人生5周目!!5度目の人生はマッタリ冒険者になります。

ぽっちゃりおっさん

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プロローグ

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 聖女の人生は、きつかったな……

 頭の中は男なのに、女性として振る舞うキツさ。聖女故に、規律正しい生活。酒も飲めない人生なんて意味がないな……

 次の人生は、誰にも縛られず、好きなように生きてみたい。気ままに生きる冒険者なんかがいいな。

 もうこれで何度目だろうか。賢者時代に編み出した魂転移ルフランの術により、知識や経験はそのままに転移する事が出来る。

 この術の欠点は、産まれたての赤ん坊として転移するところだ。

 魂転移ルフランの術に必要な物は揃えた。では、次の人生に参るとするか!

 「魂転移ルフランの術!!」

 


 気付くと僕は、嬉しそうに僕を抱える男性の腕の中に居た。優しそうな男性だ。この人が父親かな?とのんびり観察していた。

 すると産婆さんが、僕を逆さに吊るし、背中を殴打し始めた。おっと、毎回泣き声を忘れてしまう。泣き声がしないと呼吸をしてないと思われ、喉に詰まった異物を取り出そうと、逆さ吊りにされるのだった。

 「オンギャー!オンギャー!」

 僕が泣き声を発すると、一同に安堵の表情が現れた。

 5度目の人生は、望まれて誕生したようだ。母親の横には、2人の兄と姉と思われる子供がいた。絶好のポジションだ。

 平穏な家庭に、長男ではないポジション。この世界では、長男が家を継ぐ事になり自由な生活は出来ない。逆に言えば、跡を継ぐので安定しているとは言えるだろうが、僕は自由気ままな生活を希望しているのだ。

 少し訛りがある言語だが、大人達の会話はしっかり聞き取れる。今までの世界と大きく変わった言語ではなさそうだ。

 泣き声を聞いて安心したのか、産婆さんが帰って行った。泣き声が止むと寝たと思われ、母親の隣の籠に僕は入れられている。ずっと泣いているのも結構キツイのだ。

 『この子は全く手がかからないわ』

 それもそのはず中身は、人生五度目のおっさんである。

 まずは自分のステータスを確認しておこう。

 周りに聞こえないように、

 「ステータスオープン」

 【カフマン・ノア】0歳 レベル1

[体力]1
[魔力]1
[筋力]1
[俊敏性]1

[賢者の知恵]
[勇者の魂]

[アイテムボックス]

 と表示された。

 どうやら僕の名前はカフマン・ノアと名付けられたようだ。カフマンというのは、商人という意味があるので、僕の家の家業は商人なのだろう。

 [賢者の知恵]と[勇者の魂]のスキルは所持していて安心した。[賢者の知恵]とは、広く魔法が使えるスキルだ。転移すると前世で覚えていた魔法レベルはリセットされ、新たに覚え直さないといけないのがわずらわしい。

 [勇者の魂]とは、剣技や身体能力の成長速度が早くなる特殊スキルである。レベルが一定まで上がる事で、勇者しか習得する事が出来ない特技を習得する事が出来る。

 前世では他には[錬金術]のスキルも所持していたが、現時点ではまだ何も作製していないので、スキル表示されていないのかもしれない。

 聖女時代に活躍した治癒魔法は、[賢者の知恵]を所持しているので、じきに習得するであろう。

 
 
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