は魔法使いか!なんか余興に面白い魔法を見せてみろ!」
酔っ払った竜人が絡んでくる。
「人族は弱いからな!俺と力比べでもいいぞ!」
少しカチンときた僕は、
「麻痺せよ!」
と酔っ払いを動けなくさせた。
竜人は、なんとか動こうとしているが麻痺しているので、動けない。それを見て酔っ払っている他の竜人達が面白がっている。
「あいつ魔法使いを馬鹿にしたんで、固まってるぜ!ワハハハハ!」
その間をかき分けて、杖をついた老竜人が姿を見せた。
『お主サーマクルか!?』
「そうじゃ!ウィーヴィル久しいのう!もう何百年も経つか?相変わらずデカイ図体じゃのう!」
なんだ?2人?2頭?は知り合いの様だ。
『サーマクル!お主は老いたの。しっかりせんか!』
「まあそう言うな。竜人達はそなた達ドラゴン族よりも寿命が短いのじゃ。仕方あるまい。その人族はどうしたんじゃ?」
『この男はとても優秀な魔法の使い手でな。今は我の相棒となっておる。此度はある男の情報を知らないかと思い、竜人族の元へ参ったのじゃ。』
「ある男?まあいい。それは後じゃ。まずは再会の宴会じゃ!なによりも優先すべきは、宴じゃ!」
「みんなこのドラゴンは知り合いじゃ。警戒を解いて良いぞ!」
槍は降ろしたが、竜人達に囲まれたままである。
「このドラゴンはわしと旧知の仲じゃ。さあ宴じゃ!宴会の準備をせい!」
◇ ◇ ◇ ◇
竜人族の料理は豪快だった。
大きな動物の臓物をごちゃ混ぜに焼いたもの。肉は大きな丸太を通して丸焼きにしている。
味付けの岩塩と苔類から作ったというスパイスが良いアクセントになっている。
酒は樽ごと大量に運ばれてくる。ウィーヴィルは樽ごと口で掴み、一気に流し込む。度数が強い酒を飲むとウィーヴィルは鼻から煙が出る事に気付いた。
竜人達は、見掛けは厳ついが、共に宴をしてみると、彼らの気の良さが分かった。
人族と同じ2足歩行で動くが、身体中は鱗で覆われている。鱗にはある程度の強度があり、鎧と同じ様な効果があるらしい。
鱗は、小児期から生え始め、成人になると一度生え変わる。その後は一度剥がれると再び生える事はないという。人族における歯のようなものか、と僕は理解した。
鱗が剥がれるとその部分が無防備になるため、体幹や顔など重要な部分は、鎧を装着する様だ。
竜人達は、魔法は使えないが、身体能力に優れ、成人になると口から炎を吐く事が出来る。炎の大きさ、強さによって竜人族での地位に影響するそうだ。
「ほう!お前は魔法使いか!なんか余興に面白い魔法を見せてみろ!」
酔っ払った竜人が絡んでくる。
「人族は弱いからな!俺と力比べでもいいぞ!」
少しカチンときた僕は、
「麻痺せよ!」
と酔っ払いを動けなくさせた。
竜人は、なんとか動こうとしているが麻痺しているので、動けない。それを見て酔っ払っている他の竜人達が面白がっている。
「あいつ魔法使いを馬鹿にしたんで、固まってるぜ!ワハハハハ!」
22
あなたにおすすめの小説
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生無双なんて大層なこと、できるわけないでしょう! 公爵令息が家族、友達、精霊と送る仲良しスローライフ
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
アルファポリス様より書籍化!
転生したラインハルトはその際に超説明が適当な女神から、訳も分からず、チートスキルをもらう。
どこに転生するか、どんなスキルを貰ったのか、どんな身分に転生したのか全てを分からず転生したラインハルトが平和な?日常生活を送る話。
- カクヨム様にて、週間総合ランキングにランクインしました!
- アルファポリス様にて、人気ランキング、HOTランキングにランクインしました!
- この話はフィクションです。
ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします
未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢
十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう
好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ
傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する
今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる