16 / 62
16
「そうね。私も思っていたわ。先ほども言ったように、1日の私との面会制限人数を設ける。面会希望者は私にしてもらいたい事を詳しく記載すること。でどうかしら?」
「僭越ながら、意見を言わせて頂きますと、サラ様への面会制限人数は必要ですが、制限人数を超え、面会出来なかった方々への対応を如何しましょう?」
「そうねぇ……超えた人々を次の日に回すと言っても、次の日にはまた新しい希望者が来られますよね?」
「抽選制にするとか……んーそうすると、権利を転売したり、命の危険があり優先的に治療した方がいい方が順番が取れない場合がありますね……」
「しかし抽選制が一番公平に出来ますかね?」
「そうですね。明日は待っている順番に抽選をする方がいいですね。後々のためにもっと公平で効率的な方法を検討しましょう。」
「分かったわ!じゃあそれで手配をお願いします!」
「了解致しました。あとは面会希望者が面会内容を記載する事は、効率が向上しそうで良いかと思います。記載して頂く書式は私共の方で1度作成して参ります。」
本日のトラブルを教訓にして、より良い運営が出来るように考えた。
◇ ◇ ◇ ◇
それから数日は、大きな混乱もなく、数多くの聖スベリア会に訪れる人々の問題を解決していった。治療費や占い費、祈り費は元々聖スベリア会で規定されていた料金を徴収しており、庶民には決して安い費用ではなかった。
庶民でも支払いやすい金額にと意見を出したが、安売りすると、さらに訪れる人々が増えてしまう。そのため規定されている料金を徴収していたのだ。
そんな人々が順番を並んで待っている中に、聖スベリア会の玄関に豪華な馬車が停まった。
「庶民どもが……退け退け!邪魔くさいのう!」
馬車から降りてきたのは、アルフォンス公爵だ。
順番を待つ人々を押し退け、館の中に勝手に入って来て執務室に向かっている。
警備係のトニーがアルフォンス公爵の侵入を阻もうとしている。
「公爵様、聖女様は只今執務中でございます。入室は御遠慮下さい。」
「ほう?なかなか職務に忠実な奴だな!私が誰か分かってものを言ってるのか?お前はクビだ!今すぐこの館から出て行け!」
「私は聖女様の安全を守る事が任務です。そんな横暴には従えません。入室をしばらくお待ちください。」
警備係のトニーは毅然とした態度をとっている。
順番を待っている人々も口々に声を上げる。
「みんな待ってるんだ。お前がいくら偉いか知らないが、みんなと同じようにしろよ!」
「そうだそうだ!!」
「僭越ながら、意見を言わせて頂きますと、サラ様への面会制限人数は必要ですが、制限人数を超え、面会出来なかった方々への対応を如何しましょう?」
「そうねぇ……超えた人々を次の日に回すと言っても、次の日にはまた新しい希望者が来られますよね?」
「抽選制にするとか……んーそうすると、権利を転売したり、命の危険があり優先的に治療した方がいい方が順番が取れない場合がありますね……」
「しかし抽選制が一番公平に出来ますかね?」
「そうですね。明日は待っている順番に抽選をする方がいいですね。後々のためにもっと公平で効率的な方法を検討しましょう。」
「分かったわ!じゃあそれで手配をお願いします!」
「了解致しました。あとは面会希望者が面会内容を記載する事は、効率が向上しそうで良いかと思います。記載して頂く書式は私共の方で1度作成して参ります。」
本日のトラブルを教訓にして、より良い運営が出来るように考えた。
◇ ◇ ◇ ◇
それから数日は、大きな混乱もなく、数多くの聖スベリア会に訪れる人々の問題を解決していった。治療費や占い費、祈り費は元々聖スベリア会で規定されていた料金を徴収しており、庶民には決して安い費用ではなかった。
庶民でも支払いやすい金額にと意見を出したが、安売りすると、さらに訪れる人々が増えてしまう。そのため規定されている料金を徴収していたのだ。
そんな人々が順番を並んで待っている中に、聖スベリア会の玄関に豪華な馬車が停まった。
「庶民どもが……退け退け!邪魔くさいのう!」
馬車から降りてきたのは、アルフォンス公爵だ。
順番を待つ人々を押し退け、館の中に勝手に入って来て執務室に向かっている。
警備係のトニーがアルフォンス公爵の侵入を阻もうとしている。
「公爵様、聖女様は只今執務中でございます。入室は御遠慮下さい。」
「ほう?なかなか職務に忠実な奴だな!私が誰か分かってものを言ってるのか?お前はクビだ!今すぐこの館から出て行け!」
「私は聖女様の安全を守る事が任務です。そんな横暴には従えません。入室をしばらくお待ちください。」
警備係のトニーは毅然とした態度をとっている。
順番を待っている人々も口々に声を上げる。
「みんな待ってるんだ。お前がいくら偉いか知らないが、みんなと同じようにしろよ!」
「そうだそうだ!!」
あなたにおすすめの小説
偽聖女の汚名を着せられ婚約破棄された元聖女ですが、『結界魔法』がことのほか便利なので魔獣の森でもふもふスローライフ始めます!
