ぽっちゃりおっさん異世界ひとり旅〜目指せSランク冒険者〜

ぽっちゃりおっさん

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第2部

リーガル

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 竜人族と仲良く酒を酌み交わしたのが、まるで嘘のように、竜人族と反目したまま僕らは竜人族のアジトを後にした。

 黒竜ウィーヴィルの背に乗り再び大空を舞う。空を飛んでいるとモヤモヤしていた気持ちが晴れていった。

 『くにどんよ。あそこの街で腹を満たすか?我は竜人の丸焼きを喰い損ねたんで、腹に何か入れたいぞ。ドワーフ族のアジトにはまだ随分とかかる。空を飛ぶには、結構腹が減るのじゃ。』

 正直僕はまだ食事をする気にはなっていなかったが、休憩がてら、街の近くに降りる事にした。

 「ウィーヴィルはどうする?街に入って行ったら大騒ぎになるだろ?この辺で待ってるか?」

 『そうじゃのう。お主だけが行く方が良かろう。食べ物があればドラゴン装備を触れ我に話し掛けろ!野生の鹿よりも小さき者達の食い物の方が我の口に合うようになってるからの。美味い食い物があればいいが……』

 ウィーヴィルは、街から見えない様に、森の影に着地した。森の中で人目がつかない様に隠れておくという。どのみち魔物や動物も黒竜ウィーヴィルの気配を察知すれば近寄ろうとはしない筈だ。

 「じゃウィーヴィル行ってくるから、大人しくしていてくれよ。」

 『分かっておる。しばし休憩を取るとするわい。旨そうな食い物があれば知らせろよ。』

 僕はウィーヴィルと別れて、街を目指した。まるで最初の街に来たときの様な懐かしさを思い出していた。

 街の入り口にはやる気のなさそうな門番がいた。

 「おっ?珍しいな。旅人かい?」

 久しぶりの入場審査だ。僕はAランクとなっているギルドカードを見せた。

 「なんだそれは?銀貨10枚払いな。入場料だ。」

 「ギルドカードで入場出来ないんですか?」

 「だから何だよそれは?そんなの見せても知らねーよ。銀貨10枚だ。払えないなら入場出来ねーぞ。」

 この辺りではギルドカードは通じないようだ……むしろ同じ通貨が使えるだけ有難いと思うべきか……

 「これでいいですか?」

 「ああ、いいだろう。街の中では問題を起こすんじゃねーぞ。」

 街に入った瞬間、早速いい匂いがした。牛が一頭丸焼きにされている。焼かれた周りの肉をこそぎ切り、薄切りにして食べるようだ。これはウィーヴィルは一頭丸ごと食べると言いそうだ。

 それに焼いている男?は人間ではない。2㍍はあろうかという巨体で、頭には短く太い角が生えている。

 「これ一頭丸ごと貰えますか?」

 大男はニヤリと笑顔を見せた。真っ黄色の汚い歯が不気味であった。

 
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