聖女じゃないと追い出されたので、敵対国で錬金術師として生きていきます!

ぽっちゃりおっさん

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本当に聖女?

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女中頭のエザキとの会話で、聖女というものが何となく理解出来た。

私がまずすべき事は、私の聖女スキルを判明させる事だ。

まずはアスカ様のように、邪悪なる者が寄り付かないように祈ってみた。

精神を集中させて、聖なる光の輪を広げていくイメージをした。

…………

何ともない……何も変化もなく、私の身体にも何ら変わりはない。

次はココア様の聖女スキルを参考にした。

呼吸を整え、部屋に居た女中の手の赤切れを治療しようとしてみた。

…………

何も起こらない……どうも治療スキルとも違うようだ。

それからというもの、世の中の役に立ちそうな事を思い付くと、スキルが発動するかもしれないと試してみた。





私が聖女会館に来てから、早数ヶ月が経過していた。私にも焦りが出ていた。

スキルを試す私を見て女中達も、訝しんでいる様子だ。

女中達の態度も、先輩聖女であるアスカ様、ココア様の御二方には敬意を払っている事が分かるが、私に対する態度が少しずつ変化していた。

『ユリナ様、ナカサキ守護大臣様とミエノ聖女会館本部長がお見えになっております。』

私が大臣と本部長に挨拶に向かうと、すでに先輩聖女であるアスカ様とココア様が、挨拶をしていた。

大臣と本部長は、先輩聖女の御二方を褒めそやしている。私の姿を認めた大臣はこちらを向いた。

『これはこれは、ユリナ様。聖女スキルは発動出来ましたかな?どうものんびりな性格のようですな。先輩聖女である御二方は、休みなく国家のために働いておられますぞ。いち早く聖女スキルを発動させて頂きたいですな!』

先輩聖女である御二方も、私をギロッと一瞥しただけで一言も発さない。

『貴方様のご実家にも多大な報酬を支払っているのですから、是非働いて下さいね。』

ミエノ本部長は、嫌味な言い方で言い放つ。

私もいち早く聖女スキルを発動して役に立ちたいと思っている。しかし私のスキルが分からないのだ。

「皆様申し訳ございません。聖女スキルを発動出来るように努力はしていますが、なぜか何も発動せず……」

『女神様の祝福があったというのは、まやかしではございませんよなぁ?』

ナカサキ守護大臣は、私に聖女としての資格がないと言ってるみたいだ。

『現地の神父からの報告がありましたので。しかし神父を巻き込んでの嘘という……いえいえユリナ様を信じましょう。ユリナ様しっかり励んで下さいよ。』

その夜、私はすっかり落ち込んでいた。聖女として期待され高待遇を受けていて、何の役にも立てない自分に腹が立っていた。
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