南田 此仁@書籍発売中
恋愛
「システィーナ、今この場をもっておまえとの婚約を破棄する!」
パーティー会場で高らかに上がった声は、数瞬前まで婚約者だった王太子のもの。
王太子は続けて言う。
システィーナの妹こそが本物の聖女であり、システィーナは聖女を騙った罪人であると。
突然婚約者と聖女の肩書きを失ったシスティーナは、国外追放を言い渡されて故郷をも失うこととなった。
馬車も従者もなく、ただ一人自分を信じてついてきてくれた護衛騎士のダーナンとともに馬に乗って城を出る。
目指すは西の隣国。
八日間の旅を経て、国境の門を出た。しかし国外に出てもなお、見届け人たちは後をついてくる。
魔獣の森を迂回しようと進路を変えた瞬間。ついに彼らは剣を手に、こちらへと向かってきた。
「まずいな、このままじゃ追いつかれる……!」
多勢に無勢。
窮地のシスティーナは叫ぶ。
「魔獣の森に入って! 私の考えが正しければ、たぶん大丈夫だから!」
■この三連休で完結します。14000文字程度の短編です。
「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」連載版
まほりろ
恋愛
公爵令嬢のアデリナ・ブラウフォードの人生は実母の死後大きく変わった。
公爵は妻の葬儀が終わって間をあけず再婚。公爵と後妻の間には、再婚前に作った子供までいた。
アデリナは継母と異母妹に私物を奪われ、「離れ」と名ばかりの小屋に押し込められる。
腹違いの妹はアデリナを悪者に仕立て、周囲はそれを信じた。
本来ならアデリナの味方にならなくてはならない婚約者の王太子も、異母妹の魅力に骨抜きにされ全く頼りにならない。
学園の教師も、生徒も、生徒の保護者も王太子と異母妹の味方だ。
そんなアデリナにも唯一の味方がいる。それはトカゲのクヴェル。クヴェルは美少年に変身し、家事も炊事も裁縫も完璧にこなす不思議な存在だ。
実はクヴェルはこの国の建国に携わる水竜で、アデリナは三百年前に水竜を救った初代女王の生まれ変わりだったのだ。
アデリナを蔑ろにする国に嫌気がさしたクヴェルは、アデリナを連れて旅に出る。
神に去られた国は徐々に荒廃していき……。
一方その頃、祖国の荒廃を知らないアデリナはクヴェルとのグルメ旅を満喫していた。
「ん~~! このアップルパイは絶品! 紅茶も美味しい!!」
・人外×人間、竜×人間。
・短編版は小説家になろう、pixivにもアップしています。
・長編版を小説家になろうにも投稿しています。小説家になろう先行投稿。
「Copyright(C)2025-まほりろ」
※タイトル変更しました(2025/05/06)
✕「卒業パーティーで王太子から婚約破棄された公爵令嬢、親友のトカゲを連れて旅に出る〜私が国を出たあと井戸も湖も枯れたそうですが知りません」
✕「嫌われ者の公爵令嬢は国外追放を言い渡される。私が神の祝福持ちだと王家が気付いた時には国の崩壊が始まっていました」
◯新タイトル「嫌われ者の公爵令嬢は神の愛し子でした。愛し子を追放したら国が傾いた!? 今更助けてと言われても知りません」
・2025年5月16日HOTランキング2位!
ありがとうございます!
