人生5周目!!5度目の人生はマッタリ冒険者になります。

ぽっちゃりおっさん

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幼少期

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 鍛冶屋を後にした僕達は、文具屋や道具屋で買い物を済ませた。僕もついでにお菓子を1つ買ってもらったのだが、この地方には心踊るようなお菓子はないようだ。芋や柿を干した物がお菓子として扱われているようだ。砂糖は存在しているのだが、お菓子に使うという発想がなかったようだ。

 露店で果物が売っているのを見て、僕は閃いた。

 「母さん、アレ買って!」

 「ノアが自分から欲しがるなんて珍しいわね。いいわよ。どれ?」

 果物を数種類買って貰う事が出来た。家に帰って母親とお菓子作りがしたいのだ。

 皆の買い物が終わると、[カフマン商会]に戻り父親と合流した。初めての父親の店を見たが、店内は狭く、お世辞にも良い品揃えとは言えなかった。 

 とはいえ初めての[オッフェンベルグ]の街は楽しく皆上機嫌で、自宅への帰路へと着いた。

 「母さん、家に戻ったら、一緒にお料理してくれない?」

 僕は、2歳児っぽく甘えるようにお願いをした。

 家に帰り着くと、果物の鮮度が良いうちに取り掛かりたい。この世界では砂糖は高級品である。砂糖を水に溶かして煮詰める。トロミが出たところで、買ってきた果物を砂糖でコーティングした。

 冷めて固まると、果物飴の完成である。

 出来た果物飴を皆で試食してみた。

 美味く出来た!兄や姉は大騒ぎして喜んでいる。母親は血相を変えて父親を呼びに行った。

 「お父さん早く来て!ちょっとコレ食べてみて!」

 「美味い!コレどうしたんだ?」父親が目を見開き驚いている。

 「ノアが作ったの!この子天才よ!」

 「コレ売れるぞ!ノア。コレ父さんの店で売ってもいいか?」

 もちろん返事はオッケーである。父さんの店の目玉になればと思って作ったのだ。

 その後、果物飴は飛ぶように売れて、何軒も真似をする店が現れた。父さんは、独り占めせず、この街全体の名物になれば、と真似する店を許したのである。[カフマン商会]は果物飴の本家という事で、安定した売り上げは維持出来ているようであった。
 
 その頃僕は、庭での剣術の稽古に励んでいた。

 ブーン!

 蜂だ。それも蜜蜂だ。蜂の後をついて行くと、木のウロに蜂の巣を発見した。蜂の巣を発見した事で僕は新たな商品を思いついた。

 まずは、蜂が分蜂ぶんぽう出来るように、雑木林の立ち木から錬金術で、木を変形させ木製巣箱を作製してみた。分蜂ぶんぽうが成功して蜂の巣箱が増えるといいけど……
 
 木のウロからは、蜜蜂の巣を少し分けて貰い、蜜蝋ミツロウを採取した。
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