※表紙イラストは猫様からお借りしています。
追放された聖女ですが、辺境で幸せにお務めをしています 〜追放の主犯の姉は、聖女の務めに耐えられず破滅しました〜
ゆうき
恋愛
幼い頃から聖女として酷使され、家族にも愛されなかったベル。
双子の姉に婚約者を奪われ、ついには「聖女の務めを放棄し、姉に押し付けた」という濡れ衣を着せられ、危険な辺境へ追放されてしまう。
――こんな地獄から解放されるなら、どこへでも行く。
しかし、辿り着いた地でベルを待っていたのは、温かい歓迎と、人々の優しさだった。
中でも辺境伯で騎士団長のリオネルは、厳つい姿とは裏腹に穏やかで優しく、ベルを大切にしてくれた。
一方、王都では姉が聖女の務めに追い詰められ、次第に破綻していく。
さらに、リオネルの隠された秘密と、辺境を覆う瘴気の謎が、ベルの運命を大きく揺るがす――。
☆全四十六話。予約投稿済みです。タイトルを変えました。前タイトル『婚約破棄に追放? 謹んでお受けいたしますので、もう放っておいてください』☆
虐げられた聖女が魔力を引き揚げて隣国へ渡った結果、祖国が完全に詰んだ件について~冷徹皇帝陛下は私を甘やかすのに忙しいそうです~
日々埋没。
恋愛
「お前は無能な欠陥品」と婚約破棄された聖女エルゼ。
彼女が国中の魔力を手繰り寄せて出国した瞬間、祖国の繁栄は終わった。
一方、隣国の皇帝に保護されたエルゼは、至れり尽くせりの溺愛生活の中で真の力を開花させていく。
辺境は独自路線で進みます! ~見下され搾取され続けるのは御免なので~
紫月 由良
恋愛
辺境に領地を持つマリエ・オリオール伯爵令嬢は、貴族学院の食堂で婚約者であるジョルジュ・ミラボーから婚約破棄をつきつけられた。二人の仲は険悪で修復不可能だったこともあり、マリエは快諾すると学院を早退して婚約者の家に向かい、その日のうちに婚約が破棄された。辺境=田舎者という風潮によって居心地が悪くなっていたため、これを機に学院を退学して領地に引き籠ることにした。
魔法契約によりオリオール伯爵家やフォートレル辺境伯家は国から離反できないが、関わり合いを最低限にして独自路線を歩むことに――。
※小説家になろう、カクヨムにも投稿しています
婚約を破棄され辺境に追いやられたけれど、思っていたより快適です!
さこの
恋愛
婚約者の第五王子フランツ殿下には好きな令嬢が出来たみたい。その令嬢とは男爵家の養女で親戚筋にあたり現在私のうちに住んでいる。
婚約者の私が邪魔になり、身分剥奪そして追放される事になる。陛下や両親が留守の間に王都から追放され、辺境の町へと行く事になった。
100キロ以内近寄るな。100キロといえばクレマン? そこに第三王子フェリクス殿下が来て“グレマン”へ行くようにと言う。クレマンと“グレマン”だと方向は真逆です。
追放と言われましたので、屋敷に帰り準備をします。フランツ殿下が王族として下した命令は自分勝手なものですから、陛下達が帰って来たらどうなるでしょう?
婚約破棄? ありがとうございます。やっと本当の人生が始まります
たくわん
恋愛
婚約破棄された令嬢がすべきことといえば、泣くか、喚くか、復讐を誓うか——らしい。
リーナ・フォスター公爵令嬢がしたことは、荷造りだった。
「冷たくて人を愛せない」と王太子に切り捨てられた夜、リーナは一度も振り返らずに王城を出た。向かった先は辺境の荒れ地。目的は薬草の栽培と薬品事業の立ち上げ。前世の記憶から温めてきた、誰にも言えなかった計画の実行だ。
リーナはそこで不器用だが誠実な騎士ヴァルターと出会う。一方、残された王太子とその新しい婚約者は、少しずつ、静かに、取り返しのつかない方向へと歩んでいたーー。
婚約破棄を受け入れたのは、この日の為に準備していたからです
天宮有
恋愛
子爵令嬢の私シーラは、伯爵令息レヴォクに婚約破棄を言い渡されてしまう。
レヴォクは私の妹ソフィーを好きになったみたいだけど、それは前から知っていた。
知っていて、許せなかったからこそ――私はこの日の為に準備していた。
私は婚約破棄を言い渡されてしまうけど、すぐに受け入れる。
そして――レヴォクの後悔が、始まろうとしていた。